君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

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☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 七話(※BLあり)

2014-03-21 02:45:28 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。
<人物>
ジョミー ノア副首相に就任 ジュピターは宇宙の軍を動かせる権限を持っている
シド ミュウの優秀なパイロット 今はジョミーの専属

   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 七話(※BLあり)
※一章「黄昏の海」から順に改稿とタイトル変更を行っています。大幅な変更はありませんが、動きや感情表現の追加とかをしています。

   深層
「ハーレイ…懐かしいな」
「ジョミー。あなたは前より少し若い?」
「ああ、あれから色々あってね」
「そうですか。まだ苦労しているんですね」
「あの大戦からほんの十六年だよ。まだまだ問題ばっかりさ」
「十六年ですか…」
「ハーレイ。長老たちが生きていてくれたらって何度も思った」
「我々が居なくても、やっているならそれで良いんですよ」
「良くないよ。力になって欲しい事ばかりだった。今だってそうさ…」
「やっぱり、呼びましたよね?」と微笑む。
「心の中で嘘をついても何も隠せないのは知ってる。そう僕は呼んだよ。シドの中には君が居る筈だから…シドは何処にいる?教えて欲しいんだ」
「ジョミー。それは自分で見つけないと…」
「わかっているが、時間が無いんだ。でないと…」
「でないと?」
「彼と一線をこえてしまいそうなんだ」とあきれたように笑った。
「え?一線って…」
「今、まさに、今、超えそうなんだ。飲まされた薬物の所為で…現実の二人はどうしようもなくなっている…」
「ああ、それで単独でここまで来たのですか…。また無謀な事をしていますね」
「ハーレイ。今は説教は無しだよ」
「わかりました。だけど、シドの好意はそんな風ではなかった筈ですよ…」
「それは、僕に対して、恋愛感情では無かったって事だよね」
「そうです。ジョミー。あなたが彼に何かしました?」
「え…僕が?いや…思い出せないな…」
「ジョミー。あなたは…記憶が無い…?」
「ああ、壊れている。でも大丈夫だ。修復する術はある」
「修復では無いでしょう?」
「…そうだね。上書きかな…?」
「それは記憶操作とどのくらいの違いがあるのですか?」
「…大きく違う…」
「……」
「いや、大きく違うように見せて。本当にはそうも違わないだろう…」
「大丈夫ですか?」
「実はそう大丈夫でもない…」
「そうですか…。だからさっきはあんな弱音を言ったのですね」
「…そう…」
「何が正しいのか、何が一番良いのか。わからなくなっているみたいですね」
「だけど、あれが正しい事だとは思えないんだ」
「知らない方が良い事実もありますよ」
「うん。だけど、僕はそれを知りたいんだ」
「たった一人でですか?」
「いや、シドに協力をしてもらいたいと思っている」
「わかりました」
「シドはどこに居るんだ?」
「シドを救って下さい。彼を救う事が、あなたをも助ける事になります」
「どこにいるんだ?」
「では、壁を壊してください。あの壁を壊さないと見つけられません」
「…あの壁を…?」
 そう言って壁を仰ぎ見た。壁はそこまで迫ってきていた。
「…ジョミー。あの頑丈な壁はあなたが作った物です。シドはそれで苦しんでいる」
「僕が作った壁?」
「拒絶しましたよね?」
「ああ、僕が…」
「友人だと?」
「そうだ。僕は友達で居たかったんだ。…そう言って僕は彼の言葉から逃げた」
「それがシドに越えられない壁を作らせた」
「自分じゃ越えられないの?」
「ええ」
「そうか…わかった」
「それと、もう一つだけ…。思いが届かないのは良くある事です」
「ああ。そうだな。ハーレイ。来てくれて、ありがとう」
 ジョミーは、壁に向かって行った。
「シド。僕が作ったこの壁を壊すぞ。壊したら僕もお前も本音しかない。覚悟して待っていろ」
 爆音と共に、壁に穴が開き、亀裂が入ったかと思うと一斉に崩れていった。
「!」
 壁と同時に床も崩れた。
 落ちる瞬間にジョミーはハーレイを振り返った。
「ハーレイ!本当にありがとう」
 ジョミーは下へと落ちて行った。
 
  現実
 ジョミーの部屋のベッドの上で二人が絡み合っていた。
「シド…。もう…ダメ…」
「ジョミー…」
「もうこれ以上は…」
「僕も…下さい。ジョミー。君の…」
「いいよ。してあげる」

  深層
「…う…」
 身体の芯が疼く。
 心の中だから、身体の反応がそのままキテも仕方がない。
「ハーレイとの邂逅の余韻にも浸らせてくれないのか?」
 そう言ってみてもここからでは現実には何も影響を与える事が出来ない。
 頭の中に勝手に飛び込んでくる映像を見ながら愚痴を言うくらいしか無かった。
「だけど…いくらなんでも…このままじゃ…僕たちは…」
「ジョミー」
 どこかで声がした。




