『アメーバ経営』 稲盛和夫

2014年05月27日 20時55分36秒 | 読書
二つ目行きます。

「大きくなった組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分けて独立採算することで、現場の社員ひとりひとりが採算を考え、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現する―。会計の常識を覆す、独創的経営管理の発想と仕組みを初めて明かした「門外不出の書」、待望の文庫化。 」(BOOKデータベースより)

稲盛和夫さんの名著。
稲盛さんが京セラを興し、KDDIを成長させていく中で見つけ出したメソッドを惜しげもなく披露してくれています。
京セラグループには、この「アメーバ経営」を伝授する「KCCSマネジメントコンサルティング」なる会社もあるんですが、稲盛さんのセオリーとして世のため人のためこの本を執筆してくださいました。

主に経営者向けの本ですが、会社人としてのあるべき姿も示してくれていると思います。

組織というものを考えるときに、とても役に立つ本です。

『夜を守る』 石田衣良

2014年05月27日 20時45分09秒 | 石田衣良
更新します!

「フリーターの繁、古着屋手伝いのデブのサモハン、福祉課で働くヤクショは上野・アメ横で暮らす幼なじみ。仕事後にガード下の定食屋に集まるのが楽しみの冴えない日々―だが、通り魔に息子を殺された老人と知り合い、アメ横の夜を守るべくガーディアンとして立ち上がった。大興奮のストリートミステリー! 」(BOOKデータベースより)

どっちが先かはわかりませんが、有川浩さんの「三匹のおっさん」に似たような話ですね。
繁、サモハン、ヤクショとのちに仲間になる天才の4人はガーディアンとしてアメ横の見回りをしたり、自転車を並べなおしたり。
そんなことをしていると商店街の人たちと仲良くなったり、いろんな人たちに出会います。

ときには暴力団構成員とも対峙したり。

そんなことをしながら、青春を過ごす石田衣良さんらしい作品でしょうか。

『生存者ゼロ』 安生正

2014年05月12日 21時17分14秒 | 読書
2冊目です。

「北海道根室半島沖に浮かぶ石油掘削基地で職員全員が無残な死体となって発見された。陸上自衛官三等陸佐の廻田と感染症学者の富樫らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられる。しかし、ある法則を見出したときには、すでに北海道本島で同じ惨劇が起きていた―。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで未知の恐怖との闘いを描く、第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。 」(BOOKデータベースより)

「このミステリーがすごい!」
いわゆるこのミスですが、毎回期待してます。

北海道沖の石油掘削基地で謎の感染症により職員全員が死亡する事件が発生。
すぐさま自衛隊が派遣され、事態の状況を確認するが、体のあちこちから出血し、見るも無残な状況だった。

自衛隊と感染症学者は原因究明に奔走するが、北海道内で同じような現象が起きてしまう。
北海道全域が感染症で埋め尽くされるのか。
日本は、世界は大丈夫か。

スリルあふれる作品です。

まあ、実態はあれなんですが、読んでみましょう。
それが許せるか許せないかはあなた次第です。

『チーズはどこへ消えた?』 スペンサー・ジョンソン

2014年05月12日 21時00分20秒 | 読書
今日も何冊か行きます。

「この小さな本が世界のビジネスマンを変えてゆく!
迷路のなかに住む、2匹のネズミと2人の小人。彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見する。チーズは、ただの食べ物ではなく、人生において私たちが追い求めるもののシンボルである。
ところがある日、そのチーズが消えた! ネズミたちは、本能のままにすぐさま新しいチーズを探しに飛び出していく。ところが小人たちは、チーズが戻って来るかも知れないと無駄な期待をかけ、現状分析にうつつを抜かすばかり。しかし、やがて一人が新しいチーズを探しに旅立つ決心を…。
IBM、アップル・コンピュータ、メルセデス・ベンツ等、トップ企業が次々と社員教育に採用。単純なストーリーに託して、状況の変化にいかに対応すべきかを説き、各国でベストセラーとなった注目の書。880円でアナタの人生は確実に変わる!
」(amazonより)

