君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

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☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十五話

2016-04-26 02:13:31 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編二章
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。 

 <用語>
惑星ノア 人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
<人物>
ジョミー ノアの前副首相 ジュピターという宇宙の軍を動かせる権限を持っていた
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任していたが…行方不明中
ソルジャー・トォニィ ジョミーの後を継ぎミュウの長となる。ニュクス事件による政変でノアの議会を掌握する。現在、ジョミーのジュピターの権限を預かっている。
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
シルジャーズのジョミー 本当はジョミーのクローンではない(タイプイエロー)


   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十五話

  SD617年末 惑星ニュクス事件後
  シドの病室

「これは怖いからじゃない…。色々なものを全て考えないで言った言葉がこんなに重いって知らなかった…」
 それは怖いって事だよ。とシドは思った。
「僕は君に何もしない」
「シド」
「ジョミー」
「代わりだなんて言ったのがいけなかったのかな?」
「ううん」
「僕はシドが好きだって言っても信じない?」
「信じる信じないじゃない」
「だって!このまま会わないって、トォニィと、あのこと、約束をしたんじゃないよね?」
 掴みかかる程の勢いで迫るソルジャーズのジョミー。
 それに気押されるシド。
「約束をした」
「だったら、ダメだよ。そんなのダメだ。酷過ぎる…」
「やっぱり、今のは同情から…」
「違う!」
「僕は君を抱かない」
 シドの言葉に目に涙を溜めてうつむくソルジャーズのジョミー。
「知ってる。シドは、普通に女の人が好きなのは知ってる。男にそんな感情を持つのはジョミーだけなんだって…わかってる」
「ジョミーというより、ソルジャー・シンにだけだな…」
「そう…」
「だから、ごめんね」
「卑怯だよ…」
「?」
「ジョミーは卑怯だ。シドの気持ちを知ってて、それに何も答えないでこうやって、動かして」
「そうしようと決めたのは僕自身だ。だけど、きっかけは…諦めようと思ったのは、多分君の所為た」
「僕の…?」
「さっき言ったけど、ニュクスでの事さ。ジョミーが君を守れと言って、僕はあれで満足したんだ。それでジョミーとトォニィが別の道を行くのなら僕はトォニィの所に戻って、ジョミーの為に働こうと思った。これで良いんだ」
「間違ってる。それは、ジョミーの願いじゃないの?シドは?シドの思いはどこに行けばいいの?」
「僕の思い?」
「そうだよ」
「僕の思いか…僕は最初から違う所を見ていたんだ…。僕はジョミーの中のソルジャー・シンが好きだから、彼が願った形は、ジョミー・マーキス・シンとしてだった。キースはジョミーを愛した。だから、受け入れた」
「ダメだって!諦めちゃ」
「諦めていないよ。諦めようかと思っただけさ…」
「だって…、この先、ずっと会えなくなるかもしれないのに。シドだけ命をかけるなんて、ダメだって…」
「ジョミー…。ありがとう。泣かないで」
「泣いてない」
 今にも泣きそうに涙をためて、泣くのをこらえるジョミー。
「だって…、やっぱり卑怯だよ。ジョミーは。ソルジャー・シンだって、ジョミーじゃないか」
「そうだね」
 そう言って小さく笑うシド。その悲しそうな笑顔を見てソルジャーズのジョミーは決心をする。
 髪をかき上げ、シドをまっすぐに見てこう言った。
「シド。僕はお前が好きだ」
 その声にハッとなるシド。
「このままだなんて許さない。それでも行くと言うのなら、僕を抱いてゆけ」
「ジョミー…」
 シドは目の前のソルジャーズのジョミーを抱きしめた。
「後悔しても知らないぞ」
「後悔なんてしない」
 二人の唇が重なる。

 ベッド脇のモニターで、シドはソルジャーズのジョミーの「ジョミー」への面会の申し込みする。
 メサイアにトォニィが居ない時に「ジョミー」の事を受け持つセイレンが返事を送ってくる。
「セイレン?」
「うん」
 ベッドから出て服を着ながらソルジャーズのジョミーはシドの前に立った。
「セイレンと会えないかな?」
「彼女と?どうして?」
「話したい事があるんだ」
「言ってみる。ねぇ。ジョミー。トォニィの…」
「何?」
「ううん。いや、もういい」
「そう?」
「君の部屋へ直接返事をするってさ」
 その返事を聞いてソルジャーズのジョミーは部屋へ戻る事になった。
 ドアを開け、振り返りジョミーは言った。
「シド。ミアと結婚しなよ」
「そうだね。でも、彼女は人間だから、トォニィが良く思っていないんだ」
「そっか…」
「でも、彼女以外だれかとなんて考えられないから…困ってる」
「それをそのまま言えば?」
「そうだね」
「ミアもわかってくれる。トォニィだって、悪魔じゃない」
「悪魔か…」
「ジョミーはあれをどうするんだろう?」
「わからない。でも、僕らは着けると言わないとここから出られない」
 二人の見つめる先に、黒いチョーカーがあった。





