さんでんじです。

ブログで思いのまま、自分なりの感想も含めて、発信します。

夏のハウスミカン。

2008-08-13 12:22:33 | Weblog
妻が、ハウスミカンをいただいてきた。この時期に、ミカンなんてと思うが、なかなか色がきれいで、形も整っている。それが6個もあります。値段も6個で880円。さすがに季節外れは高い。

しかし、今は暑い夏。冬場のように、皮をむいて食べる気にもならない。おまけに妻は柑橘系がダメで、1片くらしか食べられないのだ。

私は妻に頼んでジュースにしてもらうことにした。妻は、皮をむき、さらに薄皮もむいて果肉を取り出している。1片だけを口に入れたらしく、驚いたように言う。

甘いよ、すごく甘い。まるでシロップに漬けたみたい。私もつまむが、確かに甘い。ハウスというだけあって、至れり尽くせりで育てたから、この甘さがあるのだろう。値段の高さも納得がいく。ジュースにするととても甘く、贅沢な味だった。

でもまてよ。みかんの旬は冬だ。夏には夏の旬、すいかや桃、いちじくにぶどうがあるじゃないか。重油を使って温めたりで、旬をひっくり返すような、エネルギーの消費は止めた方がいいと思う。太陽と土と、雨と風の、自然だけで育った旬のおいしさをもっと大事にしてほしいから。 

お盆がはじまる。

2008-08-12 12:27:17 | Weblog
新聞の折り込みチラシをパラパラ見ていると、スーパーのものはお盆セールの文字が躍っている。夏の恒例、日本の行事が始まります。

そういえば先日、ホームセンターに行くと、渋い色でパンと膨らんだ、いかにもお客様用の座布団と思える物を何枚も車に積み込む人がいた。お盆に大事なお客様を招くのですね。若い家族が新築した家に、奥様のご両親を、などと、勝手な想像。いずれにしろ、気持ちがなんとなく解るというものです。

ある人は、段ボールに入った炭を抱えている。これはきっとバーベキュー。家族で海か山へ、行楽に出掛けるのでしょうか。小学生くらいの子供がふたり、お父さんに付いていました。楽しみですね、バーベキュー。

もうすぐ日本列島大移動が始まります。高速道路の渋滞予想は、例年より少な目とか。ガソリンが段々と高くなっています。先日、妻がスタンドに行くと185円。妻はため息をついていました。

私たちのお盆は、去年と同様に、我が家で。去年は大分、今年は奈良。大移動を5月にしたので、どこにも行きません。私と妻と、陸君と殿ちゃん、みんなでのんびり、みんなで迎える2度目のお盆です。いつも通りに過ごして、日常の中に、新しい楽しさを見つける、と言ったところでしょうか。移動の皆さんは、お気を付けて。

軽い、風がいい。奈良団扇です。

2008-08-11 17:04:02 | Weblog
団扇、うちわ、です。奈良に生まれ育って、奈良団扇なるものを知らなかった。主に奈良で過ごしたは20歳をちょっと過ぎた頃までだった。若い頃は、伝統工芸や、それこそお寺や、仏像などには、まったく感心もなかったから、と言い訳気味に。

池田含香堂という奈良市街の三条通りに面したお店で買いました。そのしおりには、こう書かれている。奈良団扇は、そのむかし春日の社人、これを作れるより始まれるとぞ、正保二年に松江維舟の物せる毛吹草にも大和の名物を挙げて、澁団扇とあり・・・、などと説明は続きます。正保二年は、1645年だって。

で、明治になると池田含香堂の祖が、奈良の風物や天平模様を団扇の表と裏より紙を手彫りで透かしてくり抜いたんだって。だからこの図柄は、切り抜きなんです。妻が選んだのは、鹿と紅葉のさりげない図柄を。団扇前面に天平模様を切り抜きであしらったのもありますが、とっても高価。だから、これくらいがほどほどってことで。

で、手に持って扇いでみると、団扇がとっても軽い。それでいてしっかりした風が来る。なにより一目見て気に入ったのは、団扇の面の竹ひごにも紙がしっかりと貼られていること。このひごがむき出しになっていると、何度も扇いでいるうちにひごが折れたりするんですね。

