★今回の討論会には日本市民の参加、発言が目立った。
原発問題や基地問題、労働運動などへの内容もあったが、当日のテーマに則した朝鮮半島との関わりへの配慮も忘れなかった。
高橋信氏のご尊名を聞いてはいたが、ご尊顔を拝したのは、今回が初めて。知人からは雄弁家でもある、と聞いていたが、まさしく聴衆をひきつける話術は、実践の中で培われ磨かれたものであろう。N
「愛知県平和委員会」の理事長 高橋信氏 (1:32:00 ~ 1:38:00)
日本人です。高橋といいます。私が今やっていることは、先ほどちょっと紹介された「名古屋三菱朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」の共同代表の5人のうちの一人です。それからもう一つ、「日本平和委員会」は全国で1万8千名ですが、私は「愛知県平和委員会」800名の理事長をやっています。それから、先ほど紹介されました「九条の会」というのが日本全国にあります。約8千ほどの団体ができておりますが、愛知県で300、その「愛知 九条の会」の事務局を担当しているということで、憲法の問題に軸足を置き、平和委員会、安保条約、米軍問題に軸足を置き、朝鮮女子勤労挺身隊問題で過去清算に軸足を置くということで、非常にいい場を与えられていると自分では思っています。
東アジア平和共同体というものを地図でイメージすると、米軍がいない東アジア、そして、朝鮮半島は統一されており、台湾と中華人民共和国は平和的な関係でいるという、そういうイメージがあります。
私は平和委員会で活動していて、まず、皆さん!アジアに米軍基地がある国はどこでしょうか?と問いますと、みんな顔をしかめます。結局わからない。
米軍基地がある国は、日本と韓国しかありません。アメリカの太平洋軍1万人合わせて、10万人体制を米軍が敷いています。このところ、数が少なくなって10万人はいませんが、日本と韓国に85%の米軍がいるという屈辱的な状態です。 日本市民と朝鮮半島の市民が手をとりあって、アメリカ軍のいらない東アジアにすることが急がれます。
震災のトモダチ作戦で、今、沖縄米軍問題がやや難しくなってきています。自衛隊問題も難しくなってきています。6月8日から10日まで、名古屋に自衛官が入りました。理由は、震災救援による疲労回復のためですが、いつもだと「来るな」とすぐ意見が一致しました。
しかし、港区の労働者が、「やりにくい」、「自衛隊に、すごく世話になっているじゃないか」、「宣伝カーを出すのはちょっとやりにくい」、という議論がありました。
しかし、平和委員会としては「断固やろう!」としました。自衛隊の被災救援問題と、軍隊としての自衛隊は違う、と。
日米共同作戦を、トモダチ作戦だと、米軍は明言しておりますが、それでも許せない。だから、そういうアメリカの支援問題と、アメリカ軍の問題を区別しようと、意思統一をしています。
(朝鮮半島平和のために)私たち日本人にとって大切なことは、日本の保守安保政権と米軍への従属体制がいかに南北分断のために力を貸してきたか、今、貸しているかを、私達がしっかり認識することだと思います。
そのために私達の役割は、一つは憲法を守り、安保条約体制を廃棄すること。そして、過去清算の問題について、きちっとすること。このことは、どれだけ年数が掛かろうと、やっていかなければなりません。
私達は日本の最大の軍需産業である三菱重工を相手に、12年の裁判闘争、支援運動をしてきました。とうとう三菱から協議に応じるという回答を引き出し、今、協議を進めています。どれだけ時間が掛かろうと、過去清算をやることは、私達の仕事であります。
最後に、日本の教育の問題がすごく大きいです。私は県立高校で38年間、世界史というたいへん難題な科目に携わってきました。今のような世界史や、今のこの教育体制では、日本の青年は育ちません。 全てが受験体制です。1993年と2004年の共通一次試験の入試センターの問題で、強制連行の問題が出ていますが、(その間違った解答が)正解になるような時期がありました。しかし、猛烈な攻撃の中で、そういう問題は今、消えていきます。
私達はまっとうな歴史を伝え、その上に立った過去清算をし、日本人としての責任を全うする、憲法を守り生かし、アメリカに出て行ってもらう、これらが私達の課題であります。
これが、本当の意味での日韓、日朝の友好連帯になるのではないか、そういう気持ちで活動しています。
原発問題や基地問題、労働運動などへの内容もあったが、当日のテーマに則した朝鮮半島との関わりへの配慮も忘れなかった。
