君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

☆ご案内☆

☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

『君がいる幸せ』本編終了記念読切 「君へ」

2012-07-07 20:31:23 | 『君がいる幸せ』本編終章 「epilogue」

☆『君がいる幸せ』本編終了記念・ラブラブが書きたくなりました。
ブルーがジョミーをどう思っているかをちゃんと書いた事が無かったので二つ書けて楽しかったです。
本編完結後に読むと違う印象を受けるはずです。

  「君へ」
★時間軸・全くなし。どこでも好きな時へ。

「ジョミー…」
 いくら呼んでも届かないだろう…。
 この広い宇宙の中で、僕の声はあまりにも小さい。
 君を呼ぶ声。
 僕が君を求める声が行き場を無くして戻って来る。

 届かない…。
 届かない想い…。

 これ以上、君に僕は何を望むというんだ。
 何をしろと…。
 僕は…。
 欲しいのは一つだけ…。

 そう…君だけ…。
 君の未来を願うだけ…。
 君の全てを奪ってきた僕は…、もう何も欲しくない。

 でも、ただ一つ、願えるなら…。
 一つだけ…。
 君の笑顔だけ…。

 壊れてしまう。
 壊してしまう。
 僕が君を…。

 もう、何も…僕には出来ない。
 君に何も言わずに僕は君の前から去ってしまった。

 もう、望むな。
 もう、願うな。

 僕の思いを君が叶えようとするのなら…。
 僕はここにいるから…。

 ずっと待っているから…。

「諦めるな…ジョミー」

「ここにいるから…」

「青い地球を再び」

「二人で見よう」


 また、逢いたくて…。

 僕は待っている。
 いつまでも、君がここに来るまで…。


 そこが…、
 二人の…願った場所だから…。

 君に伝えたいこの想いを…。

 ありがとう。


 君を心から愛している。






『君がいる幸せ』本編終了記念読切 「貴方へ」

2012-07-07 20:22:30 | 『君がいる幸せ』本編終章 「epilogue」
☆くじ引きから移動させてきました。
☆『君がいる幸せ』本編終了記念・ラブラブが書きたくなりました。
ジョミーからブルーを思うです。
二つを同じように書いてみました。
ブルーがジョミーをどう思っているかをちゃんと書いた事が無かったので二つ書けて楽しかったです。

   「貴方へ」
★時間軸 全くなし。どこでも好きな時へ。

「ブルー…」
「……」
 声がする。
 この広いシャングリラの中で、僕だけに聴こえる声。
 彼が呼ぶ声。
 僕が貴方を求める声が行き場を無くして戻って来る声。

 届かない想い。
 届かない願い。

 漆黒の宇宙(うみ)で何を望むというんだ。
 何を願えと…。
 僕には…貴方しかいない。

 何を願い。
 何を望み。
 何を思い。
 何を見る。

 欲しいのは…一つ。
 貴方だけ…。

 貴方の願いを叶える。
 貴方が望むモノを探す。
 貴方の思いを届ける。
 貴方に見せたい。

 ただ、それだけの…僕の願い。
 欲しいのは……一つ。
 貴方の笑顔だけ…。

 壊れてしまう…。
 僕は……。

 もう、望むな。
 もう、願うな。
 二度と、叶わないなら。
 二度と、願ったりしない…。
 叶わないなら…。


「諦めるな…ジョミー」
「……」
 何を?
 求めても求めても…もう…何も無いのに?
 何を求めるのか?

「ここにいるから…」

「青い…」

「二人で…」

 また。
 逢いたくて…。

「そこにいるの?」


 ああ、そうだったんだ…。
 僕の全てがそこにあるんだね。

 僕を…待っていてくれるんだ。

 ああ、
 きっと、
 また逢える…ね。

 見つけた。
 僕は…僕を…。
 僕らの願いが叶う時、そこが。
 僕と貴方の終着点。

 そう、最後に伝えたい…。

「ブルー…」

 言葉にならない想いを……

 貴方に伝えたい。







『君がいる幸せ』本編終了記念読切 「トライアングル」 ※BL風味

2012-05-04 00:52:43 | 『君がいる幸せ』本編終章 「epilogue」

☆『君がいる幸せ』本編終了記念・ラブラブが書きたくなりました。
本編の終わりのキースがあまりにかわいそうになったので追加させました。
くじ引きにCPにあるのを持ってきました。