明治の頃から、様々な改良を施して、今日に至りぬ、と、しおりには書いてある。さすがにいい団扇です。色は、ちょっと日焼けしたような、渋い色です。ほかに、鮮やかな赤や青もあったんだけど、落ち着いたこの色で。これが我が家で一番の団扇となりました。


どこかで降っているが、ここは降らない。

2008-08-10 16:01:02 | Weblog
そんな天気が、私の住む奈良で、最近続いている。昨日はいい天気だった。いつものように、暑い夏の一日。じりじりと日は照りつけ、35度に迫る暑さか。しかし、空高くに雲が現れている。まるで秋の空のよう。

南の方、遠くには入道雲が見える。吉野の方の山々に発生しているのだ。ネットのウェザーニュース、雨雲レーダーCh.を見ると山間部が真っ赤、激しい雨が降っている。

夕方になると南の入道雲が、段々と迫ってきた。風も急に冷たくなり、ゴーゴーとさえ聞こえる。わあー涼しい、気持ちがいい。おっと、そんなこと言ってる場合でない。雨雲の到達予想時間を見極めて、余裕を持って散歩に出る。

風が涼しく、南の空に稲妻が走る。雨が来るまで、あと1時間くらいか。20分くらい経つと、北の空に雷鳴が轟く。まるで、周囲を雨雲が取り囲んでいるようだ。高台に出て、若草山方面を望むと山々や大仏殿や二月堂ははっきりと見える。まだ雨は大丈夫だろう。

1時間近く陸と歩いて、家に戻る。まだ間に合った。風は相変わらず強く涼しい。その後、雨は一滴も降らなかった。妻が聞く。奈良って、夏はいつもこんな天気なの、と。なんとも答えようがない。いたのは30年以上も前だから。この日は雨をあてにして、庭木の水やりを止めていた。昨夜は吹いた風のおかげで、室内も涼しかった。深夜も、久しぶりに雲がなく、星が輝いている。見える数は少ないが。だから気温が下がり、おかげで気持ちよく寝られました。

今日も、南に入道雲。また、昨日と同じ天気だ。南の山間部では、雨が降っている。こっちにも、そろそろ雨が欲しいなあ。

無抵抗の鹿を襲う、バカヤローめ。

2008-08-09 17:22:34 | Weblog
先日、奈良公園で、ヤスの刺さった鹿を、近くの人が見つけた。そんな記事がネットに出ていた。

私は奈良県人、こんなことをされて心中穏やかではありません。奈良公園の鹿は、神の使い。ましてや天然記念物に指定されていて、何人と言えども決して傷つけることは許されない。

まあ、そんな建前はさておいて、私もたまーに猿沢池の近くの、奈良市立図書館に出掛けます。公園ではない、完全な市街地の、その近くにも鹿は出没します。人におねだりしたり。鞄をくんくんしたり。頭を下げて近寄ってきて、彼らだって礼儀ってもんを持っています。たぶん。

鹿が、私たちを襲うことって、めったにありません。たぶん。中には、人に、ドーンとぶつかっている鹿もいます。でも、人を傷つけることはありませんから。

広島の宮島でもそんな事件があったとか。まったく、抵抗できない弱いものしか、いじめることができない、つまらない人間がいっぱいいるものです。昔だったら、鹿を殺したら、死罪になったとか。鹿にヤスを突き刺すバカヤローは、鹿の餌にでもしてやれ、と。最近の日本って、つまらない、本当に危険な輩が、増えすぎた。この先が思いやられるぞ。

幾つもの燈がゆれる。なら燈火会。

2008-08-09 11:29:30 | Weblog
一日遅れの8月6日から始まった、なら燈火会に、昨日行ってきました。毎年毎年訪れる人が増えて、奈良の人気のイベントとなったようです。そこで8日なら、混まないであろうと。この日は、北京オリンピックの開会式がテレビでやっている。だから人がちょっとは少ないかな、と。

夕暮れが段々と深くなる7時前、猿沢池から妻と歩き始めました。池の周りを巡りながら、五十二段の階段へ。ここでも蝋燭がセッティングされていますが、まだ火は入っていない。7時にならないものね。

