君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

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☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十八話

2016-05-31 03:03:12 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編二章
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。 

 <用語>
惑星ノア 人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
<人物>
ジョミー ノアの前副首相 ジュピターという宇宙の軍を動かせる権限を持っていた
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任していたが…行方不明中
ソルジャー・トォニィ ジョミーの後を継ぎミュウの長となる。ニュクス事件による政変でノアの議会を掌握する。現在、ジョミーのジュピターの権限を預かっている。
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
シルジャーズのジョミー 本当はジョミーのクローンではない(タイプイエロー)


   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十八話


「僕自身が君にどう話をしたらいいのか今までわからなかったんだ。殴られて落ち着いたよ」
 と、ジョミーは頬をさすりながら言った。
「君の名前だけど、君にはソヌスという暗号名があったんだ。その事を話そう。でも、ジョミー。君にミシェルではなくジョミーを名乗らせたのは、僕の子ども、ジュニアって意味もあった。この先、ジョミーを名乗らなくても、覚えておいてね」
「……」
「僕はソヌスの意味を長い間知らなかった。学園落下事件で密輸商人セドルと出会って『ソヌスプロジェクト』の存在を知った。ソヌスプロジェクトは大戦中に作られた計画で、大戦で敗けた場合、マザーシステムの中にミュウのクローンから搾り取った能力だけを取り込み、能力を中心にして世界をまた人類(マザーシステム)が動かす計画だ。それには、大戦中に邪魔なミュウのソルジャーを殺しておく事。または、その後の地球再生で対象者(僕)が死んでいる事が条件だった。それと対になって考えられてたのが『アヌビスプロジェクト』こちらはキースの遺伝子を使う事だった。ここの始まりはキースの複製(クローン)を作る事からだった。アヌビス計画はキースが1077を破壊した事で終わった。その事でソヌス計画にも変更が起きる。アヌビスが消えた事で僕の遺伝子も入手してブルーのクローンのように、言う事をきくクローンを作ろうとしたんだ。でも、クローンより手っ取り早い。僕の子どもの存在、つまりは、君を彼らが知り、君は誘拐されたんだ」
「誘拐…」
「その後、セドルが事故で漂流したオルロワ号で君を見つけて、ノアへと運んだ。当時君の髪は金髪ではなく、明るい栗色だったのだそうだ。605年。ノアで僕を見たのは君の記憶違いじゃない。僕は傍にいた君を再び見失った。あの時、君を救い出せていたら…。あの時、力さえ使えれば、君が彼らの手に堕ちる事も無く。こんな混沌とした世界にはならなかっただろう。世界が誰かの手の上で回っているのなら、悪趣味だと言うほかはない」
 
 話が終わり部屋を出て行こうとしたソルジャーズのジョミーが思い出したかのように話し出した。
「知っていますか?ブラックチョーカーの事を、ネックリングとも言われていますが…」
 耳打ちするように小さな声で話す。テレパシーで話したいが、それが出来ない不自由さを彼から感じた。
「ツェーレンが僕に協力をする気になったきっかけ…」
「どういう事…?」
「それをトォニィが皆に渡していると聞いている…。ツェーレンが僕に会いたいと言ってきたのが、トォニィがこのタイプブルーを閉じ込める部屋を作った事と、その道具の所為だ」
「さっき監禁って言ったのは、ジョミーだけじゃない?」
「そう」
「この部屋のミュウを封じるのはとても強力なんだ。これだけの物が普通のミュウに必要はない。だとしたら、ここの対象はタイプブルーしかいない。実際、ツェーレン以外は動けない」
「いつから…そんな?」
「ニュクスに向かう前にはもう作られていたようだ」
「どうして…」
「わからないけど…この部屋をもう使わなくて良くなったから、ここは完成していない」
「それは?」
「それが…そのネックリングの正体さ。いい?ジョミー。君はそれをつけないでいてくれる?多分、僕はそれをつける事になるだろうけど…君は最後まで我がままを通してくれる?」
「…わかりました」
「ミッシェル。僕は夢のような誰も苦しまない世界を望むけど、それは僕だけじゃ出来ない」
「ジョミー」
「今度、シドに会えたらちゃんと言うよ。だから、安心して」
 そう言って手を振るジョミー。その笑顔はドアの向こうに消えた。

