君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

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☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

☆再録短編 『くま』(バレンタイン)と月イチ雑記12月。

2015-12-28 02:03:43 | 月イチ雑記「青い星」
『くま』

「フィシス」
 シャングリラの通路を歩いていたフィシスにジョミーが声をかけた。
「ああ、フィシス。君を捜していたんだ。ブルーの所の帰り?」
「ええ、あの、ジョミー?」
「ん?」
 微かな違和感を感じたフィシスは彼に手を伸ばす。
 その様子を見て、ジョミーは優しく彼女の手を取った。
「ほら」
「え?」
「何だと思う?」
 フィシスの手は暖かなふわふわの毛皮の感触に笑顔を浮かべた。
「ミトン?これはぬいぐるみですか?」
「そうだよ」
 明るくジョミーは答えて、次はフィシスの手を自分の頭に導いた。
「ジョミー。これは耳ですか?丸い耳」
「そう。熊だ。カチューシャなんだ」
「熊ですか。でも、どうして?」
「あのね。今日はハロウィンなんだよ」
「ハロウィン?」
「……」
 何かに気が付いたアルフレートが言おうとしたのをジョミーは指を立てて口に当て「(黙ってて)」とウィンクで合図をした。
「トォニィ達も皆も、僕と同じ熊やウサギや猫の仮装をしているよ。中庭に行ってあげて」
「ええ、わかりましたわ」
「お菓子ももらえるよ。行ってらっしゃい」
 ジョミーは二人に手を振って見送った。

 ジョミーの姿は、手には茶色の熊のミトン、足は同じ色の熊のスリッパ、頭にまあるい熊耳だった。
「フィシスが白なら、ブルーは黒かな?」
 ジョミーはそんな事を言いながら、ブルーの部屋へと向かった。

「黒より青が良いのか…な?」
 ジョミーはブルーにミトンとカチューシャを付けて、そう呟いた。
「ジョミー」
 ブルーのテレパシーが優しくジョミーの頭の中に入ってきた。
「ああ、起こしてしまいましたか…」
「今日は何だい?」
 ブルーは目を閉じたまま答えた。
「ブルー。今日はハロウィンなんですよ」
「ハロウィン?」
「そうです」
「でも、ジョミー。今日は…」
「ええ、違います。10月じゃありません」
「ではどうして」
「トォニィが古い本を見つけてきて、お祭りをしたいって言いだしたんです。皆で用意して、僕もクッキーを焼いたんですよ。今、中庭でパーティをしています」
「それは、見てみたいな」
「ぜひ、来て下さい」
「ジョミー」
「はい?」
「それで僕は何の仮装をしているんだい?」
「熊です。黒い熊です…」
 ジョミーの語尾が小さく震えた。
「ジョミー?」
「目を覚まして下さい。ブルー」
「ジョミー…」
「ブルー。今は二月です。二月十四日」
「ああ」
「僕は誰も失わずに、本当のハロウィンを迎えたいと思っています。だけど…それは無理なのですね…」
「……」
「こんな事しか出来ない自分が憎いです」
「ジョミー。泣いているのか?」 
 ブルーはふわふわのミトンの手でジョミーの頭を撫でた。
 そして、ゆっくりと目を開けた。
「泣いてなんかいないです。泣いてどうにかなるならいくらでも泣きますよ」
「泣かないで」
「泣いてないです」
 ブルーから目をそらしたジョミーの目から毀れる一筋の涙。
「…すまない」
「ブルー。今日は何月何日ですか?」
「それは、君がさっき、二月十四日と」
「バレンタインですよ。起きて下さい。チョコを貰い損ねちゃいますよ」
「ジョミー。僕は一つだけでいいよ。君が隠している一つがいい」
「ソルジャー・ブルー。これは運命なんですか?」
「いいや。ジョミーこれは僕が選んだ道だ」
「わかっています…。次に貴方が目覚めた時、何かが起きる…だから僕は」
「そう、僕の命はもっとずっと前に尽きる筈だった。。それを伸ばしここまで来た」
「ブルー。きっともうすぐなんです。もうすぐ貴方の見たかった地球へたどり着けます」
「ああそうだね。僕らは地球へ行けるだろう」
「そうですよ。僕たちは…あの青い地球へゆける。だから、生きていて下さい」
「くれないのかい?」
「チョコあげたら、キスしてくれます?」
「ああ。君が泣きやんだらね」
「次の今日も、その次の今日も、もっと先の今日も。ずっと先の分までキスして下さい…」
「わかっているよ。ジョミー」
「ソルジャー・ブルー」
 ブルーはジョミーが泣き止むのを待たずに優しくキスをした。