  続く




☆ちょっと短いですね。
 GWにまた進めようと思っています。^^



『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十四話

2016-04-13 03:13:18 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編二章
※少し書き足しました。4月26日。
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。 

 <用語>
惑星ノア 人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
<人物>
ジョミー ノアの前副首相 ジュピターという宇宙の軍を動かせる権限を持っていた
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任していたが…行方不明中
ソルジャー・トォニィ ジョミーの後を継ぎミュウの長となる。ニュクス事件による政変でノアの議会を掌握する。現在、ジョミーのジュピターの権限を預かっている。
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
シルジャーズのジョミー 本当はジョミーのクローンではない(タイプイエロー)


   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十四話

  SD617年末 惑星ニュクス事件後

 シドの病室をソルジャーズのジョミーが訪れている。
 シドの傷はもうほとんど完治していたが、ジョミーが眠ったままと公表されているので、詳細がわからず、今回のニュクス事件での彼の処分が決まらないままだった。
 そんな、何も出来ない状態の入院で退屈なシドは彼を歓迎した。
「…そうか。そんな事が。ジョミー。君は悪くないよ」
「シド…。でも、僕は」
 あのジョミーの部屋での事から丸二日が過ぎていた。トォニィはあのままメサイアへ向かい。ジョミーには会えなくなった。ソルジャーズのジョミーは失言を深く後悔していた。
「最近のトォニィは纏う空気が刺々しいんだ。それはもう仕方ないよ。きっと彼は防御力が落ちてるジョミーを自分の中に引きこんでしまって、それを一人で戻せなかったのを後悔していて、君に助けてもらったのを恥ずかしいと思ったからじゃないかな…。だから、混乱したままの状態だったんだよ」
「でも…トォニィが言いだしたからって、僕がそれを真に受けて酷い事を言ってもいいってのはない…」
「あの二人を、そこまで考える必要は無い。君はまだ若いんだ。そう気を使うなよ。勢いで言ってしまったくらいでいい。二人とも、きっと大丈夫。もう気にしなくていい」
「失敗したなぁ。トォニィの機嫌を損ねても良い事なんてない。だって僕は、一刻も早くブルーに会わないといけないんだ。なのに…」
 そう言ってジョミーはうつむいてしまった。
「君の一番はブルーだもんな。なぁ、ジョミー。俺はさ、このままトォニィの所にいようと思う。君とジョミーが旅立っても、見送りすらしないかも」
「このまま?それって…」
「そう。このまま、会えなくてもいい」
「それは…、もうジョミーに会わない?もういいって?諦めたの?」
「うん」
「そんな、何でそんな?」
「食べてみて」
 驚くソルジャーズのジョミー。シドは彼にお菓子をすすめた。
「え?何これ手作り?」
「そ、クッキー。不格好だろ?」
「ん、まぁ」
 と、ソルジャーズのジョミーはでこぼこなクッキーに言葉を濁す。
「でさ、味もイマイチなんだ」
「ええ?」
「ジョミーさ。今ある材料で結構ちゃんと作ってたろ?あれを今度、聞いてきてくれないかな?」
「あ、ほんと。不味い」
 ソルジャーズのジョミーが一つ食べてそう言った。
「だろ?」
 とシドが笑う。
「シド。最初っから上手くはいかないから、でしょ?」
「いやいや。これで何回か作ってる。暇だし」
「ジョミーのレシピじゃなくても、誰かに聞けばいいじゃない」
「彼のが良いんだよ」
 シドも一つつまんで、食べて不味そうな顔になった。
「ジョミー。君は今まで、ソルジャー・シンを見てきて、得た物があるはず。だから、今度は初めて自分で、トォニィっていう大物と交渉するんだ。最初から敗けてちゃだめだ」
「このクッキーみたいに上手くならないかもよ」
「それは、酷いな。だって俺はちゃんと彼が作るのを見ていなかったからな」
「ふーん」
「お前は見てただろ?」
 それはレシピの事ではない。あの時、トォニィが動揺したのは明らかに自分に対してだった。とソルジャーズのジョミーは思った。だから、自分はあんな卑怯な事を言ったんだ。言ってしまったものは取り返しがつかない。だったらそのままいってしまえばいい。そう、心のままに。
「わかった。シド。このレシピを聞けるまで、頑張ってみる。だから、ちゃんと美味しいのが作れたら食べさせてくれなきゃ駄目だからね」
「君の為にも、約束したいけど、それはわからないな」
「約束をしてよ」
 ソルジャーズのジョミーが真剣な眼差しでシドを見る。シドはそれを眩しく受け止めた。
「ジョミーを諦めるの?」
 ソルジャーズのジョミーに本人がかぶる。シドには「僕を諦めるの?」と聞こえていた。
 ハッとなったシドは目を逸らした。
「い、いいや。ジョミーを諦めたって言うか、ちょっと違うけど、僕はさ。本当の意味でジョミーの助けになりたいんだ。そうするには傍に居てはいけない。近くに居たらきっとまた困らせる」
「でも、困らせるのも良いって。迷惑をかけても良いって。言ったよね?」
「うん。そう、それも愛だと思ったし、そんな風でしか僕は表現が出来なかった」
「シド。だったらどうして…」
「でも…今はね。まだ側に行きたいよ。会いたいさ。でもね…」
「……」
「ジョミーは僕を違った形で愛してくれていたと気が付いた」
「それは?」
「あの時、言ったんだ。『僕が一番大事なものを託す』と」
「…それは何?」
「そう。彼が命より大事だと思うのは君。それを僕に守れと言ったんだ」
「だってそれは、僕が偽物だとバレたらいけないだけで…」
「ううん。ジョミーは心の中は君を戦場に行かせたくなかったはずだ。戦場から遠く離れた場所にいて欲しいと思ってたはずだ。君がタイプブルーだろうと、そうでなかろうと。きっとそこは同じだよ」
「シド。僕が誰だかわかっている?」
「うん」
「シド…。それってジョミーが話した?」
「ううん。彼からは何も聞いていない。誰にも言わない事で君を守っていたのかな?」
「……」
「シド。僕は…ジョミーはどうして…あなたにこだわるのかわかってた気がする。それは愛なんだよね。ねぇ、シド。ジョミーの代わりに…」
「ジョミーの代わりに?」
 二人の脳裏にはニュクスでキースの軍を足止めした時の事が浮かんでいた。