※場所設定なし、関連性なし。遊んでます。

   「トライアングル」

「キース、三角関係って何?」
「え?あぁ、一人を二人で取り合う事だな」
「自分が好きなのが違うのを好きで、それが自分を好きってのも三角?」
「あぁ、それもあるのか…」
「どっちがいい?」
「は?取り合う方が普通なんじゃないか?」
「じゃ、そっちからね…」
「な…何を言ってるんだ…ジョミー」

 俺は軽い眩暈を感じて頭を押さえた。
「キース、キースどうしました?大丈夫ですか?」
 黒いスーツを着たジョミーが俺の肩に手を置き心配そうに聞いてきた。
「ジュピターか…大丈夫だ」
「休暇が取れればいいのですけどね」
 とジョミーはため息をついた。
「これからの予定は、ノア政府との会談とメサイアへの視察ですが…。メサイアには僕が行きましょうか?ヴィーが護衛で行く事になっているのですが…お疲れなら、ジョミーとして僕が行ってきましょうか?」
「いや…」
 キースは自分のデータを見てみる。
 年数はミュウがメサイア移住直前、俺たちは木星のメティスに居た頃…。
 こんな風にノア政府と交渉していた。
 だが、まだヴィーはペセトラで、俺たちとは会っていなかったはず…。
「ヴィー?」
「ミュウ部隊のヴィーですよ。先月配属されてきたじゃないですか」
「セルジュが…?」
「ええ。彼の推薦で…」
「ヴィーは今、いくつだ?」
「確か、十八才ですね」
 彼の年齢は合っている、配属時期が1年以上ずれているだけだ。
 それより、ジョミーが…俺にこんな風に話しかけるのが…。
「お前はいくつだ?」
「あなたと同じじゃないですか…見た目ならヴィーと同じ十八くらいかと…」
 キースはジョミーの手の白いブレスを見る。
「これがこの頃の俺たちを繋ぐ証だったな…」
 そして、その手首を掴んだ。
 ジョミーの緑の目を見つめ、
「お前は、このジュピターだった時が一番大事な時だったと言ったな」
 と掴んだ手を引き寄せ、彼を腕に抱いた。
「これが…お前の作った幻でも…俺は…お前を愛している」
「え…?あ、あの…キース?」
「ジョミー」
 腕の中にジョミーが居る。
 それが、嬉しい。

「あの、キース。急にどうした…のですか…」
「今は、何も言うな。頼む…今は…じっとしていてくれ…」
「……キース?…」
「ジョミー」
「えっと、嬉しいですけど…今日は変ですよ…何かあったのですか?誰かに振られたとか?」
 とジョミーはキースの背中をポンポンと叩いた。
「俺はお前だけだぞ」
「んー、それだったら…嬉しいですけどね…」
 と苦笑いとしていた。
「??」
「僕が告白した時は相手にしなかったし、今もそうでしょ?」
「!お前が俺に告白した?」
「…あ、それは酷いなぁ…忘れちゃった?」
 キースの身体を手で押しのけようとするジョミー。
 だが、キースが頑として離さなかった。
「ジョミー。今日の俺は変なんだ。そう思っていい…だから、このままで。そして、その時の告白をもう一度してくれないか?」
「…恥ずかしいな…」
「それはいつだった?」
「クラヴィス将軍の海賊退治の後で、僕の処分が決まって…海賊の処刑をした後です。自分でも最悪な時に言ったなと思っているのですが…。あの後、僕が銃を持ったまま部屋に行ったのを見て、キースが僕から銃を取り上げようとして押さえつけられた時に、つい言って…」
 確かに、銃を取り上げたのはあった。
 でも、それだけだった。
「何て…言ったんだ?」
「…あなたを守るのは僕だ。あなたが傷付くのも見たくない。それも僕が受ける。守りたい。キース、愛しています」
「…ジョミー」
「その言葉の、あなたの部分を「君」に変えてもう一度言ってくれないか?」
「君を守るのは僕だ。君が傷付くのも見たくない。それも僕が受ける。守りたい…キース、君を愛している…」
「…ジョミー」
 これがジョミーが言わないでいた本音なのだとしたら…。
 立場や思惑、使命や運命を全て、超えていけたなら…。
 俺たちは…。
 俺は、お前の手を離しはしなかったのに…。