言わずと知れた名著であるチーズはどこへ消えた?です。
なぜ今?と言われるかもしれませんが、今だからこそという感じで読みました。

設定をシンプルにしたからこそ真理が見えてくるというのは経済学の教えと少し似てますでしょうか。
登場人物は2匹のネズミのスニッフとスカリーと2人の小人のヘムとホー。
迷路でチーズを捜すというただそれだけの話です。

二人と二匹はある日たくさんのチーズを見つけますが、突然それがなくなってしまいます。
ネズミの二匹は本能に従って次のチーズを捜しに行きます。
小人の二人は考えて考えてチーズが戻るのではないかとただただ現状維持。

ネズミの二匹はやがて新しいチーズを見つけますが、小人の二人はいつまでたってもチーズが戻ってきません。
ここで二人はどういう行動に出るのか。

考えれば考えるほど面白いですね。

学生から社会人までお勧めです。

『負けてたまるか!リーダーのための仕事論』 丹羽宇一郎

2014年05月06日 11時44分56秒 | 読書
本日2本目です。

「リーダーに欠かせないのは、情熱と気力プラス倫理。前伊藤忠商事会長、そして前中国大使として、会社や国を最前線で率いてきた著者が、本質から説くリーダー哲学。 」(BOOKデータベースより)

1939年に愛知で生まれ、62年に伊藤忠商事に入社。98年に社長に就任し、2004年に会長。10年に民間出身で初めて中華人民共和国駐箚特命全権大使に就任。
日本の優秀な経営者のうちの一人の丹羽宇一郎さんがリーダーに贈る作品です。
丹羽さんには共感する部分が多くあって手に取りました。

丹羽さんが長年にわたって体得してきたリーダーとしての資質を惜しげもなく授けてくださっています。
リーダーとして悩みを抱えている方は一度読んでみてもいいかもしれませんね。

内容はあまり紹介できませんけど、リーダーだけじゃなく、若手にも十分価値のある本です。(ただ、若者向けの「負けてたまるか! 若者のための仕事論」という本も存在しますが。)

『統計学が最強の学問である』 西内啓

2014年05月06日 11時03分23秒 | 読書
今日も行きます。

「あえて断言しよう。あらゆる学問のなかで統計学が最強の学問であると。どんな権威やロジックも吹き飛ばして正解を導き出す統計学の影響は、現代社会で強まる一方である。「ビッグデータ」などの言葉が流行ることもそうした状況の現れだが、はたしてどれだけの人が、その本当の魅力とパワフルさを知っているだろうか。本書では、最新の事例と研究結果をもとに、今までにない切り口から統計学の世界を案内する。」(BOOKデータベースより)

キャッチなタイトルで読者の興味を引くような本は数多ありますが、これもその一つになるのでしょうか?
基本的に私はそういった作品を手に取ることはないんですけど、この作品は購入してしまいました。
なぜでしょう。

それは、きっと私が統計学のポテンシャルを信じてやまないからでしょうか。

統計学ってなに?統計の取り方を学ぶの?
難しい言い方をすれば「統計学は、経験的に得られたバラツキのあるデータから、応用数学の手法を用いて数値上の性質や規則性あるいは不規則性を見いだす。」(wikipedia)ということですけど、簡単に言ったら「集めてきたデータになんか法則があるの?」という疑問を解消する学問でしょうか。

なんで、統計学が最強なのか。
まあ、最強かどうかは置いといて、統計学が多くの学問に影響を与えていることは事実です。

・ある薬を飲むと95%の人の症状が改善した。
・あるマーケティングを行うと30%売り上げが増加した。
・ある構造物は30年壊れない。

3つの文章を例に挙げましたが、医学・経営学・土木工学の分野の文章です。
でもそれぞれに統計学が使われているのがわかるかと思います。
ただその統計はほんとうに正しいことを言っているのか、それを見極めることが重要です。

本書では以下のような例が用いられています。(69ページ~70ページ)

〈次の食べ物を禁止すべきかどうか考えてみましょう〉
・心筋梗塞で死亡した日本人の95%以上が生前ずっとこの食べ物を食べていた。
・強盗や殺人などの凶悪犯の70%以上が犯行前24時間以内にこの食べ物を口にしている。
・日本人に摂取を禁止すると、精神的なストレス状態がみられることもある。
・江戸時代以降日本で起こった暴動のほとんどは、この食べ物が原因である。

すべて同じ食べ物ですがどう思われますでしょうか。
禁止しますかね?

