☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。
☆12月になりました。このままでは年を跨いでしまう><;
焦ってます。でもまだまだ手を加えるつもりで唸っています。
唸れば唸る程、甘い話から遠ざかってしまいました;;
ベタ甘。をお届けしたいのに…。
唸った挙句、書き始めたブルーとの話は三部の冒頭部分に組み込みやっと開始です。。
冒頭だけですが、UPさせます。(のちに加筆があると思いますが)
相変わらずまったり更新で、自己満足な内容に苦悩しつつ書いています。
<用語>
惑星ノア 大戦時ミュウが陥落させた人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
惑星アルテメシア ジョミーの第二の故郷 ここの教育衛星で学園生活を送る
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
太陽系木星の軍事衛星メティス 大戦直後キースとジョミーが暮らした都市
ジュピター キース警護時ジョミーのコードネーム(シャトル所有↓)
ベルーガ2 ジョミー所有の小型医療用シャトル(ワープ可能、ステルス機能)
<人物>
ジョミー ノア副首相に就任 ジュピターは宇宙の軍を動かせる権限を持っている
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
ジョミー 本当はジョミーのクローンではない(タイプイエロー)
シド ミュウの優秀なパイロット 今はジョミーの専属
『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita))編 序章兼番外
赤い赤い大地が燃え上がる。
僕が予知を嫌うようになったのは、あのナスカから…
今はもう先を視る事はしない。いや、したくない…。
それでも視えてしまった未来を少しでも変えられればと思うだけ。
「会いたい」
「会えない」
取り戻したい。
時間が戻せるのなら、僕は、貴方をあの事実から救えるのだろうか?
「ジョミー」
「君は生きろ」
「愛している」
取り戻せるのなら、
時間を超えて何度も貴方の所へ跳ぼうとした。
だけど…
僕を押しとどめるのは貴方の言葉。
あれは貴方の覚悟
命をかけた愛の言葉
何にも替えられない それは貴方本人であっても。
そう僕は貴方が消えるのを知っていたんだ…
わかっていて救えなかった。
その事実を僕は認めたんだ。
それは起きるべき事柄だと、仕方がないと…。
ただ後悔だけが僕を責める。
わかっている。そうさ、後悔なんて自分を正当化為だけのする手段でしかない。
それでも、
今はただ、貴方の姿だけを見ていたい。
貴方との日々は僕にはかけがえのないものだった。
僕は貴方を見捨てたのに、また会いたいと願うのを許してくれますか?
そして、会いに来てくれますか?
貴方がそこに存在するという幸せを再び教えて下さい。
今はただ、貴方の事しか想いたくない。
わかっている。
過去はただの変えられない真実でしかない。
もう二度と会えない。
「会いたい」
だから、ここに
「来て。僕の所へ…」
今だけでも…
「お願い、僕に夢をみさせて」
「ここへ…来て…ください」
僕も貴方のように覚悟を決めないといけない。
僕の記憶は度重なる消去で途切れ途切れになっている。
でもそれは、思い出したくない記憶を僕自身が忘れようとしているかのようだった。
そう。僕は逃げているんだ。
無理やりに過去を思い出そうとするとフラッシュバックのように思い出したくない記憶が浮かんでくる。
あの凄惨な事実。
人が焼けるにおいが立ち込める…。
きっとここは地獄より酷い場所だろう。
もう一つ映像が重なる。
僕は再びこの地獄を作ってしまうのか?
僕の願いは…。
ひとつだけ。
もう二度とこんな事を起こさせない。
だが、それでも僕は…望むのか?
