『アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II 』 深町秋生

2012年09月28日 12時05分49秒 | 読書
もう秋ですか。



「警視庁上野署の八神瑛子。容姿端麗ながら暴力も癒着も躊躇わない激裂な捜査で犯人を挙げてきた。そんな彼女に、中米の麻薬組織に狙われる男を守ってくれ、という依頼が入る。男を追うのは残虐な手口で世界中の要人や警官を葬ってきた暗殺者。危険すぎる刺客と瑛子はたった一人で闘いを始める…。爆風を巻き起こす、炎熱の警察小説シリーズ第二弾。」(BOOKデータベースより)

警察小説というよりヴァイオレンス小説ってのは前回作と同様です。
今回もよく人が死にます。
主人公の八神は、相変わらず貸しを作っている同僚や情報のやり取りをしている暴力団を使い独自の捜査を進めていく。
捜査っていうよりは、何と表現していいかわからないですが、任務を遂行しているような諜報部隊みたいな感じです。

今回のミッションは残虐な暗殺者から要人を守ること。
拷問がまあ大変なこと。読んでていやになりますねw
もうだいぶ慣れて読めますけど。

あんまりヴァイオレンスを読みすぎると駄目な人になりそうだから気をつけます。

最後はあっけなく倒してしまうので、なんかトーンダウンしてしまう部分もありますが、まあところどころスリリングな描写があって面白かったです。

★★★☆☆

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女子高生・麻紀の父が経営する会社が破綻した―。かつて商社マンだった社会科教師の辛島は、その真相を確かめるべく麻紀とともに動き出した。やがて、二人がたどり着いたのは、「円」以上に力を持った闇のカネによって、人や企業、銀行までもが支配された街だった。江戸川乱歩賞受賞第一作『M1』を改題。 (BOOKデータベースより)

『彼女は存在しない』 浦賀和宏

2012年09月23日 20時34分32秒 | 読書
土日は早く過ぎゆくものです。



「平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。その出会いが意味したものは…。ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。 」(BOOKデータベースより)


はてさて、どう紹介しましょう。
主な登場人物は、香奈子、香奈子の彼氏の貴治、由子、根本有希、有希の妹の亜矢子、祐希の彼女の恵、作家で貴治と香奈子の友人の浦田先生。
ある日、貴治が殺されてしまう。
そして亜矢子にかかる多重人格者の疑惑。
それらがうまいことかさなりあって、読者を混乱の渦へと巻き込む問題作です。

うん、これ以上説明する自信がありません。
なぜなら私も混乱して何がなんだかよくわからなくなりましたw
根詰めて読み進めれば読解できるかもしれません。
でもちょっと設定に無理があるんじゃないかな?そう感じました。

とりあえず、とても疲れました。。。

★★☆☆☆

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警視庁上野署の八神瑛子。容姿端麗ながら暴力も癒着も躊躇わない激裂な捜査で犯人を挙げてきた。そんな彼女に、中米の麻薬組織に狙われる男を守ってくれ、という依頼が入る。男を追うのは残虐な手口で世界中の要人や警官を葬ってきた暗殺者。危険すぎる刺客と瑛子はたった一人で闘いを始める…。爆風を巻き起こす、炎熱の警察小説シリーズ第二弾。 (BOOKデータベースより)

『鬼手 世田谷駐在刑事・小林健』 濱嘉之

2012年09月17日 21時35分45秒 | 読書
三連休の終わりです。



「日本有数の高級住宅地にある学園前駐在所を守るのは、山手西警察署の小林健だ。彼が全国に名を馳せる暴力団捜査のエキスパート“鬼コバ”であることは、まだあまり知られていない―持ち前の機動力と情報力で、芸能人やIT長者と暴力団の繋がりを摘発した小林が遂に挑んだのは、未解決の「一家殺人事件」だった。 」(BOOKデータベースより)


また私の好きな警察小説です。
とはいっても、今回は異色の主人公で、駐在勤務の警察官が主人公。
世に言う、駐在さん。
だが、その正体は全国でも有数の暴力団捜査官である小林。
その小林が世田谷を舞台に起きた様々な事件を解決していきます。
世田谷といえば高級住宅街。
芸能人や暴力団といった人たちも多く住んでいる(らしい)。
そんななかでの事件ということで、あんまり他の警察小説見たいは派手な事件ではなくて、濱嘉之らしいねちっこい捜査により解決していきます。

いろんな捜査手法を教えてくれている半面、なんかこうハラハラドキドキするような展開が少なくて残念。
リアルな警察なのかもしれないけど、もっとひきつけるような展開がほしいかったな。

★★★☆☆

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平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。その出会いが意味したものは…。ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。(BOOKデータベースより)

『凍りのくじら』 辻村深月

2012年09月14日 19時06分50秒 | 読書
本読む時間が短くなって更新滞ってます。。。。すいません。



「藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。 」(BOOKデータベースより)


ドラえもんといえば、藤子・F・不二雄が書いたSF作品。
ただ、藤子・F・不二雄にとってのSFは、Science Fictionではなくて、Sukoshi Fushigiなんです。


なぜ、冒頭にこんな話を紹介したかというと、主人公の芦沢理帆子が学生時代に一人行っていたことで、身近な人に「少し○○○」というあだ名をつけていたという作品中の話があったから。
「少し不足」とか「少し不揃い」とか「少しフリー」とか。
これによって、作品中の登場人物を表わしていきます。


何と紹介していいのか全く分からないというか、読むのに時間かけすぎてあんまり内容が分かってないかもしれません。w
でも、なんか引き込まれていく感じがあって、なんかもったいないことしたなっていう印象。
読み返すわけじゃないんですけどね。