「ジョミー、俺に未来が見える。そう言ってお前を今から閉じ込めて、力を使えなくしてもお前は俺に従ってくれるか?」
「それは、出来ないお願いですね…」
 腕の中のジョミーが薄く淡く青くなる。
「キース、僕をどこかに閉じ込めてヴィーといい事しようっての?」
「ヴィー??」
「だって、いま、気になっているのはヴィーでしょ?」
「…?…」
「マツカに似てるって、そう思って傍に置くことにしたんでしょ?」
「……」
 腕の中にいたジョミーが消えて、ドアの前に居るのが見えた。
「もうすぐ、彼が来ますよ。僕と同じ事を彼にも言えばいいんだ」
 と出て行った。
「……ジョミー」

 あのジョミーが、ヴィーの事となると感情が入るのは知っていたが、それは…。
「嫉妬していたのか…」
 その事実が俺は嬉しかった。

「閣下、今日の警護は僕達だけですが、いつも通り万全です」
 ヴィーが元気よく言った。
「当たり前だ。ここに誰が居ると思っているんだ」
 とジョミー。
「えぇ、そうですね」
 とヴィー。
 二人の間で火花が散っているのが見えるようだった。
 昔のセルジュとトォニィを見ているようだと思った。
 ここに居る「キース」が俺は羨ましくなった。

 ジョミーに地球への使命も無く、このままの関係を続けていたらどうなっていたのだろう?
 それでも「カナリア事件」「メギドのメサイア襲撃」「ノア事変」は起きるのだろうか?
 この2人に守られた俺はどんな答えを出すのだろう?




「さて、次のお話は…もう一つの三角ですね」

「ジョミー。次って…。俺がお前を好きなのはわかる。
 ヴィーが俺を好きなのも何とか…、でも、お前がヴィーを好きってのが無理あるだろ?」
「そう?」


「ヴィー、今日の警護についてだけど…」
 控え室にいたヴィーをジョミーが見つけ、彼の方に向かいながら声をかけた。
「……」
「ヴィー?」
「……はぁ…」
「何、ため息ついてるんだ?」
 イスに座ったヴィーの目の前にジョミーがいた。
「あ、いえっ何も」
 とヴィーは立ち上がる。
「転属になってからずっとそんなだねぇ…、ここがイヤかい?」
「いいえ、いいえ。そんな事はありません」
 ジョミーはヴィーの横に進み、肩に手を置く。
「悩み事なら僕が聞くよ。何でも言ってくれ。君の為なら何でもしよう」
「いえ、いいえ。だ、大丈夫です…。そろそろ、上に行きます」
 とヴィーはキースの部屋へ向かった。
「はぁ…。な、なんで…」
 ノア政府との会談も、メサイアへ先に入植したミュウや人類への視察・慰問も無事に終わり、俺たちは一旦、メティスへ戻る事になった。

 その前日、ヴィーがジョミーを訪ねてきた。
「ジョミー、あの、俺は出会ってからずっと、あなたに逆らってきました。ずっと、でも、それは…あなたが気になっていたって事なんですよね…」
「…ヴィー」

「ちょっと、待った」とキースが止める。
「ん?」
「これって、このままだと、ジョミーがヴィーを落としたってならないか?」
「あぁ、そうなっちゃったねぇ…」
 そうなっちゃったって…計算済みだろう?
「でも、あんなセリフを良く言えたな…」
「あんなセリフ?あぁ、言えるよ。君にも…言おうか…。キース、僕は君の為なら何でもしよう…」
 そう言ってジョミーはキースをじっと見つめた。
「この命も、この力も、すべて君の為だけに使えたら…そう僕は願っているんだ」
「…ジョミー」
「だから、僕を受け入れて…」
 イスに座ったキースにジョミーが近づき、後ろから彼を抱きしめて静かに唇を合わせた。
 ジョミーの舌がキースの唇を割って進入してくる。
「…ん…」
 ジョミーがキースに対して力を使う。
 それは「魅惑」
 頭の芯がくらくらしてくる。
 自分が彼の術中に落ちている事を確信させるように俺の手はジョミーの身体を抱きしめていた。
 ジョミーはキースの制服を前を開けて、その肌に唇を這わせる。
 普段、ジョミーは俺に対して力を使ってくる事はない。
 本気で俺と話したいと思うと、力を使う必要は無かった…。
 でも、こうして力で俺を思うがままにしたいと思う時もあったのだろうな…。

