読書記録 ダイジェスト版

2016年04月17日 09時58分45秒 | 読書
さぼりにサボってます。

全部書くのも大変なので、ダイジェスト版(といってもかなり省いてる気がします)

・空より高く(重松清)
廃校になる高校の最後の3年生が、何かを始めおうと青春する作品。

・赤と白(櫛木理宇)
高校生の胸に眠る闇に迫る作品。

・火花(又吉直樹)
ご存知。

・SRO episode0 房子という女(富樫倫太郎)
連続殺人鬼、近藤房子が半生を語る問題作。

・色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(村上春樹)
5人の仲良しグループから突然仲間外れにされた多崎つくるの話。

・フォルトゥナの瞳
人の死が迫っているのが見える男の悲しい話。


もっと読んでいるはずですが、これくらいしか記録がありませんでした笑

『ニューヨークのとけない魔法』 岡田光世

2015年11月01日 10時00分22秒 | 読書
今年もあと2か月となりました。



「世界一お節介で、おしゃべりで、図々しくて、でも憎めないニューヨーカーたち。東京と同じ孤独な大都会なのに、ニューヨークは人と人の心が触れ合う瞬間に満ちている。みんな切なくて人恋しくて、でも暖かいユーモアを忘れない。息苦しい毎日に心が固くなっていたら、ニューヨークの魔法にかかってみませんか。 」(BOOKデータベースより)


世界一お節介で、おしゃべりで、図々しくて、でも憎めないニューヨーカーたちと暮らす筆者の生活を描いたエッセイです。
ひとつひとつのエッセイは2ページから長くて4ページぐらい。
百程度の短いエッセイエッセイ集です。

ほっこりするような話も多くて、ニューヨークに行きたくなります。
前々からニューヨークに行きたいと思ってたけど、その思いが強くなりました。

読みやすいものですので、NYの魔法にかかりたい人は是非。

『SROⅥ 四重人格』 富樫倫太郎

2015年10月11日 16時19分13秒 | 読書
待ってましたSROの最新作。



「東京と秋田で、トリカブトによる毒殺事件が発生。手口に一貫性がなく、同一犯か複数犯か絞れず捜査は難航していた。その最中、耳や手首が切り取られた惨殺死体、銃殺死体が東京近郊で相次いで見つかる。すべての現場に残る同一人物の指紋から、SRO室長の山根新九郎はある仮説を立て犯人に迫っていく。大人気警察小説、待望のシリーズ第六弾。 」(BOOKデータベースより)

SROは、
『SROⅠ 警視庁広域捜査専任特別調査室』
『SROⅡ 死の天使』
『SROⅢ キラークィーン』
『SROⅣ 黒い羊』
『SROⅤ ボディーファーム』
と足かけ5年にわたり紹介しています私の好きなシリーズの5作目です。

この作品は、通称SRO(警視庁広域捜査専任特別調査室)と呼ばれる、広域捜査の専門調査室で、
トップの室長は警視長、副室長が警視正、室員が警視正人、警視、警部とまあありえない組織です。
わかりにくいので普通の会社でたとえるなら、
警視長は副社長か専務
警視正は取締役
警視は部長
警部は課長
といったところでしょうか。
そんな組織じゃ絶対働きたくありません笑

連続殺人犯、いわるゆシリアルキラーを捜査しているのですが、
今回現れたシリアルキラーは、一見自然死に見せかけ、トリカブトの毒の付いた極細の針で一刺しで殺してしまう殺し屋。
やり手の殺し屋でさえも殺してしまうほどの強烈な殺人鬼です。
そんな殺人鬼を追いかけ、追い詰め、とらえてしまうSROの面々。
今回も面白い作品です。

ま、今回もいろいろと残酷な殺し方をしてしまいますが、
読んだ後にふつうに肉料理を食べに行くような図太い精神の持ち主じゃない場合は、
時間帯を考えて食前等に読まないことをお勧めしますが、面白いのでお読みください笑

