『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと謎めく日常』 三上延

2012年02月24日 17時59分32秒 | 読書
春の陽気ですね。このまま春になってほしい。

「鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。変わらないことも一つある―それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき―。」(BOOKデータベースより)

前回の続編です。とはいえ短編なのでつながりがあるとはいえ、細切れです。


さて、前回同様、古い本にまつわる事件を栞子さんが解決していくわけだけど、今回は恋愛要素がまじってきます。


はい、とってもすっぱいです。
図書館戦争に通じるところがありますね。


おにいさん、こんな初々しい話嫌いじゃないです(笑)
名前で呼ぶだけで顔を赤らめてしまうとか。中学生かってね。


楽しく読める本でした。


★★★☆☆

next...「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」大沼紀子
都会の片隅に真夜中にだけ開く不思議なパン屋さんがあった。オーナーの暮林、パン職人の弘基、居候女子高生の希実は、可愛いお客様による焼きたてパン万引事件に端を発した、失綜騒動へと巻き込まれていく…。期待の新鋭が描く、ほろ苦さと甘酸っぱさに心が満ちる物語。(BOOKデータベースより)

『アナザ―フェイス』 堂場瞬一

2012年02月17日 19時58分09秒 | 読書
写真はなしで申し訳

「警視庁刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と二人暮らし。捜査一課に在籍していたが、育児との両立のため異動を志願して二年が経った。そこに、銀行員の息子が誘拐される事件が発生。元上司の福原は彼のある能力を生かすべく、特捜本部に彼を投入するが…。堂場警察小説史上、最も刑事らしくない刑事が登場する書き下ろし小説。 」(BOOKデータベースより)


ストーリーが最初から見えてしまっている点が悲しい。
ひっくり返してほしかった。

話はすごい面白いのに残念だよね。

でも、話は面白いよ。テンポもいいし。

もっと、こう苦労してほしいなぁ。何でもできちゃうスーパーマンみたいな感じ?
堂場サンっぽいんだけどさ。

もう一歩!

★★★☆☆


次は未定です。

『プリズン・トリック』 遠藤武文

2012年02月12日 13時39分29秒 | 読書
限りなく透明に近いブルーをどこかに喪失しました。



「市原の交通刑務所内で、受刑者石塚が殺され、同所内の宮崎が逃亡。遺体は奇妙にも“前へ倣え”の姿勢をとっていた。完全な密室で起きた事件は、安曇野を舞台にした政治汚職にまで波及していく。単行本未収録の“ある人物からの手紙”を収めた最強のトリックミステリーを、早くも文庫化!第55回江戸川乱歩賞受賞作。」(BOOKデータベースより)


交通刑務所内で起きた密室殺人。

乱歩賞史上最大級の問題作との触れ込み通り、問題作です。
アイデアとしてはよかったなって。

こんなことあっていいの?っていうようなことが多すぎてなんか白けてくるのが残念だね。
ただ、審査員の方々(内田康夫、大沢在昌、恩田陸、天童荒太、東野圭吾)が推したこともあって、まだまだこれからっていう成長株なのかな。


交通刑務所っていう、俗世間からするとまったく見たこともない世界で起きたことだから、どうなっているのかいまいちわからない点、こうも簡単に逃走できてしまう施設での密室殺人である点、粗さがしをしたらきりがないけど、トリック系として面白かったからまあいいでしょう。

★★☆☆☆

next...「アナザ―フェイス」堂場瞬一
警視庁刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と二人暮らし。捜査一課に在籍していたが、育児との両立のため異動を志願して二年が経った。そこに、銀行員の息子が誘拐される事件が発生。元上司の福原は彼のある能力を生かすべく、特捜本部に彼を投入するが…。堂場警察小説史上、最も刑事らしくない刑事が登場する書き下ろし小説。 (BOOKデータベースより)

『果つる底なき』 池井戸潤

2012年02月04日 23時46分49秒 | 池井戸潤
東京日帰りはしんどかったです。疲れは移動距離に比例するような気がする―。



「「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。 」(BOOKデータベースより)


主人公の伊木の同僚である坂本が不審な死を遂げる。
伊木は、坂本の仕事を引き継ぐこととなるが、引き継いだ仕事の中で何か不正が行われていることに気付く。
事実を究明していくとどうやら不審な送金があることが分かるのだが、そのころ伊木の身に危険が迫っていた・・・。


俺が紹介文を書くとこんな感じになるかな。
銀行を中心として描くミステリ作品です。

俺は一応経営学部卒業だからある程度手形の取引とかはわかるけど、それ以外の普通の読者は理解できるのかなぁ?
割引手形とか不渡がどうこうとか、どうなんすかね?
まあ、わからんならわからんなりにメインストーリーを楽しむことはできると思うけど。

あと、読んでて思ったのが、時代設定をしっかりインプットしてなきゃ分かりにくいところがあったね。
この話は1990年代後半が舞台でした。
初版が1998年だからね。俺のミスでした。反省。

池井戸潤のちょっと荒削りなころの作品でした。

★★★☆☆

next...「限りなく透明に近いブルー」村上龍
米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく――。著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の文学の金字塔が新装版に!(講談社文庫裏表紙から)

『陽気なギャングが地球を回す』 伊坂幸太郎

2012年02月02日 23時04分53秒 | 伊坂幸太郎
たまにはブログランキングに載せてくださいw
あと400人ぐらい見ていただければ確実にランクインできますw
(1,000位/約1,600,000ブログ)


「嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。」(BOOKデータベースより)


えー、伊坂幸太郎の作品です。
なかなかインパクトのあるタイトル、怪しげなギャングの表紙、そして作者伊坂幸太郎

これがそろえば何か起こるぞって思いますよね。(思いつき)

さて、悪魔の実を食べたような4人の登場人物を順繰りに一人称にして話は進んでいきます。
後から思えば、冒頭の数ページは最後の布石だったのかと。
恐れ入ります。
かなり読みやすい作品ですのですぐ読めると思うけど、今誰がしゃべってるか、気を抜くとわからなくなりました。w
読者失格です。w

なんにしろ、面白い作品です。
伊坂幸太郎の作風が嫌いじゃない方には面白く読めると思います。

★★★☆☆

next...「果つる底なき」池井戸潤
「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。 (BOOKデータベースより)