 そんな関係もあっていいのかもしれない。
 どんな風だろうと、俺が俺で。彼が彼ならば。
「キース、止めないと。僕、やっちゃうよ…」
 と声が聴こえた。
「それも…いいかもな…」

 ここが幻でも、何一つ真実が無いとは言えない。
 生きるとは覚悟がいる。
 俺たちは、ギリギリで生きていたのは知っていた。
 だから、こんな…事があっても…
 それも…
 どれが嘘で、どれが真実だなんて誰が言えるんだ。

 これも、それも、あれも、お前と俺であるなら。
 どんな事もどんな物も、俺たちだ。

 この時よ。
 いつまでも、いつまでも。






裏話・感想「ありがとうございました」

2012-05-02 00:45:41 | 『君がいる幸せ』本編終章 「epilogue」
 後書き、感想本文

 どうも、真城灯火です。
 ここまで読んで下さって、ありがとうございます。さて、全体の感想です。
 昨年六月から約十一ヶ月かけて書いていた。
 二次小説が終了しました。

 ここまで読んで下さって本当にありがとうございます。

 ここまで書けて、完結出来たのは、これは絶対私の力なんかでは無いです!
「地球へ…」という作品がすばらしいからです。
 そんな事を今頃言ってもって感じですが、本当にそうなんですよね。

 ジョミーが好きで、
 ブルーが好きで、
 キースが好きで、
 トォニィが好き。
 なにより「地球へ…」が好き。
 って人が読んで下さっていたと…そう確信しています。

 だから、ここに来て下さっていた方とお話をしてみたかったです。
 で、ここ変じゃない?などと突っ込みを入れて欲しかった(オイ)
 言われたら言われたで凹むのにね^^;
 ともかく、本物をあちこちいじっている点はそれを否定している訳ではありません。
 それから、いろいろな設定や年数も適当です。
 調べられる範囲で調べましたが、木星からノアまでの距離って何日?
 シャングリラのノットっていくつ??ってか、まず大きさは?
 それで、丁度、シンガポールに出来たビルの上の船。
「マリーナベイサンズ」「スカイパーク」
 あれを連想して書きました。
 一度見てみたいです。
 でも、ビルの幅はそう無いだろうから、あれよりずっと大きいですね。
 それだけのものを操縦出来てしまうシドはすごいです。
 で、それを持ち上げれてしまうソルジャー達はもっとすごいです。よね?

 さて、全体の感想です。
 最初に、書き出してからすぐに困ったのは、ブログってカテゴリーはあっても、章と項で分けて表記する事ができないので書いた順から下に行ってしまう事でした。
 だから、本当はもっと感想やらを書きたかったけど読む時の邪魔になるので極力書きませんでした。
 今思うとそれは書かなくてよかったな。と思っています。
 それでも、一番書いておくべきだったのは、BLについてです。
 BLは、私としては、ここの場合は、
「人類とミュウの垣根を越えるついでに性別も超えてしまったよ。この2人は」って感じで書いています。
 どっちかというとジョミーの方が同性である事を気にしていますね。
 だから、R指定もどうなんだろうなぁ。って感じです。
 Hしてるけど書いてないし、でも十五歳には読ませたくないような…。
 で、R-18にすると、そこまでの表現はしてないし…。
 もう、読む方まかせにしました。
 BLとかそんな小さい事より…。;(ち、小さい事なのか…?)^^;
 問題は、そこより、生かしてみて、生きてゆくには彼らの境遇は甘くなかったので、すぐに、これはヤバイな。となりました。
 彼らは、戦った結果死んだ者なので、生かしてしまうと、戦争犯罪者となるんですよね。
 しかも、負けた方が圧倒的に人口が多くて、勝った方が戦いで主要人物たちを死なせてしまっているから、その後を書くのに、とてもバランスが悪かった。
 だから、最初で詰まってしまったのだけれど、とにかく、まずは。
 死んだ場所から、生きて脱出させる事から書き始めました。
 もう、大筋とラストは決まっていたので、そこまで何とか書いてゆく事だけはする!と決めて進んできました。

