君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

☆ご案内☆

☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章二十二話

2017-02-06 01:55:23 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編二章
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。 
 <用語>
惑星ノア 人類の首都星
惑星メサイア ミュウの星 ノアに近い位置にある
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる 軍部解体中
<人物>
ジョミー ノアの前副首相 ジュピターという宇宙の軍を動かせる権限を持っていた
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任していたが…ニュクス事件後行方不明中
ソルジャー・トォニィ ジョミーの後を継ぎミュウの長となる。ニュクス事件による政変でノアの議会を掌握する。現在、ジョミーのジュピターの権限を預かっている。
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
シルジャーズのジョミー 本当はジョミーのクローンではなく実子(タイプイエロー)
ヴィー キースの部下 ミュウ部隊の隊長 ニュクス事件で仕事を失う
セドル 惑星ニュクス生れのクローン 商売に長けているキースとジョミーに近づく
アガレス・ベリアル 悪徳商人 セドルの上司 大戦中に彼の親とジョミーが会っている


※大戦から10年余りが過ぎ、ミュウを敵としてみるマザー信奉者も減って安定してきた頃、人類の歴史から消されたクローンの星が現れる。ニュクス事件でミュウ・人類・クローンの勢力図が出来上がる。クローンは富裕層に多い、影の権力者にアガレスがいる。


   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編二章二十二話


 やがて、船は未開の星の宙域に着く。
 ヴィーは、とある小さな石の星に小型艇を3機飛ばし、座標の固定をする。
「ステルスデバイス、起動」
 小型艇同士が特殊レーザーで繋がると、中の星がぼやけて消えていった。
「これで、当分は誰にも見つからない。だが、ジョミーがここを離れた以上、事は急がなければならない。ソルジャーズのジョミー。君の健闘を祈るよ」
 と、ヴィーは言った。
「僕自身も本当の事が知りたい。僕とブルーはケンカ別れをしているんです。一方的に売られたケンカでしたけど、僕はその挑発に乗ってしまい。会えなくなりました。何が起きていたのか、僕は知りたい」
「うん。期待して待っている。話が終わったら合図をしてくれ」
「OK」
「君の勇気に期待する。敬礼!」
 ブリッジのミュウ部隊の全員がソルジャーズのジョミーに敬礼をした。
 ソルジャーズのジョミーは、笑顔でそれに答え、ブリッジから出ていった。
 ヴィーは半年前のニュクス事件を思い出していた。あの時、僕らは彼を捕える命令を受けた。
それは抵抗した場合、殺しても構わないというものだった。結果、僕は彼を撃ってしまったのだが、彼が倒れるのを見て、僕はあの戦いに矛盾を感じたんだ。
「応援している。そして、必ず、昔の君たちを取り戻して」


  小惑星 N-6605

 ソルジャーズのジョミーを乗せたフレッチアが飛んでゆく。
 ジョミーが探し付き止めたこの小さな星にブルーが居る。
「僕たちに隠し事は無かった。あの日まで。僕は謝らないといけない」
 シールドを確認しつつ、この何も無い星を見下ろし、テレパシーを飛ばした。

(ブルー。ブルー。答えて)

 答えは無かった。ジョミーは再度送信をした。
「僕は諦めないよ」
 何度目かの送信の後、小さなノイズを感じた。
 精神を研ぎ澄ましても、返事はない。
「会いたくないのかな」
 ふと弱気が起きる。
「聞いて。ブルー。僕は本当に小さい人間だ。君と居ると自分も大きくなれた気がした。タイプブルーでいれるのが、とても誇らしく、楽しかった。でも、それが壊されたあの時、僕も君と同じように、ジョミーを恨んだ。だけど」
 ジョミーの目が涙で滲む。
「だけど、あの時、気が付いちゃったんだ。彼が、ジョミーが父ではないかという事に。それは予感でしかなかった。怒りよりも憧れがどんどんと強くなった。それは苦しくて、ジョミーや君と離れて暮らすのが楽になっていた…そして、僕たちは絆になって…君は遠くなった」
 ジョミーは微弱なノイズを頼りに場所を特定してゆく。
 ある一点に定まった時に、声が聞こえてきた。
「僕は…許されない事を…した」
 それは、テレパシーでは無かった。フレッチアの通信が捉えたものだった。
 一点の光がより強く輝いた。
「ブルー。会いたい」
「……」
「このまま聞いて!ごめん。ブルー。僕は君が望まなくても。会いたいんだ」
「……」
「しつこいかな?僕から離れていったのに。ごめん。僕は…君から逃げた。逃げたけど、駄目なんだ。一人は怖くて怖くて。ブルーに一緒に居て欲しい。例え、ブルーが誰を想っていてもかまわない。僕は彼の代わりでもいい…僕は君を好きなんだ。愛している」
「ジョミー」
「…ブルー」
 フレッチアの前に思念体のブルーが現れる。
「付いてきて」
 そう言うと思念体は、降下していった。