 おわり




さて、いかがだったでしょうか?
もこもこのぬいぐるみをジョミーに着せたかっただけですが…、
なかなか可愛い話になっているので再録させてみました。
ハロウィンじゃなくてバレンタインですね。^^;

本編ではキーパーソンのブルーが出てきてくれないし、キースまでも不在?となると、
話を引っ張って行ってくれるのが居ない。この辺りが苦しい;;
上のように自分で引っ張れれば良いのですが…。
うぬぬ。となっております。;;


先週ですが、やっと、念願が叶い、シンガポールに行って来ました。
目的はあの船、「マリーナベイサンズ」を見る事。
ホテルに泊まってプールにも行きました。
頭上に「シャングリラ」が停泊してる~。と思いつつ、
「小説」の案をひねってきました。
ラスト直前まではあらすじは出来ているけど…。
いつになったら書き出すのでしょうか、;
今回ので小説リハビリをしてみました。
シナリオ書きと違う部分で迷ったあげく、あんなに短いのに段落分けしてしまった。
リハビリは当分かかりそうです><。

でも、書いてゆきます。
まだしばらく、お付き合いくださると嬉しいです。^v^
絵も描いてきました。また貼ります~。





『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 2015クリスマス話2

2015-12-27 17:08:48 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編二章
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。
 <用語>
惑星ノア 大戦時ミュウが陥落させた人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
  <人物>
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任
ジョミー ノア副首相に就任 ジュピターは宇宙の軍を動かせる権限を持っている
シド ミュウの優秀なパイロット 今はジョミーの専属

※特番につき、ちょっとだけ時間が戻ります。
設定は惑星ファントムへ向かった二人が悪天候で不時着・遭難してしまう。


 『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 2015クリスマス話2(全部UP)

「え、何?」
「ホワイトクリスマス」ふいにキースが言いだした。
ジョミーは外を想像する。
「ホワイトも何も、どこまでも白くて暗くて、僕らは遭難中じゃ…」
「惑星ファントムのブリザードを甘く見ていたな…」
と、この閉じ込められた状況を珍しくキースが反省をしている。まぁ、きっと彼はこの後の予定が大幅にずれ込む事を気にしているのだろうが…。
「仲間の船を呼ぼうか?」
「いや、この状況ではいくらお前たちでも二重遭難もありうるからな…」
「普通の人間もいるんだ。食糧は三日はもつと思うけど…。体力の限界がくる人もいると思う。何かあったら僕は呼ぶよ。きっとトォニィは気が付いてくれる筈。だから、ミュウの事は気にしないでいい」
「…ああ…」
と、キースは小さく頷いた。
「二百余名の人間を最優先に考えて…」
僕達は一般の客船でここ惑星ファントムに来て、遭難した。
通信も出来ないまま、6時間が過ぎていた。
「お前もこの船が墜ちた時に力を使い果たしてしまったのだろう。もう無理はするな。休んでおけ」
「うん。わかっているよ。キース。シドを診てくる」
シドは墜落時に頭に怪我をしていた。
「シド。大丈夫?」
「ジョミー。すみません…」
「治癒が出来なくてごめんね」
「いいえ。ジョミーも腕が折れてますよね?固定して治療をしないと…」
「僕は大丈夫。確かに落下の衝撃で折れちゃったけど、治ってきてるから心配ないよ」
「ジョミー。僕が自分やあなたよりも人間を助けてしまうなんて思ってもみませんでしたよ」
「シド…」
「きっとこれはあなたの影響でしょうね」
「…でも」
「ジョミー。僕は良いと思って動いたんです。だから、自分を一番になんて言わないで下さいね」
「シド。わかった。ありがとう」
ジョミーはシドの部屋を後にした。
その目の前をキースが通ってゆく、彼は装備を着こんで外へと出て行った。
ジョミーはその後を追った。


「キース」

「キース。起きて。痛い所ない?」
「ジョミー?な…にが」
ゆっくりとキースが目を開ける。
「痛い所…ある…足が」
「折れてはいないけど…捻挫だね…動かさない方が良いか…」
治療を開始したジョミーを見ながら、キースは自分達の居る場所を見回した。
キースにめをやり、ジョミーはキースに聞いた。
「覚えてる?」
「落ちたのか?」
「そう、君は船の主翼が引っかかった氷山を取り除けないかとみていて船の重みで出来たクレバスに落ちたんだ」
キースがその時の事を思いだす。
「いきなり、足の下の氷が割れて、俺は逃げたが下の氷ごと落ちそうになった」
吹雪の中、崩れかかった氷の端を必死に掴み、割れた下を目の端にした時にジョミーに腕を掴まれた。
左手でキースの腕を掴み、右手はキースの背を掴んでいた。
そのままジョミーは力で持ち上げるつもりだったが、なかなか力が集中しなかった。
「ジョミー。俺はいい。手を離せ」
「嫌だ」
「お前まで落ちてしまう。手を離せ」
「嫌だと言ってる。黙ってて」
「お前、右手が折れてるだろう。無茶をするな。もう離すんだ」
「キース。君がここで落ちるなら、共にゆく」
「お前…」
「キースだけを滑落させるよりよっぽど生存率が上がると思うよ」
「ジョミー」
そう言った時、二人の乗った氷が音を立てて、クレバスに崩れ落ちた。
ジョミーは気を失ったキースを抱きしめて落ちていった。

