君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

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☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章二十一話

2017-01-29 13:28:41 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編二章

☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。 
 <用語>
惑星ノア 人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる 軍部解体中
<人物>
ジョミー ノアの前副首相 ジュピターという宇宙の軍を動かせる権限を持っていた
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任していたが…ニュクス事件後行方不明中
ソルジャー・トォニィ ジョミーの後を継ぎミュウの長となる。ニュクス事件による政変でノアの議会を掌握           する。現在、ジョミーのジュピターの権限を預かっている。
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
シルジャーズのジョミー 本当はジョミーのクローンではなく実子(タイプイエロー)
ヴィー キースの部下 ミュウ部隊の隊長 ニュクス事件で仕事を失う
セドル 惑星ニュクス生れのクローン 商売に長けているキースとジョミーに近づく
アガレス・ベリアル 悪徳商人 セドルの上司 大戦中に彼の親とジョミーが会っている


※大戦から10年余りが過ぎ、ミュウを敵としてみるマザー信奉者も減って安定してきた頃、人類の歴史から消されたクローンの星が現れる。ニュクス事件でミュウ・人類・クローンの勢力図が出来上がる。クローンは富裕層に多い、影の権力者にアガレスがいる。


   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章二十一話


 ジョミーは球体の部屋で夢を見た。
 ゆっくりと意識がソルジャーズのブルーの許へ飛ぶ。
 
「クローンなんて何個でも作れる」
「失敗作?」
「売ればいいんだよ」
「ミュウのクローンは高いぞ」

 もう、聞きたくない。
 でも、それが現実で…。
 誰か。
 誰か、誰か。
 いつも、願っていた。

 これは、過去の情報だ。僕の持つニュクスの知識とシンクロして、より鮮明に見える。

「ブルー。君は何をみて生きて。僕は彼に何をしたのだろうか…」


  ヴィーの部屋

 ヴィーは自分のキャビンで記録を取っていた。タイトルは、

『ジョミー・マーキス・シン』
  人間・ミュウ
 ソルジャー・シンと呼ばれる最強のミュウ。
 ミュウの力に関しては、あまり使いたくないと思っている。
 能力の使い過ぎて身体を分解させてしまった事がある。
 その時の後遺症で、常に能力を使っていないと生活が出来ない。
 能力区分は、戦闘特化のタイプブルー
 予知能力を持っていたが、今は使えないらしい。
 趣味は紅茶が好きで、紅茶に合うお菓子作りをしている。
 恋愛は、人類の女性を愛した事があるとの噂がある。。
 その時の子どもがソルジャーズのジョミーだと言われている。
 今の恋愛の対象は、キース・アニアンのようだが、現在は不明。
 性格は温厚だが、怒らせると怖い。
 目的の為に手段を選ばない時がある。
 主に自分を犠牲にする事で解決させようとする。
 お目付け役だったシドが離れてから、少し行動が読めない。
 時空が跳べるとの噂もあるが定かではない。