 この後、ソルジャーズのジョミー(ミッシェル)は、スウェナから手紙を送ってもらう。
 その文面は、妊娠と同時にジョミーの正体を知ったリザは一人で子どもを育てる為にダールトン家を出る決意をする。
 手紙は星を渡り、旅を続ける途中で書いたものだとわかった。
 この手紙までは自分と母親は幸せだったのだと知った。
 戦争が激化する中、逃げるのも可能だったが、捕まるのも時間の問題だったのだろう。
 その後、行方不明になっていたリザは政府から記憶を削除され惑星ブノスで暮らしていると最近見つかったとあった。
 おそらく、生きている事はジョミーも知っているだろう。だが呼び寄せないのはどうしてか?というのは容易に想像が出来た。多分、リザはその星で幸せに暮らしているから…。
 ジョミーは僕らと出会ってすぐから、殺さずにミュウに勧誘する事を決めていた。
 タイプブルーの強さを二人に見せて、その宿命を誰にも継がせないようにとマザーに従った。
 根無し草の二人を、学園へ行かせ、海賊事件の後も、居場所を見つけるようにと言っていた。
「ジョミー。僕はブルーを取り戻しに行きます。だから、貴方は諦めずにキースを取り戻して」


  ニュクス事件前・キースとトォニィ ※ここだけ時間が戻っています。
 
「何故、僕がお前となれ合わなきゃならない」
「目指す物が同じと言ったら?全てを壊して、作りなおしたいと思っている」
「確かに、僕ら、ミュウの状況は変わっていない。壊したいと思う事もあるけど…」
「俺が壊してやろうか?」
「お前は悪か?」
「善悪だけでは測れないものはあるだろ」
「どうしてそんな事をする」
「人類に護る価値が無いとは思わない。だが、最近は私利私欲に走る者が増えて、このままでは人類が自分で破滅すると思わないか?」
「…でも、それをどうやって…」
「俺を使えばいい。お前が俺を殺せ」
「キース!?」


  ジョミーの部屋・ジョミーとツェーレンとの会話・現在

「ツェーレン」
「アガレスの居場所を探してくれないか?」
「え?」
「彼だけかもしれない。救えるのは」
「ダメ…です」
「これだけの事をしようとした意味。僕らを遠ざけてトォニィは何がしたかったのかがわかるんだ」
「アガレスは…危険です」
「承知している。でも彼の側にセドルがいる。彼なら大丈夫だ。きっと協力してくれる」
「…わかりました」


  惑星メサイア上空・宇宙ステーション・思念体のジョミーとアガレスとの通信

「取引をしたいというのか?」
「セルジュを探して欲しいんです」
「セルジュ?ペセトラに居るのは本物では無いと?」
「わからない」
「曖昧だな」
「アガレス。事の次第を教える気も無いし、それを議論する気も無い。望みを、おまえは何が欲しいんだ」
「まるで、何でも出てくる魔法の箱を持っているようなもの言いだな」
「世界を裏から操りたいんじゃないのか?」
「それが出来ると?」
「それは使い方次第かな?」
「それは何だ?」
「セルジュは?」
「探させている」
「そうですか。では、売るのは、僕自身の価値です」
「ソルジャー・シンの価値?」
「ああそうだ」
「ジュピターの権限か?」
「あれは、キースがいないと発動しない」
「そうか」
「僕自身の持つもの。ノアの副総理だった経歴、ミュウの長のソルジャー・シンの立場。現ソルジャー・トォニィの親代わりやキースとの事。ソルジャーズのブルーとの関係。これだけの人脈と情報を使っていい」
「それだけか?」
「不服ですか?」
「そうだな。一つ足していいか?一日だけ、今のお前のように、手枷足枷を付けて私の部屋の飾りになってもらおうかな?」
「それは冗談でしょ?」
「さぁな」
「そんな使い方。もったいないでしょう?」
「値を上げるのか?」
「いえ、値を下げないだけです」
「ふん」
「あなた方が流した。あの噂は伊達ではないって事で、どうです」
「お前ほどのものを飼い殺しも面白い趣向だと思っただけだ」
「いいですよ。飼い殺しでも。何でも使ってくれるなら」
「ああ。わかっている。また教える」
「もう、わかっているんじゃないですか?」
「…ああ」
「彼をどうするつもりですか?」
「なにもしない」
「彼の事を。放ってもらえませんか?」
「……」
「くすぶり始めた火種に火を点けますか?トォニィと全面戦争になっても僕は止めませんよ」
「わかった。了解した。相手はソヌスだ。これで、お前は私のオブジェだな」
「承知しました。そんな事なら、いつでも伺いますよ」
「まったく…殺してやろうか?」
「同じことを考えていましたよ」
 通信が終わる。
 命懸けか…、ソヌスは何らかの方法でセルジュの命を自由に出来るとトォニィを脅してきた。マザー信奉者への弾圧の手を緩めず、それでいて自分たちの反対意見の者たちを殺させる。
表面は何もない。トォニィだけが独裁者の道を歩んでいるだけだ。
トォニィはそんな弱みをタイプブルー達に見せたくなかった。それと同時に彼らがソヌスの手に堕ちるのを恐れた。
キースという弱みが露見した僕も標的だったのかもしれない。