   続く



※改稿で新作のUPが遅れています><すみません。


『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 六話(※BLあり)

2014-03-10 02:14:09 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。
<人物>
ジョミー ノア副首相に就任 ジュピターは宇宙の軍を動かせる権限を持っている
シド ミュウの優秀なパイロット 今はジョミーの専属

   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 六話(※BLあり)

※一章「黄昏の海」から順に改稿とタイトル変更を行っています。大幅な変更はありませんが、動きや感情表現の追加とかをしています。

  深層
 深い水底のような音の無い静かな世界。
 ゆらゆらと光が射している。
 その中を泳ぐように降りてゆくジョミー。
 シドの中に潜りながらジョミーは考えていた。
 あの薬はとても強い常習性がある。
 覚醒した時の副作用があまりに辛すぎて、あの全ての呪縛から解放されたような極上の快楽へと戻ろうとしてしまうんだ。
 「もう一度。もう一度」と勝手に体が欲しがる。
 そうして少しずつ人は深みに堕ちてゆく…人は生きながら死んでゆくんだ。
 そんな物で、他人従わせ思いのままに操れるとセドルは言ったのか…。
 卑劣な男だ。
 許してはいけない。それはわかっている。。
 それを見過ごせない。それは同じだ。 
「本当の君を見つけて、もう一度、僕と生きて欲しいと伝える」
 こんな簡単な事が、とても困難な事だった。
 僕が君に何もしないというのに…。
 知っているさ。きれい事で全てが収まっていかない事など…。
 それでも(世界を)君を請い願う。
「…辛いな…」
 本当に深層というのはやっかいだ。
 ここでは僕の気持ちも増幅されたように軋む。
 僕は誰に何を言いたいのかが、手に取るように見えてしまう。
「どうして…僕は何を怖がっているんだ」
 思惑通りになんてさせない。
 守りたいんだ。
「シド。何処にいる」
 ゆらゆらと見える先に僕の周りをぐるっと巡るように鋼鉄のような高い壁が出来ているのに気付いた。
「これは…?」
 コツンと靴が鳴った。床に辿りついたようだ。
 床に手を触れ感触を探る。
「この下は、僕だけじゃ行けないか…」
 鋼鉄の壁は目の前に迫っていた。
「あの壁は、どうして…」
 壁に触れて確認をしようと歩き出した時に、背後で声がした。
「ジョミー」
 低く優しい声が僕を呼んだ。僕はこの声が好きだった。
「……」

 現実世界では、シドがジョミーを抱きしめていた。
「暖かい…」
 淡くオレンジ色のサイオンで現実のジョミーがシドの薬の分解と中和を開始していた。
 薬の成分を一度自分に取り込み分解する。
 それと同時にシドの中の薬を中和させる。
 能力的には難しい事では無かったが、その為にはシドの身体のどこかに触れていなければならなかった。
 最初は手を掴んでいた。そのまま抱き寄せられた。
 抱きしめられているうちに自分の中に取り込んだ成分が僕を飲み込もうと活動を開始をする。意識が向こう側に持っていかれる感覚が僕を襲った。
「…シド…ごめん。僕を離して」
 シドを離してはいけないのに、薬への恐怖が自分の意思と反対の行動を起こしていた。
「僕からは離せない。だから…君が…離して」
「怖がらないで下さい。僕は何も怖い事はしません」
「違うんだ。シドが怖いんじゃない…だけど」
 言葉とは裏腹にジョミーは小さな子供のように怯えている。それが何を恐れているのかはわからなかった。
「離しません」
「…心と体が…」
 小さく震えていたジョミーの手がシドの背に回され、腕に力を入れて身体ごと押し付けるようにして抱きしめていた。
「…別々になりそうだ…。シド。ごめん」
「ジョミー?…」
 思ってもいないジョミーの行動にシドは少し慌てた。
「僕は君が嫌いなんじゃない。その反対。好きなんだ…だから…僕は」
 シドの唇がジョミーの言葉を遮った。
 そう。嫌いなんかじゃない。僕は自分の気持ちに彼は友人だと線引きをして逃げたんだ。そうしなければならなかった。
「シド。ダメだ」
 ジョミーはシドを押しのけようとした。だがその手に力は全然入ってなかった。当然シドはジョミーを腕に抱きしめたままだった。
「…何故?」
 それは薬の所為だった。心も体もシドを欲しがっていた。

 深層
「…ハーレイ。やはり君が居たね」
 懐かしい声に泣きそうになるのをこらえながらジョミーは言った。
「確かに、ここはシドの心の中ですが、ここに来たのはあなたが呼んだからです」
「僕が?」
 ジョミーは振り向いた。ハーレイはあの見慣れたミュウの幹部服を着て、前のように優しい笑顔のままでそこに立っていた。



   続く




月イチ雑記三月の駄文(※表記ズレについて・追加)