興福寺の五重塔へ。当たり前だけど、鹿がいっぱいいる。お目当ては、鹿せんべい売場に立ち寄るお客です。買ったと見るや、何匹も取り囲むように頭を下げて、おねだりします。妻がせんべいを買った。見る見るうちに鹿が集まって、もみくちゃ。妻のシャツを噛んで引っ張って、おねだり。もうないから、もうないよ。妻の絶叫が響きます。あっという間に、なくなりました。その場所を後にして、博物館の方に向かう。後ろでは、若い女性の絶叫が聞こえます。キャー、もうない、もうない、と。

浮雲園地の方から、小さな炎、というよりも小さく揺らめくともしびが、帯状になって幻想的。もう完全に空は真っ暗。若草山にも光のオブジェ。何だろう、あの形、わかりません。春日野園地では火の鳥の燈火が。大仏殿のライトアップに舞うように映えています。確かに、きれい。正面に回ると、カメラの三脚を構えた人がいっぱい。しまったな、三脚を持ってくればよかった。

屋台がいっぱい出ていて、これはもうお祭りですね。でも、お面やかざぐるまの屋台がない。あんまり売れないだろうけど、屋台としては映えるんだよね。最後に、猿沢池へ。ライトアップの興福寺五重塔と燈火が、池にも映り込んできれいです。なら燈火会は、14日までやっています。ぜひ、お出掛けください。点灯時間は7時から9時45分までとなっていますから。さて、陸君たちが家で待っています。早く帰らなきゃ。本当は、陸も連れてきて、鹿とご対面させるつもりだったんだけど、それはまたの機会に。

池が潤いを運んでいる。

2008-08-08 13:28:32 | Weblog
私が住む奈良市の郊外は、池というか、ため池が多い。昔々は、農業が盛んで、しかし水がたまりにくく、小さな小川をせき止めて、いわばダムのようにして水を溜めて、農業用に放出したと聞く。

そんなわけで、池をせき止めている堤は道路となり、その反対側は小さな土手の断崖みたく、まるでダムにも見える。

その下流方面は、今も田んぼや畑が拡がるが、住宅がかなり進出してきた地域が多い。かつて小学校へ通った通学路は、結構田んぼがあったものだが、この前に通ってみたが、すべて住宅に変わっていた。40年以上も経っているんだものね、当たり前か。

もうほとんど農地なんか無いのだから、溜め池なんか埋めてしまえば、土地は確保できるし、公園も作れるのにと。しかし池のそばを歩いていると、池をよぎる風が心地良い。さざ波の中を鳥が泳ぎ、ところどころ水面が揺れている。その下では、鯉がいるのかもしれない。

アスファルトや住宅で埋め尽くすより、池を残した方が、涼を呼び、いいのかもしれない。梅雨の間、盛んに鳴いていた蛙はどこへ行ったのか。ちらほらトンボも舞いだした。池のある風景、やはりホッとする。子供の頃は、考えたこともなかったけど。小さな池、大きな池、ひとつひとつが自然の、命の宝庫なのだ。

母の再入院。

2008-08-07 18:23:32 | Weblog
その日の朝、父から突然の電話。母の様子が、おかしいと。直ぐに妻と父たちが住むマンションに向かう。マンションの入口で、管理人さんが暗い抑えた顔をこちらに向ける。部屋に飛び込むと、父が懸命に母に呼びかけていた。母はほとんど白目状態で、顔と両腕には激しくけいれんが走っている。

右の脳梗塞の再発か。私は、母の左手の指を握らせたり開いたりを繰り返す。なんかそんなことがリハビリであったような。先に父が119に電話をしたのか、直ぐさま救急隊員が部屋に入ってきた。酸素マスクを被せて、母に呼びかける。

直ちに救急車に収容されるが、まだ出発できないで2~3分。管理人さんも心配そうに声をかけてくれた。救急隊員は、あちこちの病院と連絡を取っているが、まだ搬送先が決まらないと。前回、最後に入院していた病院のことを告げる。まだ決まったわけではないが、まずその病院に向かって出発すると隊員が私に言い、父が乗り込んで救急車は出た。5分後に、その病院の受け入れが決まったと電話がある。

すぐに呼んだ姉と合流して、病院に向かった。母のレントゲン撮影が行われ、午後にはMRIによる断層撮影。その結果、右の脳に新たな影が表れている。1カ月以上前に起こったもので、それがたまたま今回のけいれんとなった、と医者は告げた。この日の朝、8時30分の母はいつもと同じ様子だった。トイレとかを済ませ、また床につく。母が起き出すのはいつも朝の10時。その前に、父は朝の病院通いを一人で先に済ませるのだ。帰ってくると、母が緊急事態となっていたのだ。

