『真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫』 大沼紀子

2013年11月26日 22時09分08秒 | 読書
5本目です。これで最後です。



「真夜中にオープンする不思議なパン屋さんに現れたのは、ワケアリ男女の二人組。居候女子高生の希実は、彼らが抱える不穏な秘密によって、不本意ながらも、またまた事件に巻き込まれていく。降り止まない雨の中、希実の過去に隠された謎が明らかに…。人気シリーズ第4弾!! (BOOKデータベースより)

真夜中のパン屋さんシリーズの第4作目です。
完結かな?まだ続くのかな?
今回で終わりそうな話の内容でしたが、まだ続くのかもしれません。

さて、今回の作品は暮林さんがいません。
ブランジェリー暮林に暮林さんがいないじゃ話になりませんかと思うとそうでもありません。
主役は希実ですからねw
今回は新たにもう一人居候が増えます。
希実の従妹の沙耶です。
沙耶は誰かに命を狙われているといいます。
そして沙耶は希実と一緒に暮らすことになります。

そんな沙耶と希実の関係は実は怪しい。
むかしの記憶がない望みだったが少しずつ当時のことを思い出していく。
それとともに、希実の周りでは相変わらず怪しい事件が勃発するのだった。

今回は主に希実の過去について焦点があてられてますね。
謎に包まれている希実と母の律子の関係。
この作品で希実と律子の過去が解明されていきます。
そしてそこに隠された秘密。
希実と暮林の関係など。

ここに書くと面白くないので書きませんが、今回策は今までの3作より重い話になっております。
嫌いじゃないですよ。
気になる方は是非1作目からお読みくださいね。

★★★

next...「歌舞伎町セブン」 誉田哲也
歌舞伎町の一角で町会長の死体が発見された。警察は病死と判断。だがその後も失踪者が続き、街は正体不明の企業によって蝕まれていく。そして不穏な空気と共に広まる謎の言葉「歌舞伎町セブン」…。『ジウ』の歌舞伎町封鎖事件から六年。再び迫る脅威から街を守るため、密かに立ち上がる者たちがいた。戦慄のダークヒーロー小説。 (BOOKデータベースより)

次回は早く更新したいと思います。

『小暮写眞館』 宮部みゆき

2013年11月26日 21時56分32秒 | 宮部みゆき
4投目です。もうちょっとです。


「家族とともに古い写眞館付き住居に引っ越ししてきた高校生の花菱英一。変わった新居に戸惑う彼に、一枚の写真が持ち込まれる。それはあり得ない場所に女性の顔が浮かぶ心霊写真だった。不動産屋の事務員、垣本順子に見せると「幽霊」は泣いていると言う。謎を解くことになった英一は。待望の現代ミステリー。」(BOOKデータベースより)

花菱一家は古い写真館に引っ越してきた。といっても花菱一家の家業は写真屋というわけではなく、ただ好きで写真館に引っ越し、そのまま住んでいるだけである。
花菱栄一は普通の高校生男子。そんな彼のもとには不思議な写真が舞い込むようになる。
それも家が写真館だからである。何度も言うけど、家が写真館でも写真屋じゃありません。
ちなみに家が写真館であっても写真館としてではなく家として使用しています。

彼のもとに舞い込む写真は心霊写真と呼ばれるものです。
といっても一般的な心霊写真みたいによく見たら人の形をしているようなものではなくてしっかり映り込んでいたりする。
そして、その人が死んだ人ではなく現在も生きている人だったりするわけです。
その謎を解き明かしながらも、その写真を通じて青春を謳歌する栄一の話でもあったりします。
実際のところ前半は写真の話がメインですが、後半(文庫だと下巻ですかね)は人の話です。
一筋縄ではいかない人たちばかりですが、それがこの作品に幅を持たせていますね。
現実世界でそのようなことがあるのかはわかりませんが、これはこれで楽しい作品です。

★★★★

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『ヒア・カムズ・ザ・サン』 有川浩

2013年11月26日 21時47分29秒 | 有川浩
三投目です。



「編集者の古川真也は、特殊な能力を持っていた。手に触れた物に残る記憶が見えてしまうのだ。ある日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と再会することに。彼は米国で脚本家として名声を得ているはずだったが、真也が見た真実は―。確かな愛情を描く表題作と演劇集団キャラメルボックスで上演された舞台に着想を得た「ヒア・カムズ・ザ・サンParallel」を収録。有川浩が贈る物語新境地。 」(BOOKデータベースより)

