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民族日報・50周年記念学術討論会、開催

2011年11月04日 | 南域内情勢

写真ー統一ニュース金致寛編集局長(写真中央)の司会で進行された。

★4.19後ソウルの春は5.16軍事クーデターで蹂躙された。どこかの民団活動家だった在日が志をもって帰国し、やがて民族日報(記事末尾に補足)を創刊した。 …チョ・ヨンス社長が刑場の露と消えて今年で50周忌、今もその遺志を継承しようと奮闘する言論がある。

屋上の屋塔房住まいから、昨年古びたビルの細い階段を上り詰めた最上階の6階に引っ越した。 狭い一室に集うメンバーらは、筆鋒を鋭く研ぎながら世界に統一言論を発信している…。N

 

                          統一ニュース創刊11周年

                      民族日報50周年記念学術討論会、開催


                            2011年11月03日(木)tongilnews.com


インターネット独立報道機関・統一ニュースは創刊11周年をむかえて‘民族日報チョ・ヨンス50周忌記念学術討論会’を、3日午後3時韓国プレスセンター19階記者会見場で開催した。
 

この日討論会は
‘民族言論の意味と現在の課題’(キム・ミンファン高麗大教授)
‘民族日報事件の性格と言論学的意味’(ウォン・ヒボク京郷新聞記者)
‘チョヨンスの生涯と彼が残した課題’
を各々発表した。


討論の中で
『チョ・ヨンスと民族日報』の著者ウォン・ヒボク記者は
“当時の加害者は謝罪どころか、今も自身の犯した犯罪行為を正当化している”
特に“パク・チョンヒの政治的、物質的遺産をそっくり受け継いだパク・クネ氏が、この問題に謝罪をしたことがない。パク・クネ氏が有力な大統領選挙候補者になっていることが、今私たちの住んでいる社会の現住所だ”発言し注目された。

ウォン・ヒボク記者は京郷新聞コラム‘パク・クネ、正しく見よ’(2007.8.2)でも
“父から苦痛を受けた人の遺族と子孫に対して、娘が責任をとり育英事業や奨学事業等で償うことが子としての道理ではないかと”書き、
当時パク・クネ ハンナラ党議員から名誉毀損で1億ウォンの損害賠償請求訴訟を受けたことがある。

他の討論者は
チョ・ヨンスが死刑になった原因は‘黒い資金’(朝鮮総連側から流れた、とー訳者注)を提供したという、李栄根の実像と役割に対しても暴いている。 その間イ・ヨングンに対する研究は敏感な事案であり、研究対象から除外されていたが、皮肉にも1990年イ・ヨングンは日本で死亡した時、わが政府から国民勲章槿賞を受勲した。 “チョ・ヨンス死刑原因提供者イ・ヨングンは、米大使館の手先”という統一ニュース記事(2006.5.2)もこのような疑惑を裏づけしている。

当日の討論内容を収めた『半世紀ぶりの復権-チョ・ヨンスと民族日報再考』も出版される。

●補足

民族日報とは?


4.19革命で民主化が噴出した時期の1961年2月13日
‘民族の進路を示す新聞、
不正腐敗を告発する新聞、
労働大衆の権益を擁護する新聞、
分断された祖国の悲哀を訴える新聞’
を社是に掲げ創刊した。

5.16軍事クーデターでチョ・ヨンス社長などが逮捕、5月19日戒厳司令部から廃刊処分を受けて92号で廃刊。 革命裁判所は1961年12月21日、チョヨンス社長を絞首刑に!

以後2008年1月、真実和解委員会がこの事件に対して真実糾明を決めた後チョ・ヨンス社長はソウル中央地方法院で再審無罪、2011年1月国家賠償確定、名誉回復した。