  一章「黄昏の海」
 地上へ出るまでの痛いシーンの絵は浮かぶけど、それを文にするのが難しくて、どこまで書いていいのか悩みました。
 大怪我をした状態の二人が地上までどうやって上るのかと…、やはり誰かの助けがあるとしたら、そこの他の場所で死んでいった者たちにしよう。となりました。
 そう、地上まで自力だけで上がるのはきっと無理。
 だから、夢かもしれないけど全人類の力を借りました。
 「ウルドの泉」
 脱出シーンが痛くて、重くて、辛くなったので、軽いのが書きたくなって…。
 …色っぽいのも書きたくなった結果です。これを二章の頭にしても良かったかもしれませんね。
 でも、「俺を好きになればいい」の辺りと「ウルド」が書いていて楽しかったのは言うまでもないです。
  二章「湖底の城」
 ここもかなり苦労しました。カナリアの設定に無理があり、でも、彼らには死んでいってもらわないとクローン達に「死」を教えれなかったのと、ジョミーが二つに分かれるのも相手がブルーでなきゃいけなかったので…、だから、謎になっている部分が多くて、文中でもキースに叱られていますが、説明が下手すぎるのは自分でもわかってました。
 説明不足を補うつもりで、二人で会話させたけど、ここも微妙になってますね。
  三章「星の祈り」
 惑星キロンでの殺害シーンと自分を殺すシーンが書きたかったと言うと、問題ありですか?
 若い時のジョミーの戦う覚悟と、殺す事の重さを入れたかったのです。
 戦艦の戦闘シーンが大変でした。
 戦艦同士ってどう戦うの?と…。
 ここはブルーと戦わせたかったのが本音で、ジョミー(本体)は手加減してると言いながら、ジョミーを床に磔にして放って来たりして、結構自分に冷たい。
 それとメギドもそうだけど、兵器のフィズの扱いがあやふやでしたね。
 だからまた兵器で出そうかと思ったけれど、もうあれはあれで、と放置しました。
 そうそう、やっと、この中で、ラブシーンが書けましたね。
 全然くっついてくれない二人にジレンマを感じていたら、本当にあれ?ここでいいの?ってな感じでなだれ込みました。
 もっと、良い場所もあっただろうに。とは親心。
 あのシーンは彼らが自由に会話して動いていった所です。
 ここで、ただ出してみただけのシドが良い位置に来ましたね。
 ラストの語りは彼が居ないと成立しなかった。
  四章「心のままに」epilogue bridge
 ここは最終章に向かう前に、書き落としが無いようにと、本当に思いつくものを書いていった感じでした。
 だから、時間も何もバラバラで…。
 最初に書かなかった「道なき道へ」が書けたのは嬉しかった。
 ノアでの暴行事件・レイプシーンは無くても良いかも、と思いますが、私がジョミーの本意をさらけ出させる為にいじめてみた結果です。
 最初はソルジャーズのブルーに問題を起こさせようとしたら、NGを出されたので、設定を変えたら、あんな事になってしまった;
 事件後にくるゴタゴタはキースをただの人に落とす為のもので、二人を救済していません。
 あれで絆は深くなったと思うのは錯覚なんだろうなと思います。
 でも、物語的には救いがないとね。
 オリキャラ、ヴィーを悪役にしたのは、あれでまだ甘い方。もっと酷いヤツにしてやろうと思ってたら、これもジョミーにダメ出しされました。
 ここで書いている矛盾が二部を書くきっかけになりました。
  五章「時の在り処」
 時間を現在に戻して、サクっと倒れるシーンからいこうとしてたら、、四章「心のままに」をはさんでいるので長く感じたけどクローン達に会ってまだ1年未満で倒れてしまうジョミーが、彼らに何もしていないのに気付き、親として何かしないと、と思っていたら、今度は、トォニィが戦艦で喧嘩を売ってきました(笑)
 僕を忘れてるよ!って感じで…。
 なので、メサイアに戻る移動シーンから入れました。
 そしたら、シドにキスされるし、かなりモメテますね。
 「姫」位置のジョミーをセルジュに誘拐?させるのは楽しかったです。
 横恋慕と誘拐は恋愛物語の定番ですもんね。
 シャングリラとアルビオンの戦闘は大きさの違いが出せてたら成功だと思っています。
 主人公が倒れてから、謎解き。って言うか、大暴露大会になっていますが、キース、あんたバラし過ぎ!
 戦後処理に奔走しつつ、共存を望むってのが…、ジョミーが理想を追い過ぎなんです。けど。