一つの題材を基に、ふたつの話を描いた作品です。
といってもよくわからないですよね。

真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼いころから、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したというのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしているという。
しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた……。(冒頭より引用)

この7行から起草し、二つの話を有川先生は書かれました。
舞台設定は同じでも話は全く違うから楽しく読めます。
内容は詳しくは書きませんが、なかなか有川先生らしい人間くささが存分に書かれています。
こういう親子もあってもいいのか。いや、ないほうがいいのか。
すこしSFチックな部分もある作品ですが、メインはそこじゃなくて人間です。

有川先生の書く人間に酔いしれてください。

★★★

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『写楽 閉じた国の幻』 島田壮司

2013年11月26日 21時33分50秒 | 読書
連投2つ目です。



「世界三大肖像画家、写楽。彼は江戸時代を生きた。たった10ヵ月だけ。その前も、その後も、彼が何者だったのか、誰も知らない。歴史すら、覚えていない。残ったのは、謎、謎、謎―。発見された肉筆画。埋もれていた日記。そして、浮かび上がる「真犯人」。元大学講師が突き止めた写楽の正体とは…。構想20年、美術史上最大の「迷宮事件」を解決へと導く、究極のミステリー小説。 」(BOOKデータベースより)

写楽の謎を解き明かす話。
写楽はいろいろ謎の多い人物で、いまだに写楽がだれなのか(写楽は写楽だといわれるとつらい)よくわからないといわれています。
詳しくはwkipediaに任せるとして。

その写楽の謎に迫る元大学講師の佐藤は、子供を回転ドアに挟まれてなくしたことの縁から、東大教授の片桐と知り合う。
片桐は工学部の教授であったが、モデルのような体系の女性で佐藤は面食らうが、佐藤は片桐の助言により目からうろこが落ち、ある案を思いつく。
そのアイデアを基に史実を調べ上げ、一つの真実にたどり着くのだった。



と、書きましたがこの話が真実かそうでないかと言われたらぼくにはわかりませんが、wikipedia的には一般的ではない模様。
ただ、これは小説なんでね、そこんとこはいいでしょう。
長い小説なんですが、それ以上に読者をひきつけてくれました。
とくに佐藤が案を思いついてからの疾走感はすがすがしいものを感じさせてくれました。
そうとはいえ、さすがに日本史に疎い読者には難しいものがあります。
とっつきにくさでいえば最初の4分の1は回転ドア以外の部分はよくわからないw
でも、何とか読み進めればその先に楽しい話が待っています。
がんばりましょうw

★★★

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『デビュー』 今野敏

2013年11月26日 21時23分07秒 | 読書
すいません。ずっと更新できずでした。一気に行きます。

「19歳、童顔のアイドル・高梨美和子はデビューすぐさまトップの座へ。その実彼女は、カリフォルニア大を卒業、理論物理学と哲学の博士号を持つ天才だった。虚栄にまみれた芸能界では、クスリや秘密売春など事件がいっぱい。美和子は持ち前の頭脳と正義感で自らおとりになり、情報通の作曲家や敏腕スタントマンの協力を得て、芸能界のワルどもを一掃するのだ。(巻末より)

天才アイドル高梨美和子が芸能界の悪を排除する話。
美和子は一般社会では頭のよくないアイドルを演じているが、実は19歳でカリフォルニア大学で博士号を得ており、まさに天才だった。
そんな美和子は1年間だけアイドルをしている。
美和子はアイドルを食い物にする俳優を懲らしめたり、数々の事件を解決していく。
美和子を支えるマネージャーはもとより、夜な夜な集まるあるバーの常連客の作曲家やスタントマンもいいキャラクターを持っていて飽きさせない作品です。

ありそうであんまりない作風ですかね。


★★★☆☆

next...「写楽 閉じた国の幻」 島田壮司
世界三大肖像画家、写楽。彼は江戸時代を生きた。たった10ヵ月だけ。その前も、その後も、彼が何者だったのか、誰も知らない。歴史すら、覚えていない。残ったのは、謎、謎、謎―。発見された肉筆画。埋もれていた日記。そして、浮かび上がる「真犯人」。元大学講師が突き止めた写楽の正体とは…。構想20年、美術史上最大の「迷宮事件」を解決へと導く、究極のミステリー小説。 (BOOKデータベースより)