「ヴィー。セルジュの事を聞きだせ、そして、ソヌスを攻撃しろ」
「ジョミー?」
「僕はキースの所に行く」





  つづく




※いよいよ、キースが出てきます。
長かった…。
いちゃいちゃしそうにないけど…出来れば書きたい。^^;

『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十七話

2016-05-28 02:50:45 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編二章
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。 

 <用語>
惑星ノア 人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
<人物>
ジョミー ノアの前副首相 ジュピターという宇宙の軍を動かせる権限を持っていた
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任していたが…行方不明中
ソルジャー・トォニィ ジョミーの後を継ぎミュウの長となる。ニュクス事件による政変でノアの議会を掌握する。現在、ジョミーのジュピターの権限を預かっている。
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
シルジャーズのジョミー 本当はジョミーのクローンではない(タイプイエロー)


   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十七話


  ジョミーの部屋

「ミッシェル」
 それがソルジャーズのジョミーの本当の名前だった。
「でも、僕は君の名前しか知らない」
「それは…どういう事なんですか?」
「手紙が届いたんだ。スウェナの所に、ミッシェルへとなっていた。僕達はこの名前が彼女の子どもだろうと思った。だから、まだ開封せずに彼女が持っている。いつか取りに行くといい」
「ジョミー…。それは本当ですか?」
「ミッシェル。ミカエルとも呼べるんだ。それは天使と言う意味の名前だね」
「本当にどういう事ですか?」
「ん…?」
「何故、何もなかったような顔をして、話すのですか?」
「何も無かったからさ」
「嘘です…」
「嘘か。僕は前に君を甘言で懐柔しようとした。飴と鞭で…」
「……」
「耳触りのいいだけの言葉なら言う事は可能なんだが…。それは余りにも酷い所業だ。事ここに至って僕は君へ何も言えないんだ。それくらい何も出来ないんだ」
「それは、何もしなかったと言う事なんですか?」
「いいや、違う。けれど、何も出来なかったのと、しなかったのは同じだと…思う。何も出来ないからって…僕は彼女をスウェナに託した。戦時中の話だ。そうするしかなかった。問題はその後だ」
 ジョミーは彼の母親リザと出会ったいきさつと、その後、彼女が行方不明となり、幽霊船を呼ばれたオルロワでジョミー(ミッシェル)だけが見つかった事を話した。
 何度か止まり、何度か詰まり、思い出しながら話すジョミーをソルジャーズのジョミーは見た事がなかった。それは浮かんできた言葉を打ち消しながら話しているかのようだった。これが彼の真実なのかもしれない。
「いつか話す時がくると思っていたが…。実際にこうなると話せないものだね」
「話せない事があるのですか?」
「いや、そうじゃない…。いつか君が誰かから聞くより、僕から話した方が良いとわかっているんだが…」
「何でも答えてくれるのでは?」
「そうだったね。君に嘘をつく事なら話せるかも…。卑怯だよね…」
 それは、今までが全て嘘ではなかった事になる。何も出来なかった事実と何もしなかった事実。
 弁解すら出来ない程の後悔。そんな経験は自分もしてきた。
 もうこれ以上の詮索はしなくていいと思った。
「もう、いいです」
「ジョミー」
「オウロワの後、僕はブルーと出会った。そこからは覚えています。ブルーと一緒のクローンだと思っていた僕は幸せだった。そう思います」
「今、僕が語ったのは記録として残っているほんの断片だよ」
 首を振り、その先を拒絶する彼に僕は何も言えなくなってしまった。 
「僕は君への答えは…出来ているのだろうか?」
「ジョミー」
「……」