現状として、けいれんを抑制する薬を処方しながら様子を見ると。それから3日が経過して、母は呼びかけに対して懸命に表情を作って反応する。こちらにも顔を向ける。痛い、かゆい、帰りたい、と自分の欲求を言葉に出す。病院側からも命には別状ないという。今日も母はよく寝ている。病院では、夜にカラダを動かしすぎて困るという。また、前回のように驚異的な回復をしてくれるといいが、もう88歳。ただ、母の回復を祈るばかり。私も50代の真っ只中。この年になると、廻りからいろいろなことが起こってくる。それに対してなんとか精一杯対処して、経験と、なければ知恵で、さらに廻りのアドバイスを受けながら、乗り越えましょうか。

美しい夕焼け、土砂降り、雷だけ。

2008-08-06 21:26:11 | Weblog
というのが最近3日間の夕方の天気。奈良の昼間はピーカンで、連日暑い暑いとまるで35度を越えるような熱暑。

一昨日は燃えるような夕焼けで、こりゃ~明日も暑さが一日続くのかな、と。そして昨日は、夕方に近づくほど天気が悪くなり、突然の土砂降り。楽しみにしていた、なら燈火会も中止になりました。残念。

そして今日は、遠方の入道雲が見る見るうちにでっぷりと太って、たくましく空を覆い尽くして、雷はゴロゴロと。道行く人も足早に家路を急ぐ。風も幾分涼しくなったよう。それでも陸と夕方の散歩に出ます。北の空は、真っ黒け。一応、雲は東から西へと動いて、多分大丈夫という確信で。

20分、30分と歩く。段々と風が強くなって、雷の音も上空に迫っている。大丈夫、かな、と。しかし陸君は、まだ家路へと帰る素振りを見せない。へ~、今日は雷が怖くないんだ。トータル50分ほど歩いて、結局雨は降らずじまい。なるほど。

奈良って、夕方以降に、結構涼しい風が吹く。これが何とも心地良い。東京はもちろん、大分でもそんな風は吹かなかった。大阪と奈良、山を一つ隔てるだけで気候と風土が変わる。当たり前のことだけど、つくづく実感します。

映画、どろろ、面白かった。

2008-08-05 20:32:57 | Weblog
というか、良かった。見て良かった、と言う意味です。どろろは、手塚治虫大先生が書いた漫画です。どろろ、が少年サンデーに連載されていたのは、私が中学校の3年ぐらいか。なんせ私、今は50代半ばのオヤジですから。主人公が、生まれていたときから失われていた身体の部位を、妖怪を倒すことによって取り戻していく、というお話です。

当時はワクワクしながら読んでいて、ある時に急に、中途半端に連載が終わったという記憶があった。まだ全部、妖怪から身体を取り戻していないのに。なんで、なんで終わるの。だから少年サンデーを買うのをやめちゃったのかも。

ま、中学生から高校生に移る、気むずかしい時期でした。今から思えば。そして、もう一つの疑問は、どろろ、という題名。身体を取り戻すために戦う主人公の名前は百鬼丸。脇役が、こそ泥の、どろろ。この脇役の名前が、漫画のタイトルになっていたからです。

普通なら、タイトルは、百鬼丸ですよね。それが、どろろ。中学生の私には、とても不思議な感じだった。でも映画を見て、どろろって、女性だったんだ。原作の漫画にも、そういう描写があるらしい。どろろが裸になったとき、おちんちんがなかったらしい。

ま、それはさておいて。どろろ役の柴崎コウさん、とっても良かったです。原田芳雄さん、中井喜一さん、中村嘉葎雄さん、原田美枝子さん、それぞれの存在感を出して映画を引き締めていました。本当にいい映画です。なにより、私にとって40年前の数々の疑問に対して、霧を少しずつ払うみたいに。なんか、次のシリーズも企画されているらしい。楽しみです。でも、映画館では見ないだろうけど。テレビ放映までじっと我慢。そして、手塚治虫さんの意図を確実に捉えた映画であることを望みます。