「では、ここは氷の中なのか?」
「あの後もう一度崩れた。そこの上からここまで僕らは滑り落ちてきた」
「船が気になるな」
足の固定を済ませた。ジョミーがキースを心配そうに見上げる。
二人の周りは円を描くように丸く空間が出来ていて、氷の中だというのに寒さを感じなかった。
「これはお前なのか?」
「ん?」
「まるで、イグドラシルみたいだな…」
「キース?」
「お前はボロボロになって、俺を救いだしたな」
「今は、何も考えないで…キース」
ジョミーは氷の壁を背にして座るキースに跨り、両手で顔を自分に向けさせた。
「キース。怖い?」
「さあ、よくわからないな…」
「僕は怖いよ」
そう言ってジョミーはキースに唇を重ねた。静かに舌を忍び込ませる。そして、柔らかく青く光始める。
「僕の全てをかけてもいい」とテレパシーが聞こえた。
「ジョミー。お前は俺に二百余名の人間を考えろと言ったが、ここから俺だけを助けろと言ったら、それが皆を助ける一番だと言ったら、お前はそうしてくれるのか?」と答えが来た。
「そうしたいよ…僕は…でも、君も人も両方守りたいんだ。僕は…」
「だろうな。そう言うと思っていた。お前を好きになって良かったと思う」
「キース」

キースはジョミーとの交信を強引に切った。そして、こう言って小さく笑った。
「愛している。ジョミー」
身体を離してジョミーは叫ぶ。
「こんなところで終わるつもりなのか?こんな遠くの、こんな星で…終わってしまって、それで満足なのか?」
「大戦後も必死にやってきた。すべてが上手くいったとは思わないが…後悔はない」
「違う。違う。嘘だ。そんなの間違いだ。キース」
「ジョミー」
キースの気力の衰えと共に二人の周りの空気が冷えてゆくのをジョミーは感じた。
さっきまでの暖かさは彼だったんだと思った。
このままだと僕がいくら力を使っても彼は戻らない気がした。
「嫌だ。君を失ったら、僕もここに存在する意味を失う」
「大丈夫だ」
「嘘だ」
「俺は何一つ後悔していない」
「ダメだ。後悔なんて。これから山ほどさせてやる…から」
「それは、楽しみだ…」
「聞いてキース。僕はブルーを死なせてしまった事を、彼の身体を残した事も、君を愛した事すらも後悔した時があった。君が居なくなったら、僕はまた…自分のしてきた事を全て後悔してしまう」
「お前は間違っていない…」
「ダメだ。キース。僕に後悔を忘れさせて、希望をちょうだい。お願いだキース」
泣き出したジョミーの身体をキースは抱き寄せる。
そして、光が消える。
眠ってしまったキースの腕の中で、ジョミーは閉じていた目を開く。
「ごめんね。これが…君が望む最後だとしても…僕は…」
ジョミーは立ち上がり後ずさる。頭を抱え座り込んだ。
淡く青かったジョミーが色を変える。
ゆっくりと青からオレンジへ、そして、金へ。
ジョミーの身体が金色に包まれた。
誰かが僕を呼んでいた。顔を上げた先にソルジャー服の自分が居た。
「ジョミー・マーキス・シン」
と、呼ばれた。
「ソルジャー・シン」
と僕は答えた。
「お前が使おうとしているタイプオレンジの力は普通じゃないのは知っているだろう?タイプブルーが進化した訳じゃない。オレンジのその先は対価を求める」
「わかっています。そんなに都合よく最強が手に入る筈が無い」
「対価は何だ?」
「僕の未来。何百年と生きる命を。消えかけた僕の希望に光を与えて」
ジョミーとソルジャー・シンがキースの胸に手をあてる。
ゆっくりと時が止まる感覚がする。
「僕は…」
何かを言いかけたジョミーをソルジャー・シンが見つめる。
その視線に気づき、僕は言葉を飲み込んだ。
「…大丈夫だよ…」
自分が自分に言うそんな呪文のような言葉。
「では、僕は僕を信じてみるよ」