「あなたは母が妊娠している事を知らなかった。そして、探していてくれた事、もしかしたら生きていたと思いながら、僕らと戦って、仲間に加えた事」
「全て、言い訳でしかない…」
「ジョミー。あなたは、今、僕をどう思っていますか?」
「難しい質問だね」
 考え込んだジョミーの元に、突然、通信が入ったとコールが鳴る。
 ジョミーが手首の端末でそれを受ける。
「何か起きましたか?」
「ソルジャー。セイレンが捕まったわ」
「ああ、やはり。だから、彼女が直接僕に会いに来るのは危険だと言ったんだ」
「でも、コードは受け取ったわよね?」
「ああ、確かに受け取った」
「彼女は口を割る事はないと思うけれど、急いだ方がいいわ」
「わかった。彼女を任せていいかい?」
「ええ、任せて」
「ツェーレン…?」
 考えていたソルジャーズのジョミーがそう言った。
「ジョミーなの?」
「はい」
「そう、今日だったのね。だから、セイレンが急いだのね。ああでも、そんな時にごめんなさい」
「いえ、もう殆ど話し終えた所です」
「ジョミー。ソルジャーが何を言ったか想像がつくわ。彼は何もして来なかったって言ったと思うの。それは違うわよ。私達は彼の深い悲しみを知っている。ソルジャーは、もうずっとあなたと話したがっていたわ」
「…それは?」
「本当はとっても不器用で、何も言えないんじゃないかしら?」
「ツェーレン」
 と、ジョミーが止めに入るが、構わずツェーレンは続けた。
「信じて欲しいの。それは、トォニィが、何度もソルジャーとあなた達を引き離そうとしていたの、あなた達を戦士にしようとしていたよ。それをソルジャーは反対して自分の近くから離さなかった。このニュクス事件でもキースの事で対立して監禁されて…ジョミー。あなたはとても守られ、愛されているのよ」
「……」
「ツェーレン。もう時間が、見つかるといけないから切るよ」
「ソルジャー。トォニィも、彼も許して」
「ああ、わかっているよ」
 そう言って、通信は切れた。
「ツェーレン…」
 トォニィと結婚してから、あまり表に出てくる事がなくなったツェーレンが、今、この状態でジョミーに連絡を取っている事は、彼女はトォニィを裏切っているとソルジャーズのジョミーは思った。
「彼女は僕に協力をしてくれている。だが、それはトォニィの為なんだ」
「でも」
「彼女はトォニィを助けたいんだ」
 ニュクス事件でノアの勢力図が大きく変わった。軍部まで及んだ粛清の嵐。その事に反感を持つ人間が出始めていた。
それを、彼女は畏れていた。人類の中に「入り込み根を張っているジョミー助けを求めるのは、当然の事だった。
「トォニィは、どうしてこんな事を?」
「それに答える前に、僕の願いをきいてもらえるかな?」
「願い?」
「ああ、君は本当に優しい。僕なんかよりずっと…。僕は君に責任を持たないといけない。親として何かをしようと思うのも、それすらも申し訳ないくらいだ。だから…」
「何です?」
「僕を殴ってくれないか?」
「殴る?」
「それで済まそうと思っていないよ…。けれど、それで、僕の気は済む…」
「嫌だって言ったら?」
「それが君の判断ならそれでいい。でも、この先にも僕の事を殴りたいと思える時がくると思う。その時に今日も分も足して殴ってくれるかな?」
「それこそ嫌ですよ。だったら今、やります」
「ありがとう」
 構えたソルジャーズのジョミーは一発殴る。
「痛た…」
「殴りたいと思った時もあったなぁ…」
「そうだよね…」
 と、二人は笑った。








☆今回、女性率高し。新キャラ(セイレン)、スウェナとツェーレン。
政治家とファーストレディになった二人の情報網は侮れないのです。^v^
それにしても、今回は書きにくかったです。;;
女性を捨ててきてしまった事実を子ども伝えるなんて、土下座しか思いつかない!^^;
謝って逃げるのも、弁解するのもジョミーらしくないと思ったら、何も言えなくなってしまい…。
でもそれじゃ、話が進まない。

とても困りました。;




 

☆GACKT「PS I LOVE U」が泣ける。(転記ですが…)

2016-05-21 02:09:12 | GACKT「MOON SAGA」義経秘伝
☆先日、GACKT「MOON SAGA」のラスト。
「義経秘伝」のラストライヴに行ってきました。
いろいろな事は、あっちのブログに書いてあります。
会場で買ったCDに入っていた曲
「PS I LOVE U」って曲がとってもカッコいいんです。