「ジョミー…怖いですか?」
 優しくシドが声をかけた。
「ジョミーの替わりをするのは慣れているから…大丈夫だと思ったのに…。こんなに一人が怖いなんて…思わなかった」
「大丈夫。きっと出来るよ」
「今までは会議でも何でも言う事が決まっていて、僕はただ演じれば良かった。いつも、ブルーが居たし、キースも…」
「彼が怖い?」
「怖い。敵に回すには大き過ぎる…僕にはできない」
「ジョミー。それは怖いのは当たり前だよ。人類全体が敵だなんて、誰も無理だ」
「シド。前に僕はミュウと人類の両方を憎んでいるってジョミーに言われたけど、あれは何にもわかっていない子供のたわごとだったと、今、気が付いた…。嫌だ嫌だと言うのは簡単なんだ。人とは違う力があっても何も出来ない」
「大丈夫。僕ら全員がついているから」
「ジョミーは、こんな恐怖をずっと耐えてきたんだね」
「…それがソルジャー・シンだ」

「ねぇ、シド。ジョミーの代わりに僕を抱かない?」
 ソルジャーズのジョミーの手があの時のように震えていた。




  続く



※再開しました。
と言っても休む前に今日のは書いていた分なので、また書き進めないといけません。
さて、思わぬ展開になっています。
シドへのご褒美?
この後で、トォニィがシドに何をしたのかがわかります。
で、いよいよブルーの所へ行きます。
そして、キースを早く出したい~。と、思っています。
まったり再開。^^;
もうしばらくお付き合い頂けると嬉しいです。  まきあかり




月イチ雑記・4月 「シナリオ」新人賞に応募して。

2016-04-10 19:44:06 | 月イチ雑記「青い星」
☆「シナリオ」新人賞。

お久しぶりです。
3月末締切。
脚本新人賞に作品を応募しました。

3月は母の葬儀で始まり、応募を諦めかけましたが、
やっぱり出そうと、書きはじめたのが中旬、
あと三日で大幅に書きなおしたりして、本当に大変でした。

書いたのは、最初はSFでした。
それを日本の学園物にした所。
先生に、この子とこの子はどういう関係なの?と聞かれ、
「いっそ、三角関係にしちゃえば?」と、なりました。
「え、男同士でも書いていいのですか?」と。^^;
「いいよ~」とある種、先生は興味深々。(笑)

いいのかなぁ…。
まぁ、応募しても、選考に残るとは思えない。
なら、書いてしまおう。となりました。

外国の学園物。
人身売買や、大金持ちなど、古い昭和なBLだなって思いつつ。
書きました。
この路線で行くと、音読が出来ない気がする。^^;

ま、いいや。
BLでも、いい。
書きたいんですから、そこでいきます。

応募する先が間違っている気がするから、ちょい表現は変えないといけないけれど…。

ハードなBLは書けないし。いいや。^^




☆ここも書き進めたいです。
脚本より小説が楽だと、思ったわ~。^^;
上に書いたのもいつかここにUPするかもしれません。
今は、ラブシーンが書きたい~と思ってたり。飢えてる?(笑)
なので、ここ。
もしかしたら、変な展開で再開するかもしれません。^^b