『白砂』 鏑木蓮

2015年10月11日 15時36分17秒 | 読書
かぶらぎれんと読みます。



「苦労して働きながら予備校に通う、二十歳の高村小夜が自宅アパートで殺害された。中年男性の目撃情報と大金が入金されていることから、援助交際との関わりが捜査線上に浮かぶ。「こんなにつましい暮らしぶりで真面目な彼女がなぜ?」違和感を抱いた下谷署の刑事・目黒一馬は別の角度から捜査を開始する。小夜の両親はすでに亡く、なぜか祖母は頑なに遺骨を受け取らない。鍵は小夜の故郷にあると見た目黒の執念が、運命に翻弄された女たちの人生を浮き彫りにしていく。最後にたどり着いた、死の裏にある驚愕の真実とは。切なさあふれるミステリー。 」(BOOKデータベースより)

長編ミステリです。

二十歳の女性の殺害事件。
男性の墜落事後。

二つの事件、事故が遺骨をもとにつながっていくミステリです。

納得いかないことがたくさんあったりするお話ですが、
きれいな話ではあるのかな?

話の展開が良く見えなかったり、
二つのつながりがわかりにくかったり、
殺人の動機もなんかなあという感じですが、

暇つぶしにはなる文量ではあります。

『旅のラゴス』 筒井康隆

2015年08月10日 19時34分33秒 | 読書
夏真っ盛りです。なごや。



「北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。 」(BOOKデータベースより)


ラゴスが旅する物語です!
以上!


なんて紹介したら怒られるかな?
(そもそも普段から大した紹介していないですが)

時代はきっと1800年代後半でしょうか?
舞台はヨーロッパからアフリカのイメージ?
そもそもSF的作家である筒井さんの作品ですので、その辺は読者のイメージでよいかと。

作品の始まりから、いきなり移転(いわゆる「ワープ」)する時点から、これは普通の作品じゃないと認識させられます。
そうだ、筒井さんだ。(有名どころでいえば、時をかける少女?)

壁を通り抜けたって、宇宙船が出てきたって、それは筒井さんですから。
(ラベンダーのにおいでタイムスリップしちゃうんだから)

という心持で読んでいただいたら、とても優しくて深くてよい作品です。




『消失グラデーション』 長沢樹

2015年08月08日 10時04分56秒 | 読書
本日2作目です。




「私立藤野学院高校のバスケ部員椎名康は、ある日、校舎の屋上から転落し、痛々しく横たわる少女に遭遇する。康は、血を流すその少女を助けようとするが、何者かに襲われ、一瞬意識を失ってしまう。ほどなくして目を覚ますと、少女は現場から跡形もなく消えていた!?開かれた空間で起こった目撃者不在の被害者消失事件。複雑に絡み合う青春の傷と謎に、多感な若き探偵たちが挑む。第31回横溝正史ミステリ大賞・大賞受賞作。樋口真由“消失”シリーズ。 」(BOOKデータベースより)

学園ものの推理小説です。
ただ、とても違和感がぬぐえない作品です。
その理由は読んでいただかなければなりませんが、
そのために3分の2くらいまで「ん?」となってました。

ただ、それを差し置くと典型的な推理小説だったりします。
アガサクリスティ的な。
洗練されてくれば面白くなるかもしれません。


『牛乳アンタッチャブル』 戸梶圭太

2015年08月08日 09時52分48秒 | 読書
夏真っ盛り。



「雲印乳業西日本支社のお客様相談センターに一本の電話がかかってきた。低脂肪牛乳を飲んで食中毒をおこしたという。やがてその数は一気に増え対応に追われるセンターだが、会社の上層部は真剣に取り合わない。開いた記者会見では社長と工場長が真っ向から対立し大混乱に陥る。こんな会社に未来はあるのか?そのとき、無責任な俗物経営陣を倒すため、立ち上がった社員がいた!痛快無比の企業エンターテインメント。 」(BOOKデータベースより)

