『合コンに行ったらとんでもないことが起こりました』 鷲宮だいじん

2012年01月27日 18時09分45秒 | 読書
僕は最近合コンにってません。


「22歳童貞だったぼくは、あの合コンで彼女と出会った。ぼくの理想を体現した可愛い女性、“汐野希”。ぼくたちは合コンを抜け出して、二人きりで飲みに行った。流されるままに、ぼくは初めてのキスを奪われた。だが、やがて判明する。汐野希という女性は合コンに来ていない。ぼくがキスした彼女は、“汐野希”になりすました誰かだった。―そして、ぼくの日常は“汐野希”に浸食されていく。味方は誰もいなかった。得体の知れない存在に、ぼくはすべてを奪われる。乾杯の向こうには、狂気だけが待ち受けていた。 」(BOOKデータベースより)


合コンに行った桜田優が、汐野希と名乗る誰かにストーカーされる話。


序盤からおちゃらけた感じで進んでいくんで、すぐ読み終わります。ページ数は300ちょっとですが、通勤時間とお昼休みプラスアルファで読み切れるぐらいです。


ただ読んでて思ったんだけど、おもいっきりノワール(暗黒小説)。
ライトノベルのような軽ーい感じで進んでいくのに最後にドーン的な。

コワいなぁ女社会って。
女性の読者を敵に回すかしら。(いないかもしれない汗)


まあ、でも全体的に軽いです。
軽快で面白いと言っていいと思います。

明日から合コン行く時は気をつけよとか思いませんが。
だって、こんなこと。。。と言ってると遭遇するんだよね。w

ていうかまずもってモテナイ病をなんとかしないことにはだれも付いてきませんけどw

そんなお話でした!(ほとんど何も紹介していない)


★★★☆☆


next...「陽気なギャングが地球を回す」伊坂幸太郎
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。 (BOOKデータベースより)

『オリンピックの身代金』 奥田英朗

2012年01月26日 20時24分33秒 | 読書
寒いです。暖房のない部屋で執筆中なので、誤字脱字はご容赦を。。。



「昭和39年夏、東京はアジア初のオリンピック開催を目前に控えて熱狂に包まれていた。そんな中、警察幹部宅と警察学校を狙った連続爆破事件が発生。前後して、五輪開催を妨害するとの脅迫状が届く。敗戦国から一等国に駆け上がろうとする国家の名誉と警察の威信をかけた大捜査が極秘のうちに進められ、わずかな手掛かりから捜査線上に一人の容疑者が浮かぶ。圧倒的スケールと緻密なディテールで描く犯罪サスペンス大作。 」(上)(BOOKデータベースより)


東京オリンピックを邪魔する話。

構成としては、主人公であり東大大学院でマルクス経済学を学ぶ島崎国男、警視庁捜査一課の落合昌夫、警察官僚の父など親族全員が国家機関で働くテレビ局員の須賀忠、製麺所で働く小林良子、の四人(多分)のそれぞれの目線で、時系列を進んだり戻ったりしながら話が進んでいきます。

ちなみに話の出てくる順番は須賀、小林、落合、島崎の順。
本当に島崎が主人公か?w


ただ言えることは、キーパーソンであることは間違いないです。w

序盤はよくわかりません。
時系列がぐちゃぐちゃしてるし、名前がいっぱい出てくるし、古い話だし。
無駄に分かりにくくしてる感じがするのは気のせいかしら。


よくわからないことはまだまだあるけど、それはまあ置いといて。

小林の視点っているのかなぁ。あんまり話の本筋には関わってこないし。ん~なぞ。
もっと単純でもよかったんじゃないかなぁ。
落合は落合で、大勢の捜査員をつぎ込んでいるのにあっさり新発見の事実を見つけてきたり。
もっと警察の醍醐味のような地道な捜査とか、刑事の勘とかで辿り着いてほしいな。
偶然の要素が大きくて。

そんな話が、まあ4分の1ぐらいです。

後半はまあ面白いんだけど、警察が間抜けだなぁなんて思ったり。
今の警察のクオリティを求めちゃいけないんだろうけど。
個性のあるキャラクターとか出してほしかったよね。警察小説読みすぎかな?


オビの言葉
「これが私の現時点での最高到達点です」

違う。奥田英朗、もっといけるぞ!