2014-03-02 03:38:20 | 月イチ雑記「青い星」
☆月イチ雑記。三月。
先月はすっかり「全力応援。ソチ!」でした^^;
深夜型ですが、流石に四時とか、五時まで起きていると、睡眠時間がズレまくって、まるで時差ボケのようになっています…。日中が眠くて眠くて仕方が無い。><
それで眠れる時は寝るようにしたけど、今度は寝ても眠い。
やはり、人は夜は眠るもの。
当分、零時頃には寝て、きちんと何時間か眠る。
そうして体内時計を戻そうと思います。
では、深夜型の自分。
小説はいつ書けば?となりますが…。
朝か、夕食後~寝るまで、後は土日に一気に書く。と、ずいぶん健全な時間に書く事になる。(笑)
こういう時って、家人がちょろちょろするんですよね><
脳内妄想中は顔に出るから…余計気になる…。;;
下手するとセリフを言っていたりするので、本当に困る。^^;
セリフってか、最終チェックは声に出して読んでますから…。
困ったなぁ。
うーーん。
でも、後悔はしてません。
ソチは久しぶりにちゃんと五輪を見た。って気がしました。
いつもはロクに見ていないのに「メダルは?メダルは?」って、騒いでいたのだと気が付きました。
随分、自分勝手な事をしていたんだと感じましたよ。

「お疲れさまでした」


何となく、ここに貼るのも申し訳けない気がする^^;
彼と二次BL書いてる事と関係性は全くありません><
でも、すこーしだけ、「絵」を描いてみたいなぁ。と思いました。
「19歳」って前から言ってますが、好きなんです^^
大人になってゆく彼を見ていけるのもスゴク楽しみだったり。^-^

さて、今後の小説話。
そんなこんなでズレてた二月。
バレンタイン後は週イチでUPさせるつもりだったのですが、何故遅れているかと言うと、↑のソチ五輪の所為もあるけど、H部分が書きたいのですが、やっぱり進まなくって…^^;
ダメでしょ?って止めが入る;
だから、さらっと流す感じで書こうと軌道変更中なんです。
今回はシドが主軸で動く感じで進みます。
シドってほとんどアニメは出ていないですよね。
彼のキャラ設定はほぼ若い頃のハーレイの(想像)です。
でも今回ちょっと彼を壊してますね。
(シドのファンっているのかな?ごめんなさい)
壊れちゃっても彼は彼ですので、ご安心を(笑)←?
で、ラスボス扱いはキースです。
だけど、相変わらず「蚊帳の外」だったりします。^^;
ラスボスってそういうものですよね?違うか…な?
あ、二月の月イチで書いたゲームですが、進んでません。
小説が進んでないのに「クリアしたよ~」って書けないって事じゃなくて、やりたくってしょうがないんですけど^^;
リンホラのCDまで買った「ブレイブリー」がやりたい!
今月は小説を進めながら、まったりプレイしたいと思っています。


※そういえば、ここで変な風になってる箇所がありますね。
元々は、一章「黄昏の海」二章「湖底の城」三章「星の祈り」四章「心のままに」五章「星の在り処」終章「君のもとへ」で終わるはずで、そうなっていました。
でも、補完のつもりで二部を開始した時に「小説家になろう」のにじふぁんに置いてあったものを転載させて持ってきました。(にじふぁんの閉鎖が転載のきっかけです)
にじふぁんでは章の上にタイトル(君がいる幸せ)を別に付けなくてはいけなかった事と、一枚の文字数が多かったので、ここの二日分を一つにまとめてUPしていました。なので、大幅にズレが出てしまいました。

「黄昏の海」~「君のもとへ」までを全部まとめて、第一部「君がいる幸せ」としました。
「君がいる幸せ」だけで完結しているのですが、第一部の補完のつもりの第二部。
 オリジナル色がより強くなった今の第三部と続いています。

ズレの原因は、転載(コピー)したにじふぁんとここの違いとか、色々自分でやっていた所為で表記がズレてしまっているようです。
今度じっくり修正をして読みやすくなるようにしたいと思っています。
申し訳けありません><
もう終わって何年にもなるから、今から新しく読んでくれる人はいないだろうと、思いますが…。
もし、一から読まれる方。すみません><急いで直します。
暫くお待ち頂けると嬉しいです。

でも、第一部で終わっているってのは変ですよね。
それで、二部、三部と続いているとなると、この先にもっと大きな終わりがないといけなくなる。多分そういう大きな終わりはこないと思います。
なので読みやすく改稿をしてゆくと同時に第一部の「君がいる幸せ」を本編、第二部を「東の星域・アルテメシア編」、第三部は「辺境・ニュクス編」としていこうかと思っています。
この方がしっくりくる感じがしませんか?^^

今月は長い駄文になってしまいました><
では、次回は小説が遅くとも週イチ(中五日くらいで)進んでいますように。