 さて。本編でも言っていますが、通算八十七話にして、ブルーの登場。
 最後の対決がマザーではなくブルーになった瞬間です。
 しかし、一気に主役を持ってゆきますね。彼は。
 会話の主導権を取られて、でも、それすら嬉しくて。
 でも、彼の会話の矛盾も突っ込んでいける経験をもうしてるし。
 最後にブルーの心を無理やり引っ張り出して、ひっくり返すをやらせました。
 ジョミーのが相当強いのです。
  終章「epilogue」
 完全なる終章です。
 これはエンディング映像に近い扱いです。
 ジョミーが戻って来て、終わりにしなかった経緯を彼らに語らせました。

 最終的な感想としては、とにかく二人、主にジョミーを中心にしているので、他のメンバーまで掘り下げてれていませんね。
 もっとじっくり書いていたらもっと色々あっただろうな。
 書いてあげたかったとは思うけれど、収拾不可になってしまうので、ここで区切りです。
 一番のテーマは「生き抜くこと」でした。
 問題は山ほどあるけれど、生きていこう。
「命」とか「愛」とかも生きるのに無関係ではないけれど、とにかく生きていれば。です。
 ジョミーはキースを道標にして戻って来ましたが、彼を「生き甲斐」にする気はありません。
 それはキースも同じです。
 彼らは彼らの歩く先にある何かを追い続けます。


 今は二部を開始ししました。
 どうぞ、よろしければ、
 またおいでやす。

 それでは、長い間、
 お付き合いありがとうございました。

 

     真城 灯火








『君がいる幸せ』 終章 四話 「epilogue」

2012-04-29 01:07:12 | 『君がいる幸せ』本編終章 「epilogue」
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。