「と、こんなところかな…。こうして見ると、自分の認識も変わったな。敵意むき出しだったのに。あ、そうだ。最近の噂の…」

 彼を手に入れると世界を手に入れると言われている。

 これは、時空が跳べるの噂と連動しているのかもしれない。
「世界を手にか…。一体、誰が流したのだろう」
 と、ここまで書いた時に、当の本人から呼び出された。


  球体の部屋

 ヴィーが入って来た時、ジョミーは惑星ノアと現在地の天体図を見ていた。
「ジョミー。何ですか?」
「君に頼みたい事があるんだ」
「どのような事ですか?聞けるきけないがありますよ」
「んー」と、ジョミーは少し考えた。
「アガレスが動き出したようだ。と言ったら、わかるかな?」
「アガレス。ベリアル…。最近、聞きますが…。ブルーは彼から逃げているのですか?」
 そう言いながら、ヴィーは手首の端末を開き、アガレス・ベリアルを調べた。
「今のは、アガレスⅡ世?親子?うーん。きな臭いですね」
「ヴィー。全くだ。だから、僕もブルーと彼を会わせる気はない」
「で、どうするのです?」
 ヴィーは端末をしまうと、ジョミーを見て言った。
「ブルーはあの星から出てこない。アガレスはここに気が付いたって事でしょ?」
「ヴィー。君は…アガレスを知っていた?」
 ジョミーは彼の言葉に驚いていた。
「忘れましたか?ジョミー。私は人類側の軍人ですよ。何を守るのか。その為に何を信じるのかを迷ったら負けです」
「僕を好きじゃないのはかわらないのにね」と、ジョミー。
「好き嫌いをいつまで言ってては生きていられませんし、隊員もいます。僕は彼らの為にも、生き残る方を選びます。ニュクスの時のように…」
「そうだったね」
「ジョミー。でも、さっきのちょっと違います」
「?」
「好きじゃないではなくて、嫌いではないです」
「…。それは昇格したって事?」
「そうでしょうね。多分」と、ヴィー。
 二人は笑った。
 笑いながら、ヴィーには予感があった。彼はここからいなくなるのだと。ふと『世界を手にする』がよぎる。
「それで、作戦は?」
「アガレスはタイプブルーの反応を探している」
「はい。それで…」
「僕を追わせる。そして、僕が彼の許に行く」
「それは…、良い方法と思えない」
「ここからブルーが出て来る前に彼らが来たら、全て水の泡となる」
「でも…。ジョミーが居ないとブルーは出て来ませんよ」
「間に合うと思ったんだけどね。僕が起きるのが遅かったね」
「わかりました。あなたがいなくなった後の指示を下さい」
「ん、それはね。僕が彼らを引きつけてもいずれここには来るだろう。だから、ここからブルーを連れだし、この船で逃げてほしいんだ」
「逃げるのは出来ると思いますが…」
「力ずくで出してやろうと思っていたけどね。それをしたらここが敵にわかる」
「敵が視えたと?」
「時期が近いんじゃないかな?ブルーがね。苦しんでいるんだ。僕が出て無理をすると傷つけてしまうからね」
 今までいろいろやっているのに?とヴィーは言いそうになった。ジョミーにとってソルジャーズのブルーはどこに位置付けされるのだろうか?
「傷、ですか?」
「ああ」
 ヴィーは自分が書いた『ジョミー』の欄にソルジャー・ブルーとソルジャーズのブルーの事も書き加えなくてはいけないと思った。
「僕の代わりに、ソルジャーズのジョミーが説得してくれるから、心配ないよ」
「わかりました。全力で我々は逃げます。ジョミー、あなたはどうするのですか?戦いますか?」
「戦わないよ。僕はアガレスに直接会ってみたいんだ」
「戦わないで解決出来ると?」
「世界がね。人類とミュウだけじゃないって言いたいだけなら問題はない。けどね」
「ジョミー。あなたはブルーに戦って欲しくないと思っていませんか?彼を戦わせない為に逃がすのですか?」
「……」
 ジョミーは答えない。
「彼が人類の脅威になるからでしょう?」
「ううん。違う。ブルーを死なせない為だよ」
「死なせない…為?彼は凄く強いのに?」
「僕は彼を守りたいんだよねぇ」
 そう言って笑うと、ジョミーは天体図を消し、「ブリッジに行こう」と言って出て行った。
 ヴィーはデスクに残されたジョミーの端末を開き、中を見る。
「…これは…」
 ヴィーは、データを取ると球体の部屋を後にした。






   つづく




 ☆長い間、止まっていてすみません。気長な人だけついてきて~。^^;
  今回の言い訳はしません。
  3月末の「シナリオ新人賞」の方が、大変になってきますが、ここも少しずつでも進ませようと思っています。
  バレンタインもありますし~~~。
  一方的じゃないベタ甘が書きたいが…。

  さて、ジュピター時代からの知り合いとなると結構長いヴィーとの時間。
  彼はミュウでありながら人類側ですので、この点ではジョミーに近いですね。
  




永遠に

2017-01-06 02:28:27 | 地球へ…完全番外編「snub cube」


狂おしい程の思い。
このまま閉じ込めて誰にも知られないように。
愛している。
そうそのまま。
僕の思い通りになると言うのなら、どうか。
どうか。

この思いを、そのままで。
この想い何処にも行かないで。
二人このまま。

誰か、教えてくれないか?
その方法を…。

僕に何が出来たと言うのだろうか?
どうか。
誰か。
愛していると一言を。
伝えてくれないか?

この思いをそのままで。
この想い何処にも行かないで。
二人このまま。


どうか。

きっと。

この思いを願いを。



狂おしい程の思いを、
このまま閉じ込めて、二人。
そうこのまま。


愛している。


 










※久しぶりにUP。
何か照れてしまいますね、^^;
続きではありませんが、こんなのをクリスマスに書くつもりでした。
健康が一番だと、思い知らされた年末年始。 


本年も、よろしくお願いします。