すいませんでした。

★★★☆☆

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日本有数の高級住宅地にある学園前駐在所を守るのは、山手西警察署の小林健だ。彼が全国に名を馳せる暴力団捜査のエキスパート“鬼コバ”であることは、まだあまり知られていない―持ち前の機動力と情報力で、芸能人やIT長者と暴力団の繋がりを摘発した小林が遂に挑んだのは、未解決の「一家殺人事件」だった。 (BOOKデータベースより)

『BT'63』 池井戸潤

2012年09月01日 09時51分41秒 | 池井戸潤
連続で申し訳ないです。



「父が遺した謎の鍵を手にすると、大間木琢磨の視界に広がるのは、四十年前の風景だった。若き日の父・史郎が体験した運送会社での新事業開発、秘められた恋…。だが、凶暴な深い闇が史郎に迫っていた。心を病み妻に去られた琢磨は自らの再生をかけ、現代に残る父の足跡を調べる―。父と息子の感動長編。 」(BOOKデータベースより)(上)
「呪われたトラックBT21号の運転手四人が次々と殺され、史郎が精魂を注いだ新事業も立ち行かない。すべては闇の住人、成沢が仕掛けたことだった。愛する鏡子まで成沢の罠に陥り、史郎は苦悩の選択をする―。一方の琢磨は、現代に残っていたBT21号を手に入れる。「物語」のすべてがつまった圧倒的大作。 」(BOOKデータベースより)(下)


主人公は大間木琢磨。
父である大間木史郎を亡くし、また自身も病気により仕事や恋人、そしてここ数年の間の記憶を失っている。
そんな琢磨はある日夏服を押し入れから出すときに、濃紺に金のモールをあしらってある「相馬運送」の制服、父の昔の職場の制服を見つけたのであった。
その日の夜、あまりに寝付けなかった琢磨はふと思い立ってその制服を着てみることに。
しかし、その制服に袖を通した瞬間、耳にエンジンをかけているような音や「ちっきしょう!」「デコンプレバーを引け!」といった声が聞こえるようになった。
何が何だか分からなくなった琢磨は、そのままその世界に引き込まれていくのであった。

その世界とは40年前の若き日の史郎の物語である。

この40年前の物語をみた琢磨は、その物語を頼りに現実世界で相馬運送を探し出すことに。なぜか問われれば自分探しとしか言いようがない。
その中で出逢った当時のメインバンクであった三つ葉銀行の桜庭と面会する。

この小説は、これら40年前の史郎の物語、桜庭の記憶を頼りに、琢磨が現実世界で真実をみつける物語である。


この父の制服を着ること(のちにBT’21の鍵を手にすること)で過去の父の記憶が見えるという、池井戸潤にしては珍しい(?)SF的要素が多いこの物語。
BT’21とはボンネットトラック21号という意味だが、まあ表紙のようなトラックのことです。
このトラックが琢磨を呼んでいる。そんなお話。
なかなか時代背景が古かったり、難しい設定もあったかと思うけど、さすがは池井戸潤って感じで割と読みやすかったです。

★★★☆☆

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藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。 (BOOKデータベースより)

『トッカン 特別国税徴収官』 高殿円

2012年09月01日 09時33分08秒 | 読書
久しぶりの更新になってしまいました。



「税金滞納者を取り立てる皆の嫌われ者、徴収官。なかでも特に悪質な事案を扱うのが特別国税徴収官(略してトッカン)である。東京国税局京橋地区税務署に所属する新米徴収官ぐー子は、鬼上司・鏡特官の下、今日も滞納者の取り立てに奔走中。カフェの二重帳簿疑惑や銀座クラブの罠に立ち向かいつつ、人間の生活と欲望に直結した税金について学んでいく。仕事人たちに明日への希望の火を灯す税務署エンタメシリーズ第1弾。」(BOOKデータベースより)

主人公は「特別国税徴収官の鏡雅愛」付きの新人徴収官である鈴宮深樹。通称ぐー子。言いたいことを「ぐ」と飲み込んでしまうことが多々あるため、鏡にあだ名をつけられたのだった。
鏡は京橋の死神とよばれる(京橋は税務署のある地名)、何でもかんでも差し押さえする特別国税徴収官で、高級犬さえも差し押さえの対象に。
その他、さまざまな徴収官(お金を集める人)や調査官(脱税を調査する人)、そして滞納者たちが出てきます。

国税という仕事は一般住民にとってはよくわからないところであって、このトッカンの物語がどこまで本格的なのか我々には判断できない。
ただ、徴収官っていうのが基本的に悪者にされることはよくわかる。ないお金を取りに来られるからね。
ただ、そんな徴収官も悪いことばかりじゃなく。やっぱり一人の人間なのであって。
そこが物語になるんだよね。そんなアクション映画みたいに悪徳商店に拳銃持って押し寄せるような物語ではありません。
あくまで、徴収官と滞納者だったり、それぞれの人間関係の物語。
そしてぐー子の成長物語であったり。

一度国税の人に読んだ感想を教えていただきたいですね。
よろしくどこかの国税の方!

★★★☆☆

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父が遺した謎の鍵を手にすると、大間木琢磨の視界に広がるのは、四十年前の風景だった。若き日の父・史郎が体験した運送会社での新事業開発、秘められた恋…。だが、凶暴な深い闇が史郎に迫っていた。心を病み妻に去られた琢磨は自らの再生をかけ、現代に残る父の足跡を調べる―。父と息子の感動長編。 (BOOKデータベースより)