「泣けます」

歌詞は別れた恋人が残した手紙だけど、
どうも、死別ですね。
「義経」がらみって思える部分もあるけど…。
死んだ恋人が残った恋人に宛てた手紙。

「たとえ塵になって 空に消えても 忘れないから」

「アナタの傍に 素敵な人いますように」


死んでから見守っているっていうのも良いんだけど…。
死んじゃったら、もう何も出来ないのが普通。
だから、大好きだけど、いなくなるから、先に進んでね。
の方が、私は嬉しい。

生きている方が、ここにいるね。と思おうが、
それが見えようが、無いのと同じならば、
先に進むのに、障害になるなら、もう、いいから。先に進んで。って歌詞。


母が死んで、ボロボロに泣いたのは葬式の時。
それ以来ですよ。
こんなに泣いたのは。

「小説」でSFだけど「手紙」を使おうかな~と思っていた所だったので、嬉しかったし。
めっちゃ、良い歌詞です。


大切な人を失った経験があるなら、

泣けます。



聴いてると、ブルーからジョミーへ が書きたくなる~。><。





「恋」

2016-05-05 19:50:08 | 地球へ…完全番外編「snub cube」

 「恋」


会いたい。
僕の思いは君だけに向いている。
だけど、それはもう許されない。
いつから、こうなってしまったのだろう。

会いたい。
声を聴きたい。
思いを伝えたい。
抱きしめたい。

伝えられない。

間違っていたのか?
間違っているのか?
わからない。

答えを教えて欲しい。

全てを望み、高みを望み。
墜ちた。
僕は、もう一度君を望んでいいのだろうか?

会いたい。
伝えたい。

この想いを、もう一度。


諦められるのなら、こんなに辛く痛い思いはしないだろう。
今、会いたい。







※完全番外です。

さて、これは誰の気持ちでしょうか?
皆の気持ちです。
ジョミー、
シド、
ソルジャーズのジョミー、
ソルジャーズのブルー、
トォニィ、
そして、
キース。

さて、どうなる?

生きていくのは大変です。





※月イチ雑記の代わりに。
少しずつ書きためて完全復帰を狙っております。
文書の勉強もちょっとだけ広げて。
音楽も楽器を習おうと思っています。
その所為で、
絵が休みになってしまいますが、絵は独学でいきます。


それでは。この先も、お付き合い頂けると嬉しいです。



『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十六話

2016-05-03 02:39:18 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編二章
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。 

 <用語>
惑星ノア 人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
<人物>
ジョミー ノアの前副首相 ジュピターという宇宙の軍を動かせる権限を持っていた
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任していたが…行方不明中
ソルジャー・トォニィ ジョミーの後を継ぎミュウの長となる。ニュクス事件による政変でノアの議会を掌握する。現在、ジョミーのジュピターの権限を預かっている。
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
シルジャーズのジョミー 本当はジョミーのクローンではない(タイプイエロー)


   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章十六話


  ジョミーの部屋

「ジョミー様。少しよろしいですか?」
 そう言いながら、すらっとした細身の女性が入って来る。
 トォニィがノアに行っている期間は外との通信が取れなくなったジョミー。そんな僕と外界の間にセイレンという女性が入った。彼女はフィシスの紹介だった。
「セイレン。どうしたの?」
「ソルジャーズのジョミー様との面会の許可が下りました」
「僕との面会はトォニィが決めているのに?」
「ええ、シド様が何かなされたようです」
「そう。わかった。それで会えるのはいつ?」
「今日の午後です」
「了解。セイレンありがとう」
「ジョミー様。ソルジャー・トォニィをお止にならないのですか?」
「彼の畏れている者が僕であり、ブルーである内は、聞いてもらえない。だけど、こんな状態で偉そうに言えないけど、大丈夫だよ」
「ジョミー様」
 セイレンが側に来る。
「髪がまた伸びていますね」
「一カ月になるしこれくらいは普通じゃない?」
「切りましょうか?」
 セイレンはそう言うとテキパキと用意して僕のジョミーの髪を切りだした。その途中、少し手を休めて、そっと耳元で囁いた。
「え?何?」
「フィシス様が言っておられました」
「何を?」
「ジョミー様の大丈夫は当てにならないと、聞いていますので…」
「酷いな。それじゃ僕は信用ならないみたいじゃないか」
「そうですね」
「手厳しいな。フィシスは変わらずいてくれて、安心したよ」
「ジョミー様」
 セイレンはジョミーを見つめキスをする。
 ゆっくりと唇を離すと、こう言った。
「お気をつけて」
 ジョミーはセイレンを見送った後、慎重に舌で口の中を確かめる。
 彼女が舐めていった場所には拘束具の解除コードがあった。
「セイレン。ありがとう」
 部屋を出て廊下を進んだ所で、セイレンは他のミュウに拘束される。