救いたい…君を…ジョミー。
「会いたい」
「笑って」
「……」
「顔を上げて」
「……」
「ブルー」
「君が願う事が全て悪夢になるなら…きっとそれは僕の所為だ…」
と、ブルーが告げる。その声を聴かないように見ないようにとジョミーは目を瞑る。
「ひどいです。僕はそう思っていない。貴方は僕が僕を価値のない物だと思ったら、貴方も価値のない物になると言いたいのですか?」
相変わらずの答えだ。貴方は…。
「いや、違うよ。ジョミー。僕が君を残して死んだから。これは僕の責任だ」
「…ブルー。僕に貴方との夢(過去)を見せて、慰めて下さい。僕が先に進めるように」
「出来ないよ。それは」
「出来ないんですか?貴方は僕の心の中の貴方なのに…慰めてもくれないなんて、本当に冷たいですね。今、これは自分の所為だって言ったのに」
「僕をこんな風にここへ呼ばせてしまったのは僕の所為だろう。けれど、過去の中には答えは無いよ。」
「……」
「君の見る未来は地獄なんかじゃないんだ。悪夢は君が作り出したもの。ゆっくりと目を開けて周りを見てごらん」
二人の前にもう一人のジョミーが現れる。
そして問いかける「…僕は皆を裏切り捨てて来たのに?」と。
「いつ?」とブルーが聞く。
「僕は…」
「木星でキースの所へ行った事?地球再生を黙っていた事?それとも…」
「すべてです。僕が選んでいる物、すべて」
「どうすればいい?」
「……」
「君を殺せば終わるの?」と、もう一人のジョミーが言う。
「……」
「終わらせたい?」とブルーが問う。
「もう時間が無いんです…きっと…僕は間に合わない」
「だから逃げるの?」もう一人の自分が問う。
「見えないんです。僕にはなにもない」
「何の為ではないだろう」ブルーが言う。
「……」
「最善を尽くしていくのが君だろう」
「最善なんて選んでいない。それしか選べなかっただけ…だ…」
「まだ選びなおせる?」
「今までは戻ってやり直す事が出来なかった。大丈夫だ。今は、今ならまだ間違ったなら進み直していいんだ」
「後悔も苦しみも選びなおせると…」ジョミーが言う。
「今はまだ何も始まっていないんだ。怯えないで、怖くないから、進んで。ジョミー」
「決める時が来たのか…」そう言った。もう一人のジョミーが消える。
やっと目を開けてブルーを見つめるジョミー。
目の前には優しく笑うブルーがいた。
「来てくれたんですね」
「ジョミー」
「やっと会えた」
「ああ、嬉しいです。たとえこれが幻でも」
「僕も嬉しいよ…これが君の中に残した欠片でも…」
「…いいえ。違いますよ」
「ジョミー?」
「欠片でも幻でも、貴方は貴方です」
「ありがとう。ジョミー」
「決心が付きました。僕は進むしかないんですね。覚悟を決めます。僕はこの道を選び進みます」
「…ジョミー。僕はこの命を捧げても守ろう」
「いつか、笑って迎えて下さいね」
「僕は君を信じている。だから、そのまま進めばいい」
「僕は貴方が信じるに値するものでいられるように生きたい。それが今の僕のただ一つの誇り」
僕たちの愛は形を変えてしまったけれど、僕は貴方を想い続ける。
貴方も僕を想い続けるのだろう。
永遠という限りある世界で。
終
☆12月になりました。このままでは年を跨いでしまう><;
焦ってます。でもまだまだ手を加えるつもりで唸っています。
唸れば唸る程、甘い話から遠ざかってしまいました;;
ベタ甘。をお届けしたいのに…。
唸った挙句、書き始めたブルーとの話は三部の冒頭部分に組み込みやっと開始です。。
冒頭だけですが、UPさせます。(のちに加筆があると思いますが)
相変わらずまったり更新で、自己満足な内容に苦悩しつつ書いています。
<用語>
惑星ノア 大戦時ミュウが陥落させた人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
惑星アルテメシア ジョミーの第二の故郷 ここの教育衛星で学園生活を送る
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
太陽系木星の軍事衛星メティス 大戦直後キースとジョミーが暮らした都市
ジュピター キース警護時ジョミーのコードネーム(シャトル所有↓)
ベルーガ2 ジョミー所有の小型医療用シャトル(ワープ可能、ステルス機能)
<人物>
ジョミー ノア副首相に就任 ジュピターは宇宙の軍を動かせる権限を持っている
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
ジョミー 本当はジョミーのクローンではない(タイプイエロー)
シド ミュウの優秀なパイロット 今はジョミーの専属
『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita))編 序章兼番外
赤い赤い大地が燃え上がる。
僕が予知を嫌うようになったのは、あのナスカから…
今はもう先を視る事はしない。いや、したくない…。
それでも視えてしまった未来を少しでも変えられればと思うだけ。
「会いたい」
「会えない」
取り戻したい。
時間が戻せるのなら、僕は、貴方をあの事実から救えるのだろうか?
「ジョミー」
「君は生きろ」
「愛している」
取り戻せるのなら、
時間を超えて何度も貴方の所へ跳ぼうとした。
だけど…
僕を押しとどめるのは貴方の言葉。
あれは貴方の覚悟
命をかけた愛の言葉
何にも替えられない それは貴方本人であっても。
そう僕は貴方が消えるのを知っていたんだ…
わかっていて救えなかった。
その事実を僕は認めたんだ。
それは起きるべき事柄だと、仕方がないと…。
ただ後悔だけが僕を責める。
わかっている。そうさ、後悔なんて自分を正当化為だけのする手段でしかない。
それでも、
今はただ、貴方の姿だけを見ていたい。
貴方との日々は僕にはかけがえのないものだった。
僕は貴方を見捨てたのに、また会いたいと願うのを許してくれますか?
