渋沢栄一銅像から外堀通りを挟んで日本銀行本館が見えます。東京新聞に連載中の幸田真音
氏作「天佑なり」は、若き高橋是清がこの本館の建築に携わって見事に完成させる経緯が載っ
ていました。石積み造りで地上3階地下1階、明治29年(1896)2月の完成です。
ベルギーの中央銀行を模範に設計されたといわれます。当初は総石造りの予定でしたが、明
治24年(1891)の濃尾地震の被害状況から、建物上部を軽量化することにより耐震性を
高めるために、1階を石造りにして、2~3階は石を貼り付けたレンガ造りに変更されたとい
われます。この建物は国指定の重要文化財となっています。