(あくまで私見です)

★★★☆☆

next...「合コンに行ったらとんでもないことが起こりました」鷲宮だいじん
22歳童貞だったぼくは、あの合コンで彼女と出会った。ぼくの理想を体現した可愛い女性、“汐野希”。ぼくたちは合コンを抜け出して、二人きりで飲みに行った。流されるままに、ぼくは初めてのキスを奪われた。だが、やがて判明する。汐野希という女性は合コンに来ていない。ぼくがキスした彼女は、“汐野希”になりすました誰かだった。―そして、ぼくの日常は“汐野希”に浸食されていく。味方は誰もいなかった。得体の知れない存在に、ぼくはすべてを奪われる。乾杯の向こうには、狂気だけが待ち受けていた。(BOOKデータベースより)

『名もなき毒』 宮部みゆき

2012年01月16日 19時22分25秒 | 宮部みゆき
センター試験の日、雪道で盛大に滑りました。無事です。



「今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。」(BOOKデータベースより)


年明け早々から読み始めて2週間もかかってしまいました。
途中体調不良やらがあって読まなかった時期もあったから。

おかげで、内容があやふやです。w
今回は期待しないで読んでください。

トラブルメーカーの原田(げんだ)いずみと、毒殺事件。
一見、無関係に思える二つの事件をメインに話は進んでいきます。
基本的に語り口は主人公の杉村三郎の一人称です。

ストーリー的には、そんなにどんでん返しがあるとか、驚きのトリックがあるとかじゃないんですけど、
宮部みゆきの小説は何かを伝えてくれるという点で面白みがあると思うし、今回もそう。

宮部みゆきが見た、「名もなき毒」とはどんなものか。
人は毒から逃れることができるのか。

気になる方はご一読ください。

★★★☆☆

next...「オリンピックの身代金」奥田英郎
昭和39年夏、東京はアジア初のオリンピック開催を目前に控えて熱狂に包まれていた。そんな中、警察幹部宅と警察学校を狙った連続爆破事件が発生。前後して、五輪開催を妨害するとの脅迫状が届く。敗戦国から一等国に駆け上がろうとする国家の名誉と警察の威信をかけた大捜査が極秘のうちに進められ、わずかな手掛かりから捜査線上に一人の容疑者が浮かぶ。圧倒的スケールと緻密なディテールで描く犯罪サスペンス大作。 (BOOKデータベースより)

『SROⅣ 黒い羊』 富樫倫太郎

2012年01月02日 13時28分42秒 | 読書
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。



「SROに届いた初の協力要請は、県警ではなく法務省からの人探し。自らの家族四人を殺害して医療少年院に収容されていた青年が退院後、行方不明になったという。一方、「警視庁のダーティハリー」こと針谷太一のもとにジャーナリストが現れ、過去の事件について取材に応じろと“脅し”をかけてきた。文庫書き下ろし・シリーズ第四弾。」(BOOKデータベースより)


SROシリーズの続編です。
SROとは警視庁広域捜査専任特別調査室の通称です。

さてさて、前回作SROⅢは大量殺人鬼、シリアルキラーである近藤房子を追い詰めはしたものの取り逃したところからはじまります。
まあ、前回作のネタばれになってしまいますけど、仕方ないですよね。

とはいえ、今回作はまた別のお話。
でも、設定は引き継いでいるから主な登場人物は同じです。前回から引きずっていることも今回のお話に影を落としてくるので、興味がある方は必ず1作目から読んでくださいね。

行方不明になった青年こと太刀川遼一。
太刀川は家族4人を皆殺しにし、全員をそれぞれ寝袋に入れて警察に見つかるまで一緒にいたという猟奇的殺人者。マスコミにはクリサリス・マーダー事件(蛹(さなぎ)殺人事件)と呼ばれていた。
太刀川はその後医療少年院に7年間ほど収容されたのち、北海道富良野の民宿で住み込みの従業員として働いていたが、ある学生のサイクリンググループが出発して以降行方が分からない。
また、そのサイクリンググループの一人、元橋康平はグループと分かれ、一人自転車で東京に向かう途中に連絡が取れなくなってしまった。
SROは法務省の依頼の元、太刀川の“捜査”ではなく、“捜索”を始めることとなったが・・・。

という物語です。

ダーティーハリーこと針谷太一のもとに現れたジャーナリストは、今回作というより次回作への布石みないな感じですね。第4作である黒い羊のメインストーリーには関わってきていません。

個人的には今回作で終わりなのかなぁって思いながら読んでいたから、近藤房子がでてこなくて(細かく言えばちょっと出てきます)残念でしたが、まだ続きが読めるってことで反面うれしかったりする次第です。w
その点、思ったより期待外れでもないし。今回作でも十分楽しめる内容だと思うけどね。
犯行の内容は「遼一の独白」でほとんどわかるんだけど、SROと太刀川のやり取りが少なくてちょっと残念かな。
追い詰められた犯人とSROとの対決シーンをもっと楽しみたかったから、ちょっと残念。解決はあっさり。

でも次回作に期待です。次はいつ発売になるのかな?未定みたいですが、発売されたらまた紹介すると思います。

★★★☆☆

next...「名もなき毒」宮部みゆき
「今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。」(BOOKデータベースより)