トォニィが救助に降りて来るまでの時間が一瞬のような気がする。

「キース。起きて。助けが来ました」
声に目を開いたキースの前にジョミーの笑顔があった。
「とんだクリスマスだったな…」
「来年はもっとちゃんとしたクリスマスを迎えたいですね」
眠る前には不自由そうにしていたジョミーの右手が治っているのを見てキースは小さな違和感を覚えた。
だがまだ悪天候は続いている。そんな中を懸命に救助をしようとする人々を見ている内に小さな懸念は消えて行った。
「ジョミー。来年は二人で過ごそう」
「良いですね」


その願いは叶えられないだろう。

それでも、僕は…。



  終





ベタ甘にならなかった。><;

今の本編で「会いたい」と思ってるジョミーの思いが出てしまった短編ですね。
この次にUPするのは過去に書いたもの「ハロウィン」の短編の再録。
何か、今の自分じゃ書けないな~。と思える程に雰囲気が可愛いです。






『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 2015クリスマス話

2015-12-26 03:52:18 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編二章
二年前。
とってもベタ甘なクリスマス話を書いていたのを読み直して、自分でびっくりしてしまいました。
こんなに甘いの書いていたんだと…。
過去の自分に負けないように頑張って甘いのをお送りしたいと…思っています。

さあ、「小説」リハビリの開始です。


☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。
 <用語>
惑星ノア 大戦時ミュウが陥落させた人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
惑星アルテメシア ジョミーの第二の故郷 ここの教育衛星で学園生活を送る
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
太陽系木星の軍事衛星メティス 大戦直後キースとジョミーが暮らした都市 
ジュピター キース警護時ジョミーのコードネーム
ベルーガ2 ジョミー所有の小型医療用シャトル(ワープ、ステルス機能)
<人物>
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任
ジョミー ノア副首相に就任 ジュピターは宇宙の軍を動かせる権限を持っている
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
      ジョミー 本当はジョミーのクローンではない(タイプイエロー)
シド ミュウの優秀なパイロット 今はジョミーの専属


※とまぁ、今はジョミーとキースが全く会えない状態だとか諸々の設定を置いてきぼりにして、ちょっとだけ時間が戻ります。

   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 2015クリスマス話

「え、何?」
「ホワイトクリスマス」ふいにキースが言いだした。
ジョミーは外を想像する。
「ホワイトも何も、どこまでも白くて暗くて、僕らは遭難中じゃ…」
「惑星ファントムのブリザードを甘く見ていたな…」
と、この閉じ込められた状況を珍しくキースが反省をしている。まぁ、きっと彼はこの後の予定が大幅にずれ込む事を気にしているのだろうが…。
「仲間の船を呼ぼうか?」
「いや、この状況ではいくらお前たちでも二重遭難もありうるからな…」
「普通の人間もいるんだ。食糧は三日はもつと思うけど…。体力の限界がくる人もいると思う。何かあったら僕は呼ぶよ。きっとトォニィは気が付いてくれる筈。だから、ミュウの事はきにしないでいい」
「…ああ…」
と、キースは小さく頷いた。
「二百余名の人間を最優先に考えて…」
僕達は一般の客船でここ惑星ファントムに来て、遭難した。
通信も出来ないまま、6時間が過ぎていた。
「お前もこの船が墜ちた時に力を使い果たしてしまったのだろう。もう無理はするな。休んでおけ」
「うん。わかっているよ。キース。シドを診てくる」
シドは墜落時に頭に怪我をしていた。
「シド。大丈夫?」
「ジョミー。すみません…」
「治癒が出来なくてごめんね」
「いいえ。ジョミーも腕が折れてますよね?固定して治療をしないと…」
「僕は大丈夫。確かに落下の衝撃で折れちゃったけど、治ってきてるから心配ないよ」
「ジョミー。僕が自分やあなたよりも人間を助けてしまうなんて思ってもみませんでしたよ」
「シド…」
「きっとこれはあなたの影響でしょうね」
「…でも」
「ジョミー。僕は良いと思って動いたんです。だから、自分を一番になんて言わないで下さいね」
「シド。わかった。ありがとう」
ジョミーはシドの部屋を後にした。
その目の前をキースが通ってゆく、彼は装備を着こんで外へと出て行った。
ジョミーはその後を追った。




すみません。途中です。
ラストまで書けていますが、UPする程、出来上がっていません。
明日続きを書きます。



時間切れ「蒼穹のファフナー」を見てきます。^^ノ