高橋信氏のご尊名を聞いてはいたが、ご尊顔を拝したのは、今回が初めて。知人からは雄弁家でもある、と聞いていたが、まさしく聴衆をひきつける話術は、実践の中で培われ磨かれたものであろう。N
「愛知県平和委員会」の理事長 高橋信氏 (1:32:00 ~ 1:38:00)
日本人です。高橋といいます。私が今やっていることは、先ほどちょっと紹介された「名古屋三菱朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」の共同代表の5人のうちの一人です。それからもう一つ、「日本平和委員会」は全国で1万8千名ですが、私は「愛知県平和委員会」800名の理事長をやっています。それから、先ほど紹介されました「九条の会」というのが日本全国にあります。約8千ほどの団体ができておりますが、愛知県で300、その「愛知 九条の会」の事務局を担当しているということで、憲法の問題に軸足を置き、平和委員会、安保条約、米軍問題に軸足を置き、朝鮮女子勤労挺身隊問題で過去清算に軸足を置くということで、非常にいい場を与えられていると自分では思っています。
東アジア平和共同体というものを地図でイメージすると、米軍がいない東アジア、そして、朝鮮半島は統一されており、台湾と中華人民共和国は平和的な関係でいるという、そういうイメージがあります。
私は平和委員会で活動していて、まず、皆さん!アジアに米軍基地がある国はどこでしょうか?と問いますと、みんな顔をしかめます。結局わからない。
米軍基地がある国は、日本と韓国しかありません。アメリカの太平洋軍1万人合わせて、10万人体制を米軍が敷いています。このところ、数が少なくなって10万人はいませんが、日本と韓国に85%の米軍がいるという屈辱的な状態です。 日本市民と朝鮮半島の市民が手をとりあって、アメリカ軍のいらない東アジアにすることが急がれます。
震災のトモダチ作戦で、今、沖縄米軍問題がやや難しくなってきています。自衛隊問題も難しくなってきています。6月8日から10日まで、名古屋に自衛官が入りました。理由は、震災救援による疲労回復のためですが、いつもだと「来るな」とすぐ意見が一致しました。
しかし、港区の労働者が、「やりにくい」、「自衛隊に、すごく世話になっているじゃないか」、「宣伝カーを出すのはちょっとやりにくい」、という議論がありました。
しかし、平和委員会としては「断固やろう!」としました。自衛隊の被災救援問題と、軍隊としての自衛隊は違う、と。
日米共同作戦を、トモダチ作戦だと、米軍は明言しておりますが、それでも許せない。だから、そういうアメリカの支援問題と、アメリカ軍の問題を区別しようと、意思統一をしています。
(朝鮮半島平和のために)私たち日本人にとって大切なことは、日本の保守安保政権と米軍への従属体制がいかに南北分断のために力を貸してきたか、今、貸しているかを、私達がしっかり認識することだと思います。
そのために私達の役割は、一つは憲法を守り、安保条約体制を廃棄すること。そして、過去清算の問題について、きちっとすること。このことは、どれだけ年数が掛かろうと、やっていかなければなりません。
私達は日本の最大の軍需産業である三菱重工を相手に、12年の裁判闘争、支援運動をしてきました。とうとう三菱から協議に応じるという回答を引き出し、今、協議を進めています。どれだけ時間が掛かろうと、過去清算をやることは、私達の仕事であります。
最後に、日本の教育の問題がすごく大きいです。私は県立高校で38年間、世界史というたいへん難題な科目に携わってきました。今のような世界史や、今のこの教育体制では、日本の青年は育ちません。 全てが受験体制です。1993年と2004年の共通一次試験の入試センターの問題で、強制連行の問題が出ていますが、(その間違った解答が)正解になるような時期がありました。しかし、猛烈な攻撃の中で、そういう問題は今、消えていきます。
私達はまっとうな歴史を伝え、その上に立った過去清算をし、日本人としての責任を全うする、憲法を守り生かし、アメリカに出て行ってもらう、これらが私達の課題であります。
これが、本当の意味での日韓、日朝の友好連帯になるのではないか、そういう気持ちで活動しています。
北朝鮮が核を廃棄することと、中国が大軍拡を辞めない限り
アメリカ軍のいらない東アジアというものは到来しそうにありません
事実、東南アジア諸国は中国の大軍拡に脅威を感じ、米軍を益々頼りにしているのが現状であり、
米国とは長年敵対していたベトナムでさえ自国に米軍を寄航させてます