この食べものは「ごはん」なんですけど、先ほどの文章がこういう表現だったら結論も違ってくるでしょうか。(追加した文章は私の勝手な想像で統計的な根拠は何一つありません)

・心筋梗塞で死亡した日本人の95%以上が生前ずっとこの食べ物を食べていた(が、100歳まで生きている人も同程度この食べ物を食べていた)。
・強盗や殺人などの凶悪犯の70%以上が犯行前24時間以内にこの食べ物を口にしている(が、それ以外の人は90%以上この食べ物を食べている)。
・日本人に摂取を禁止すると、精神的なストレス状態がみられることもある。
・江戸時代以降日本で起こった暴動のほとんどは、この食べ物が原因である(が、この食べ物はかねてから通貨と同等の機能を有するなどかつての日本社会に多大な影響をもたらした)。

こういった文書だとまた結論が違ってきますよね。
こういった「統計リテラシー」をしっかり持ちましょうというのがこの作品の言わんとするところでしょう。

この本に限らず、統計学知識は持っていて損がないと思います。
お勧めです。

『コラプティオ』 真山仁

2014年05月05日 22時54分02秒 | 読書
本日2本目です。

「震災後の日本に現れたカリスマ総理・宮藤隼人は、“禁断の原発政策”に日本復興を託すが、その矢先、一人の日本人がアフリカで殺される。事件の背景に広がる政権の闇を追いかける新聞記者と、宮藤を支える若き側近は、暗闘の末、最後に何を見るのか。謀略渦巻く政治の世界を白熱の筆致で描く真山文学の真骨頂! 」(BOOKデータベースより)

コラプティオとは汚職・腐敗といった意味らしいです。
この作品は内閣総理大臣・宮藤隼人を支える政治学者で秘書の白石と、新聞記者の神林の視点で展開されていく政治ミステリです。
ウエステリアというアフリカの小国が絡みつつ、さまざまな政治課題が宮藤と白石ら鑑定を直撃し、またそれを暴こうとする神林。
読んだのがだいぶ前なのでどこまで紹介していいのかわからなくなってますが、そのような状況下で、総理はコラプティオをおこしてしまっていたのか!?
最後まで気が抜けないストーリーです。

『O2O、ビッグデータでお客を呼び込め!-ネットとリアル店舗連携の最前線-』 松浦由美子

2014年05月05日 22時38分19秒 | 読書
読者の皆様、たびたび放置しまして申し訳ありません。毎日の閲覧数が私の支えです。時間ができたのですこしずつ更新していきます。

「LINE、フェイスブック、スマホの位置情報機能など、ネットを駆使してリアル店舗に消費者を呼び込む―この新しい仕組みがO2O(Online to Offline)だ。業界トップも次々に取り組みを強化し始めた!ビッグデータを活用することで新たな段階に入った最新事情を、気鋭のITアナリストが、わかりやすく解説。 」(BOOKデータベースより)

IT革命と言われたのが2000年ごろですが、そのころのITからは想像もできないほど発達している昨今のIT事情。
もはやその全体像を把握するのは一般人には不可能!?なレベルにまで広がっているかと思います。

さて、本書はそのITの技術を生かしてどう客を店に呼び込むのかということを主眼に論が展開される新書です。

ショールミングと呼ばれる現象をご存知でしょうか?
実店舗に足を運んで商品を吟味して、気に入った商品をインターネットで安値で購入するような行動をショールーミング(僕の解釈ですw)というわけですけど、たしかに最近の家電量販店にいくと、多くの人が商品を見ながら携帯をチェックしてます。
そのうちの何割が、価格コムに代表されるような比較サイトを見ているのかわかりませんが、たしかに今迄では店頭で購入していたような商品もネット通販に流れているというのは事実でしょう。

その流れの中で、いかに企業はIT(online)から実店舗(offline)へ消費行動を向かわせるのか。

ITを活用したマーケティングをしている方、ITに興味のある方、若くて美人の著者に興味のあ…(おい!)

…にお勧めです。いろんなアプリも紹介してくれてますので、消費者にお得な情報もありますよ。