散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

宗 吾 殿 (台東区寿3丁目)

2007-09-28 07:55:18 | Weblog
 

 

 宗吾殿は、江戸時代の義民で知られる下総国(千葉県)佐倉公津村の名主、惣五郎

(宗吾)を供養するお堂です。 

 惣五郎は、江戸初期承応年間(1652~1654)佐倉藩の重い租税に苦しむ農

民のため、藩主堀田正信のとき、直訴を図った罪により処刑されました。後年佐倉

藩の藩主は惣五郎の霊を絶えず弔い、百回忌などの法要を営んでいます。その後堀

田正信の子、正休の家系である近江国宮川藩堀田家の屋敷地となり、同屋敷内に建

立したものです。  

 享和5年(1803)に惣五郎百五十回忌法要を営んでおり、堂もこのころに建立

したものと考えられます。江戸時代末期以降、惣五郎は芝居や講談の題材となり、

世に広く知られました。私も大映だったか、東映だったかの映画で見て感激したこ

とを思い出します。(古いです)