   『君がいる幸せ』 終章 epilogue 四話「epilogue」

  惑星ノア
 僕が戻ってから四ヶ月が過ぎた。
 僕の部屋に医師が常駐する事がなくなって、まだ満足に歩けなかったが、この官邸内なら一人で歩いていいとの許可がやっと出た頃…。
 キースの部屋にバスタブの浴室があるのに気が付いた僕は、キースが側で見張っているという条件で入浴していた。
 それで、注意してはいたものの思っていたより早く、ほんの数分でのぼせてしまった。
 気が付くとキースの部屋のベッドの上だった。
 髪は濡れていたが、身体は濡れてなくて、ガウンを着ていた。
 今日はここにはキースしかいないので、彼が拭いてくれたのだろうと思いながら、ベッドの下へ移動して、半分這って僕は暖炉の前に寝転んだ。
「もうすぐ、五ヶ月になるのに…」
 僕は戻って一ヶ月の頃に、セルジュのすすめでクローンとしての様々な検査を受けた。
 正直言って、受けたくなかったのだけど、結果はソルジャースと同じように正常だった。
 その結果にほっとした。
 だけど、僕は僕の寿命が短いのだろうと思っていた。
 僕が作ったクローンは一ヶ月だった…。
 でも、あの子は元気だった。
 今の僕とどう違うのだろう。
 DNA細胞の年齢?
 あの時は十四歳だった。
 僕の実年齢は四十歳になる。
 でも、ミュウなら、寿命は長いはずだ。
 だが…、カナリア達は三年早く生まれ変わった。
 それは僕にもいえるのだろうな…。
 せめて、人と同じくらいまでは、生きていたい。
「ジョミー?」
 ベッドの上にいない僕をキースが探している。
「ここ、暖炉の前」
 と答えて手を振った。
 キースは僕の側に来ると、あぐらをかいて座り僕の身体を持ち上げ、僕の頭が彼の足の上に乗るようにして、タオルで乾かし始めた。
 そして「だから、まだバスタブは無理だったろ」と言った。
 そう、僕はやっと一人でシャワーが使えるようになった所だった。
「浸かるだけしかしてない…」
「心拍が上がったんだろうな…」
「……」
 やはり、僕は蘇生が苦手だから、不完全にしか…ならなかったのか…。
 まだそれはわからなかった。
 しばらくは人工暖炉のあげる音だけだった。
「お前、暖炉が好きだな」キースが言った。
「…シャングリラには無かったけど、ナスカではいろいろやってたから、窯があったんだ。それで、暖炉も作ってよく皆で集まっていたよ。だから暖炉は好きだな」
「…そうか」
 ナスカの事を懐かしそうに話すジョミーを見て、やっと、本当に彼はあれを過去と思えるようになってきたのだな。とキースは思った。
 髪は乾いたが、キースはそのまま僕の髪を触っていた。
「髪や目の色はまだ変えられるのか?」
 と聞いた。
「もう変えれない。あれは見えなくなったのを力で補っていた副作用のようなものだったから…」
「その所為じゃないのか?」
「…何が?」
「お前は、目とか耳とかだけじゃなくて、全身に強い力の負担がかかっていた。それを、力で無意識に補って動いていたんじゃないか?俺もイグドラシルの後は怪我の所為だけじゃ無くて体力も無くなった。それで、一年以上療養したが、お前あの頃は何ともなかったろ」
「んー、…そうだとしたら、この恐ろしく戻らない体力もうなずけるね。ミュウが力に頼り過ぎてるって言ってた自分がそうだったなんて…情けないな」
「お前は…」
「何?」
「お前は、まだ、力は使えるのか?」
「……」
 それは、皆が僕に一番聞きたかった疑問だ。
 彼らは誰も聞いてこないだけでなく、思念も送ってこなかった。
「使えるだろう?」
「…今更、嘘を付く必要はもう無いか…」
「使えるんだな?」
「使えるよ。まだ全然弱いし、思い通りに出来ないけどね。だから、僕はこのまま使わないようにした方がいいと思っている」
「それは、そうしない方がいい」
「どうして?」
「人であり、ミュウであるのがお前だろ?」
 僕は彼の顔を見上げる。
「もう人でなく、ミュウでもないんだよ。僕は」
「なら、その先に行けばいい」
「何それ…?」
「人でもあり、ミュウでもあり、それ以上の何か」
「それが未来の形なの?」
「さぁ…」とキースが笑う。
「キース。そんな曖昧な僕にまたジュピターの資格を与えようとしているね」
「地球再生のお礼だ。ジュピターの資格だけじゃ全然足りないがな。必要なら今のお前に扱えるシャトルも用意する。受け取ってくれ」
「この時代じゃまだ地球は赤いのに?再生なんてそんな事は出来る訳がないんだから、僕の夢物語かもしれないのに?」
「…夢物語にしたかったのはお前だろ。あんなに、悩み苦しんでいたんだ。嘘のはずが無い。地球は再生されたと俺は信じている」
「キース…。だけど、僕がその資格をもらっても、ここから出る事も出来ないんだよ」
「それでもいいんだ。俺にはお前に渡せる物がそれくらいしかない。それにお前は、ここから出られないままでいる気は無いだろう」
「…わかったよ。キース。僕はそのエサに飛びつくとしよう。元気になるよ」
 と、彼を見返し笑った。
 キースは、あまり無理しないようにな。と言った。
 そして、
「もう少し動けるようになったら、アタラクシアに行かないか?」
 と言った。
「え?」
「時間はかかるが戦艦じゃなくて、客船で行こう」
「……でも」

「会いたいだろう?」
「…見た事はあるよ。前に一度行ったから…」
「今はアタラクシアに居ないらしいが、会いたいなら呼べばいい」
「今の僕をどう紹介するの?」
「お前が消えた時、スゥエナがトォニィに話したらしい」
「そうか…、僕は罪な事をしているのかな?」
「俺はそうは思わない」
「…ありがとう」
「……」
「アタラクシアに行ったら、ブルー達に会いに行きたい」
「教育ステーションに行くのか?」
「うん」
「会えるようにしておこう」
「親としては見ておきたい」
「……」
「キース?」
「…お前、もしかして、入りたいと思ってる?」
「…ずい分、読むの上手くなったね…」
「顔に書いてある…この身体なら入れるんじゃないかって…」
 とキースは額に手をあてて、頭痛がする。と言った。
「その頭痛は気のせいだよ」
「お前のせいだろ…」
「でも、この状態じゃ…無理かな…」
「無理をしない事、異変があったらすぐに対処する事、身の安全を第一に考えて、よけいな問題に首を突っ込まない事、が守れるなら。考えてやる」
「!」
「…だから、早く元気になれ…」
「わかった。元気になる」