そして、会いに来てくれますか?
貴方がそこに存在するという幸せを再び教えて下さい。
今はただ、貴方の事しか想いたくない。
わかっている。
過去はただの変えられない真実でしかない。
もう二度と会えない。
「会いたい」
だから、ここに
「来て。僕の所へ…」
今だけでも…
「お願い、僕に夢をみさせて」
「ここへ…来て…ください」
僕も貴方のように覚悟を決めないといけない。
僕の記憶は度重なる消去で途切れ途切れになっている。
でもそれは、思い出したくない記憶を僕自身が忘れようとしているかのようだった。
そう。僕は逃げているんだ。
無理やりに過去を思い出そうとするとフラッシュバックのように思い出したくない記憶が浮かんでくる。
あの凄惨な事実。
人が焼けるにおいが立ち込める…。
きっとここは地獄より酷い場所だろう。
もう一つ映像が重なる。
僕は再びこの地獄を作ってしまうのか?
僕の願いは…。
ひとつだけ。
もう二度とこんな事を起こさせない。
だが、それでも僕は…望むのか?
救いたい…君を…ジョミー。
「会いたい」
「笑って」
「……」
「顔を上げて」
「……」
「ブルー」
「君が願う事が全て悪夢になるなら…きっとそれは僕の所為だ…」
と、ブルーが告げる。その声を聴かないように見ないようにとジョミーは目を瞑る。
「ひどいです。僕はそう思っていない。貴方は僕が僕を価値のない物だと思ったら、貴方も価値のない物になると言いたいのですか?」
相変わらずの答えだ。貴方は…。
「いや、違うよ。ジョミー。僕が君を残して死んだから。これは僕の責任だ」
「…ブルー。僕に貴方との夢(過去)を見せて、慰めて下さい。僕が先に進めるように」
「出来ないよ。それは」
「出来ないんですか?貴方は僕の心の中の貴方なのに…慰めてもくれないなんて、本当に冷たいですね。今、これは自分の所為だって言ったのに」
「僕をこんな風にここへ呼ばせてしまったのは僕の所為だろう。けれど、過去の中には答えは無いよ。」
「……」
「君の見る未来は地獄なんかじゃないんだ。悪夢は君が作り出したもの。ゆっくりと目を開けて周りを見てごらん」
二人の前にもう一人のジョミーが現れる。
そして問いかける「…僕は皆を裏切り捨てて来たのに?」と。
「いつ?」とブルーが聞く。
「僕は…」
「木星でキースの所へ行った事?地球再生を黙っていた事?それとも…」
「すべてです。僕が選んでいる物、すべて」
「どうすればいい?」
「……」
「君を殺せば終わるの?」と、もう一人のジョミーが言う。
「……」
「終わらせたい?」とブルーが問う。
「もう時間が無いんです…きっと…僕は間に合わない」
「だから逃げるの?」もう一人の自分が問う。
「見えないんです。僕にはなにもない」
「何の為ではないだろう」ブルーが言う。
「……」
「最善を尽くしていくのが君だろう」
「最善なんて選んでいない。それしか選べなかっただけ…だ…」
「まだ選びなおせる?」
「今までは戻ってやり直す事が出来なかった。大丈夫だ。今は、今ならまだ間違ったなら進み直していいんだ」
「後悔も苦しみも選びなおせると…」ジョミーが言う。
「今はまだ何も始まっていないんだ。怯えないで、怖くないから、進んで。ジョミー」
「決める時が来たのか…」そう言った。もう一人のジョミーが消える。
やっと目を開けてブルーを見つめるジョミー。
目の前には優しく笑うブルーがいた。
「来てくれたんですね」
「ジョミー」
「やっと会えた」
「ああ、嬉しいです。たとえこれが幻でも」
「僕も嬉しいよ…これが君の中に残した欠片でも…」
「…いいえ。違いますよ」
「ジョミー?」
「欠片でも幻でも、貴方は貴方です」
「ありがとう。ジョミー」
「決心が付きました。僕は進むしかないんですね。覚悟を決めます。僕はこの道を選び進みます」
「…ジョミー。僕はこの命を捧げても守ろう」
「いつか、笑って迎えて下さいね」
「僕は君を信じている。だから、そのまま進めばいい」
「僕は貴方が信じるに値するものでいられるように生きたい。それが今の僕のただ一つの誇り」
僕たちの愛は形を変えてしまったけれど、僕は貴方を想い続ける。
貴方も僕を想い続けるのだろう。
永遠という限りある世界で。
終
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