 小惑星の中に小さな地下基地があった。人類軍の小型艇があり、その横に小さな施設があった。
 フレッチアを停め、降りると、重力制御も酸素供給も出来ている事にジョミーは驚いた。
「もっと、凄い事になったいるのを想像してた?」
 スピーカーから声がした。
「う、うん。まさかこんなに普通に暮らしているとは思わなかった」
「ここは、昔の移動基地さ。今はこうして小惑星群に呑まれて絶えず移動している。ジョミーも彼らも、ミュウを探しているなら人間になるのが良いと思って。死ぬまで誰にも会わずに生きようと思ってた」
 施設のドアが開き、人類軍の服を着たブルーが現れた。
「ほんとうにブルーなの?」
「さあね。君の熱烈な愛の告白に出て来ずにいかなくなった。意思の弱い男だよ」
「本物だね」
「ジョミー」

「フレッチアの信号が消えました」
 ブリッジの通信士がヴィーに伝えた。
「ジョミーからの通信は?」
「ありません」
「見つけたって事か…。消えた場所を特定しておいて」
「了解」
「では、二人が戻った時の守りを固めよう」
 ヴィーは、もう一人のジョミーに思いをはせる。
 ソルジャーズの二人は無事に逃がしてみせます。
 ジョミー。あなたもどうか無事でいて下さい。
「ヴィー。大変です!通常回線で信じられない事が…」
「開いて」
 そこにはある映像があった。それは星々に同時配信されていた。
「ジョミー。事はあなたが思うようには動いていないらしい。急がなければおしまいだ。メサイアには繋げられるか?」
「無理です。どうやら、軍も動いているみたいで」
「畜生!」
 ヴィーは立ち上がる。
「いいか。警戒を怠るなよ。何かあったらすぐに星に降りて、力ずくでも彼らを乗せる」
 俺だって、ジョミーを信じて動くと決めたんだ。
 シド。
 あんたも、何があってもトォニィを守れよ。


  惑星ギーガー

 行政府のドアが開く。
 後ろに銃を構えた警官に押されるように入ってくるジョミー。
「これは、ジョミー・マークス・シン。こんな辺境にようこそ」
「マーキスですよ」
「ここでは、こう発音するんだ。お気にさわったらすみません」
「気にしてませんよ」
「さて、ニュクス事件での重要参考人がどうしてこんな遠くにいる。何しにきた?」
「ノアが住みにくくなったので、新しい星を探そうと思いまして」
「ノア?ここに来る前はノアに居たと?」
「ええ」
 見つかれば捕まるだろうと思っていたジョミーだったが、回りの様子が変だった。
「嘘をつくな。メサイアだろう?きさまがいたのは?」
「どういう事です?」
「これを見ろ」
 ジョミーが見せられた情報端末には、メサイアの施設に入ってゆくジョミーの姿と、出てきて
ミュウ同士で戦っている所。それと、ジョミーがキース・アニアンの殺している映像だった。
「これは?嘘だ」
「ジョミー・マークス・シンを捕まえたと連絡しろ」
「それはしてはいけない!」
 ジョミーが叫んだ瞬間。この部屋全体に圧力がかかった。
「こ、これは。物質転移の…」
 立って居られず膝をつくジョミー。
 回りに居た人間たちは、皆、床に倒れていた。
 一回目のジャンプ。
 二回目、三回目と立て続けに跳ぶ。
 最初は人間達をバリアで保持していたが、四回、五回と続く内にジョミーは意識を失った。

「ジョミー」と声がした。
 それは、キースの声だった。
 冷たい床に寝ている自分を感じた。
 身体中が痛み指の一本も動かせない。目を開けると、キースが目の前に居た。
「夢…?」
 声にはならなかった。これは夢だとそう思った。
「他の…人間は…?」
 やっとそれだけ聞いた。
「ああ、死んだよ」
 ジョミーはそのまま気を失った。
「よし。運べ。慎重に扱えよ。身体中の骨が折れているはずだからな」
 遠のく意識の中でキースの声を聞いた。
「しかし、よく死なないな。死んだ方がマシな程、痛いだろうに」





  続く



※ちょっと怖い感じの所で終わっていますが、多分、その予感は当たりです。
バレンタインを書こうと思っていたけど、ベタ甘が書けそうにない。
ソルジャーズの二人でなら、書けるかな?




月イチ雑記2月「初・切り絵」

2017-02-02 02:33:44 | 月イチ雑記「青い星」
☆月イチ雑記です。
お目汚しですが、向こうにUPしたので、こちらにも持ってきました。
切り絵をやってみよう。から、何故「地球へ」にしたのか。までは向こうに書いてあります。
深い意味はありませんが、良かったらあっちも行ってみて下さい。^^

そう言えば、
「ベルばら」のぬり絵を売っているのを見た事がありますが、切り絵もあったんですね~。
切り絵って結構ブームになっているようですね。

良いナイフや紙を買ったので、
また時間を見つけて、他の絵柄や他の作品も作るつもりです。

まったく自分はドMだなぁ。と思いますが、
始めたら終わらせるまでいくしかない切り絵。
楽しかったです。




これをもっと細く細かく修正するのも良いですね。

さて、
次回は、バレンタインかな?続きかな?
最近、書いてないので、ベタ甘が書きたいが…。わかりません。