「ジョミー。俺はもう、俺の見えない所にお前を行かせる気は無い。だから、こうしてお前を助けていられるのが嬉しい。だけど、お前を俺に縛り付ける気は無い。お前はお前の力で、生きたいと思う心でここに戻って来た。だから、この先は、お前のしたいようにしろ。俺はずっとそれをお前に言ってきた。そして、俺はずっとお前を見ているから、安心して行ってこい」
「あは…」
 とジョミーが小さく笑った。
「何を笑う?」
「その言葉の終わりに、そして、いつでも嫌になったら戻ってこい。を付けたらと思って」
「なんだ?」
「だから、もうすっかりパパだね。しかも…花嫁のパパな…んだもん」
 と笑いだした。
「だまれ…それ以上言うと、襲うぞ」
「あっはは、ごめん、ごめん。僕は…本当は…さ、ものすごく…嬉しいんだ」
 そう言うと、ジョミーはキースの持っていたタオルを奪い顔を隠して泣き出した。
「ジョミー」
 キースが優しく僕の名を呼ぶ。
「もう、俺の前で、声を殺して泣くな」
「……っつ…」
「もうお前は泣いていいんだ」
「キース…。僕の「命」はミュウやマザーが作ったまやかしだった。それに生きろと言ってくれてたのが、ブルーだ。僕はその彼を利用したんだ」
「……そうか…」
「オリジンを「ブルー」にしたのは僕だ。僕がそう望んだ」
「……」
「だから…僕は…罪を…地球の再生は僕に与えられた使命だった。そこで僕は命の全てを使う事が決められていた…。僕は沢山の僕が嬉しそうに死んでゆくのを見ていなければいけなかった…止めれないんだ。何も出来ないんだ。僕の中には力があるのに。な…なにも…出来なかった」
 ジョミーは薄く淡く青く光り始める
「こんな力なんてあっても、僕は何も救えない。ブルーはそれを受け入れて前に進めと言うんだ。僕はそれを彼と約束したから…」
 パチッと暖炉の火がはじける音がした。
 それに共鳴するようにジョミーのオーラの色が鮮やかなオレンジに変わってゆく。
 キースは彼から暖かな陽の光りを感じた。

 陽の光は希望の光りだ。
 祝福の光り。
 やっと彼も生まれ変わる事が出来たんだな。とキースは思った。

「ジョミー」
 とキースが囁く。
「彼と約束した…だから、前だけを見るって…。でも…今だけは、今は泣きたいんだ」
「泣けばいい」
「僕らの運命は…この先はどうなってゆくのだろう…」
「それは…誰にもわからないさ…」
 そのまま、僕はキースに抱きついて泣いた。
 悲しくて泣いただけでもなく、
 嬉しいだけでもなかった。

 泣きながら僕が「キースも何かあったら泣いていいからね」 と言うと、
「俺はお前の所為でもう何度も泣かされている」と言った。
 その後、僕は泣き笑いになった。
 こんな時間が持てる事が幸せと言うのだろうな。と僕は思った。
 期限付きかもしれないけれど、僕達は前を見て生きてゆく。


 未来には何があるのか、そこに行ってみないとわからない。
 けれど、きっと悪くはないだろう。
 そう信じて進もう。










  二人の未来に幸多かれと願って。 『君がいる幸せ』 終
 






約1年の長い間、ありがとうございました。
ここに来て彼らが「素」で話すなんて考えてなかったのに…入れちゃいました。
楽しんでいただけたでしょうか?
終わってしまいましたが…彼らと別れたくないなぁ…。

☆ホワイトディで書いた「学園物」の構想があるので
まだしばらく書いてゆきます。
タイトルは変えますが、時間軸はここの続きになる予定。

★くじ引きCP・どこで・何をした。
のお題ショートを書き始めました。
「小説を読もう」にじファンと同時UPでいく予定です。
本編の転載が進まないとオリキャラが出せないので、
CPの幅が狭いですが…
(ジョミー、ブルー、キース、トォニィ、シド、セルジュ)かな。
メチャ振りなCPも出来るだろうと、
面白がって書いています。

次回は設定裏話と感想です。