僕ら世代から上の世代くらいだと記憶にあることかと思いますが、
あの雪印乳業の食中毒事件をもとにした作品です。
社名が雲印となっているけど、読んでいるときは完全に雪印にしか見えない。

どこまでリアルでどこまでパロディなのかはわかりませんが、
壮絶な現場と能天気な首脳陣にはあきれる限り。

ただ、それが人間だなと、ふと思った作品です。

短いですがこれくらいに。

『彼女の時効』 新津きよみ

2015年07月14日 20時30分17秒 | 読書
初めて紹介する作家さんです。


「夫をひき逃げで失った浅井久子。夫の命日に事故現場を訪れた彼女の前に現れたのは、交通事故がきっかけで殺された内海政子の幽霊だった。奇妙な幽霊との同居が始まり、次第にわかってきた政子の過去。久子は政子が気になっている娘探しを始めるが、2人の奇妙な接点から事件の真相が明らかに!サスペンスの名手が挑んだ社会派ミステリーの傑作が待望の文庫化。 」(BOOKデータベースより)

久子は幽霊が見える。
普通の人のように存在する幽霊たちに、普段は何もせずに通り過ぎているところ、
たまたま出会った政子の幽霊に話しかけることになった。

政子は交通事故に会い、さらに車に乗せられて首を絞められ、捨てられた。
犯人は見つかっておらず、未解決のまま時効を迎えたのだった。

一方、政子の娘の加奈子は薬剤師として働いていた。
そんな加奈子に接近してきたのが、新聞記者の矢野である。
矢野はたまたま情報提供があり、違うひき逃げ事件の犯人を知っているという電話を受けていた。
加奈子の状況を知っていた矢野は、何かわかるかもしれないと加奈子と話し、
会いに行ったのが久子だった。

その久子のもとには幽霊の政子。
久子と政子と加奈子は、偶然ながらも運命に立ち向かっていくことに。

という作品です。
○子が多くて名前がごちゃごちゃになりそうでした。笑

『コインロッカー・ベイビーズ』 村上龍

2015年07月14日 20時15分13秒 | 読書
大変ご無沙汰しております。



「一九七二年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。毒薬のようで清清しい衝撃の現代文学の傑作が新装版に。 」(BOOKデータベースより)

なんとカタカナが多い説明のこと。

キクとハシはコインロッカーで生まれた。
兄弟のように育った彼らは孤児院から九州の孤島の里親に引き取られることに。
孤島には廃墟のような街があり、そこに迷い込み、吸い込まれ、深く浸透していく。
ここでの体験が、二人を形作っていく。

キクとハシは同じように育てられながらも、それぞれ個性を発揮していくようになる。
決してまともではない。
狂ったかのような思考に引き込まれ、突き放されを繰り返す作品でした。


『ぼくたちの家族』 早見和真

2015年04月25日 10時34分03秒 | 読書
もうすぐGW!



「家族の気持ちがバラバラな若菜家。その仲を取り持ってきた母の玲子の脳にガンが見つかった。突然の出来事に狼狽しつつも玲子のために動き出す父と息子たち。だがそんなとき、父が借金まみれだったことや、息子たちが抱いてきた家族への不満が露になる…。近くにいながら最悪の事態でも救ってくれない人って何?家族の存在意義を問う傑作長編。 」(BOOKデータベースより)

よくある闘病系!?の話ではありません。
たしかに闘病ではありますが、メインはそこではなくて、病気を機にバラバラになっていた家族が一つになっていくヒューマンドラマですね。

家族であっても本音で語り合えなかったり、隠し事があったり、それぞれの事情があるのが家族。
そんな家族の母の脳にガンが見つかって、余命1週間と告げられたり。
なんとかならないかと奔走する息子や、抱えた借金に絶望する父親、
本音で語り合うことで家族が結集し、家族が復活する、といったお話。

いい題材ではあるけど、もうちょっとです。笑