『ストロベリーナイト』 誉田哲也

2009年10月27日 22時03分35秒 | 誉田哲也
エグい、グロい、むごい。

そんな言葉がいくらでも出てくる。

「ストロベリーナイト」 誉田哲也


でも、それがあるからこそ、引き立つ物語もある。


冒頭から、その描写のすごさ。
暴力団崩れで、薬におぼれる父親。
話の重要なキーポイントになる僕。

人間はここまで落ちることができるのか。
底辺の人間の描写。



警視庁捜査一課の姫川警部補。
ノンキャリアの彼女は異例のスピード出世で20代で主任にまで上り詰める。
少ないながらも部下を従え捜査の中心に切って入る。
次々と事件を解決していく捜査力。
成功した人間の描写。


そして、姫川の周囲を固める個性豊かな刑事たち。

誰一人として、普通の描写はない。

いや、それが普通である。
小説に書かれるような、普遍的な人間なんて、そんなにいるもんじゃないから。



ストロベリーナイト

それは驚異の・・・






この小説のグロさは、おれもきつかった。

弱い人は読まないことをお勧めします。


でも、こんな小説もあっていいんじゃないかしら。