『もぐら 乱』 矢口秀作

2013年02月24日 10時12分32秒 | 読書
もぐら~の三作目です。



「首都圏各地で喉を切り裂き頭骨を砕く残虐な殺人事件が相次いで発生。警視庁は組織犯罪対策部犯罪追跡特務班、通称“モール”を新設し、超法規的に出獄した影野竜司が捜査に協力することとなった。敵は中国の美しき暗殺団・三美神。強靱な肉体と美貌を持ち、重火器による攻撃を仕掛ける冷酷な敵と、不死身の男が激突する!シリーズ第三弾。 」(BOOKデータベースより)

私的にいえば、警察小説ではなくてアメリカ的なアクションもの?ダイハード的な?

今回もよく人が死にます。
もっと仲間の命に対して尊厳をもった書き方をしてもらいたいです。
戦争じゃないんだからね。

そういうことに対して一歩引いてみてしまう自分がいますが、さておき。

今回の敵は中国人。
死を恐れず、強大な戦力をもつ殺人集団です。
強すぎるんですけど、もぐらはもっと強すぎるんです。
そういうのダメ。しらけちゃう。
非現実的な強さ。

でも読めちゃう文章書くから許してあげる。
こういったシリーズ物は続ければ続けるほど難しくなってしまいますけどね。
読むものがなくなったら4作目も紹介しますね。

★★★☆☆

next...「さよならドビュッシー」 中山七里
ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する―。第8回『このミス』大賞受賞作品。 (BOOKデータベースより)

『横道世之介』 吉田修一

2013年02月11日 21時52分58秒 | 読書
想像以上。

「大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。 」(BOOKデータベースより)

タイトルからしてなめた本かと思ってました。

横道の大学1年生を描く作品。
でも横道の一人称じゃなくて、描写としては三人称。な感じ。
横道が通う(おそらく法政)大学経営学部。つまり俺の先輩ですよ、横道は!
この作品を読んでると、おいおいこんな出席しなくても進学できるのかよと思ってしまうかもしれませんが、そうですw(←おい!)

話はわき道にそれました。
時代としては今から約25年ほど前になります。
長崎から上京した横道は、新宿アルタ前で右往左往。西武新宿線まで行くまでに様々な関門に引っかかります。
いっておきますが、普通の人は引っかからないような関門です。
ま、なんとか西武新宿駅まで行き、そこから花小金井駅まで。
一応東京だけど、ね。花小金井。もうすぐ埼玉。
そこにで横道の生活は始まるわけです。
そこでいきなり、お隣の203号室の目覚ましが鳴りやまない。そこであーだこーだしているうちに202号室の女の人と仲良くなる。小倉京子。
べつにこの物語にとくに影響は与えまえんが。(じゃあ紹介しなくていいだろ)
そして入学式に遅刻して、ふとしたことで同じ学部の倉持と仲良くなる。
その後のクラス別オリエンテーションでふとしたことで仲良くなった阿久津唯とこの倉持があとで大事件を起こすことはまだ誰も知らない。

と、こーやってつらつら書きましたが、約30ページしか紹介してません。
というか、この作品、紹介しきれません。
そして、想像以上にいい作品です。青春小説です。
みなさん、読んでください。そして議論してください。
なんでかって言うと、この作品、全部は書いてくれないんです。
みんなであーだこーだ議論しましょう。

★★★★★

next...「もぐら 乱」矢月 秀作
首都圏各地で喉を切り裂き頭骨を砕く残虐な殺人事件が相次いで発生。警視庁は組織犯罪対策部犯罪追跡特務班、通称“モール”を新設し、超法規的に出獄した影野竜司が捜査に協力することとなった。敵は中国の美しき暗殺団・三美神。強靱な肉体と美貌を持ち、重火器による攻撃を仕掛ける冷酷な敵と、不死身の男が激突する!シリーズ第三弾。 (BOOKデータベースより)

『もぐら 讐』 矢月秀作

2013年02月04日 21時27分55秒 | 読書
だいたい洗車した翌日に雨が降る。



「警部補の惨殺事件が発生。警視庁は特別捜査本部を設置し、組対の垣崎、楢山らが捜査に乗り出す。一方刑事局長の瀬田は、殺人罪で服役中の影野竜司に極秘の任務を依頼する。やがて動き出す謎の教団アレース―新宿、そして竜司がいる刑務所を爆破し、警視総監に聖戦が布告される…。超法規的、過激な男たちが暴れ回るシリーズ第二弾。 」(BOOKデータベースより)

以前紹介した『もぐら』の第2弾です。

主人公の影野は下関の刑務所に収監されてるんだけど、その辺の理由は1作目を読んでね。
とりあえずまあめちゃくちゃな話です。w
冒頭の殺戮シーンで嫌気がさす人は読んじゃ駄目。ヴァイオレンスになれている人は読み進めましょう。

今回はあんまり書くことないなーって思います。
データベースの引用通りだし、それ以上も以下もない感じ。

そう簡単には影野も動き回れねーだろとか、突っ込みどころは満載なんだけど、でも引き込まれていくところは筆者の執筆力なのかな。
後に何が残るわけでもありませんが、テンポよく進んでいくので面白いです。

★★★★☆

next...「横道世之介」 吉田修一
大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。(BOOKデータベースより)