 午後になりソルジャーズのジョミーが部屋にやって来る。
「この前は、助けてくれたのに、怒鳴ってごめんね。さあ、座って」
 僕はそれだけ言うと、紅茶を持って来る。お菓子はクッキーだった。
「……」
 彼は少し居心地の悪そうな顔をしていた。
 僕は紅茶を淹れたポットとお菓子を彼の前に出した。
「トォニィは僕から言っておくと言いたいけど、今は話を聞いてくれなくてね。ごめんね」
「…いえ」
 ソルジャーズのジョミーはジョミーが二度も謝ってきた事に少しだけ驚きを感じていた。
「ジョミー。僕は、別に何も気にしてませんから…それに僕が…」
 彼は居心地の悪そうなまま、そう言い、後は何も言わなかった。
「今日は、来てくれてありがとう。僕が君の所へ行くべきなんだけど…前と同じで許しが出なくてね」
 と、足首についた半透明の枷を見せる。
「僕は君に無理な事ばかりさせているのに、約束も果たせないでいる。すまない…ブルーを追うのは少し後になりそうだ」
「僕はブルーが一番ですけど、トォニィの一番は何でしょうか?」
「今、一番危険なブルーの事より大事な事か…僕の何を畏れてこんな事をするのか…あ、いや。やはり、わからないな」
「こんな事?深層に墜ちた事ですか?」
「ううん。深層に引き込まれたのは僕の所為さ。彼だけの所為じゃないよ。でも、君の言うとおり、彼はニュクスや人類のの問題以外に何かを抱えて悩んでいる。それで無意識に僕を深層へと引き込んだ。無意識にだよ…。そんなに深い悩みに僕は気が付いていなかった。親代わり失格だね」
「親…」
「そう、親代わりだ。ジョミー。僕は君に言うべきか何年も迷っていた事がある。いや、実際はこのまま言わないでおいた方が良いと思っていた。この事で、僕は君にどんな風に詫びればいいんだろう」
 彼は僕が今から何を話そうとしているかを察したようだった。
「詫びなんて、多分…。いいえ。いりません」
「そうか…でも、謝罪をするしか出来ないんだ。弁解の余地がない。全部、僕の所為だ」
「前にも言いましたが、僕らはあなたに救われたんです」
「君が、そういう風に、あまりに優等生であるのも、僕には辛い事なんだ…」
 僕は立ち上がり彼の横に片膝をついて座わり、頭を下げた。
「あ、あの…頭をあげて下さい」
「これで許してもらえるなんて思ってはいない。だが、今の僕に出来るのはこんな事くらい…」
「本当にどういうつもりなんですか?もう止めて下さい」
 僕はゆっくりと顔を上げた。そして、泣きそうなスルジャーズのジョミーを見る。
「何もないよ。僕は君に嘘をつかないから、全ての疑問に答える。君が知りたい事を教えてもらえないか?」
「僕の欲しい答えをくれますか?」
「君の欲しい答え?」
「言って欲しい言葉があるんです」
「それをあげられないかもしれないよ」
「ミュウなんでしょ?思う通りのものをくれないと困ります」
「この部屋では、僕は何も出来ないよ」
「そうですか…」
「君の欲しい答え。それは、僕が彼女をどう思っているのかだろうか?」
「そうです。でも、それだけじゃない」
「ん、そうか…」
「僕の事、僕の事で知ってる事を全て話して下さい」
「わかった。じゃあ、まずは君の本当の名前から」
「僕の名前?」
「うん。彼女が君に付けた名前は、ミッシェルだ」




  続く






※またちょっと短いですね。
いきなりの新キャラ、セイレンとのキス。
彼女はフィシスの代わりです。
このままにしておけないので出てきました。
ジョミーの知らない所で話が進んでいたけれど、そろそろ動き出します。