君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

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☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

くじ引きCP 「LOVE IS…愛が足りない」&「トウキョウ」

2012-05-22 01:29:01 | 運命(CP)は神(くじ)が知っている

  「LOVE IS…愛が足りない」
※くじ引きCP ジョミーとセルジュ

 愛してると何度も言うよ

 その日は公休で、ペセトラの施設内にある個別住宅に僕はいた。
 夜中ににセキュリティが反応し、そして、それはすぐに止まった。
 居間でくつろいでいた僕は立ち上がった。
 その時、
「セルジュ…ごめん…」
 の声と共にいきなり目の前にジョミーが現れた。
「ジョミー?」
 彼は黒いスーツを着ていた。
 右腕を負傷しているのか左手でさすっていた。
「ど、どうしたのですか?」
「ちょっとヘマして…レーザー、くらっちゃった…」
 と
「大丈夫。怪我はしていない。少し…ここに居させて」
「ええ、それはかまいませんが…」

 公の場で、キースと一緒に居る時は大体ソルジャー・シンとして居るので、ジョミーがジュピターの時は完全に極秘状態の事が多かった。
 セルジュは居間のセキュリティを確認する。

「やっぱり、さっきのは君が切って進入したんだな」
「ごめん。僕は今、ここじゃない場所にいるはずだからね…」
「いいよ。休んでいくといい」
「少し、眠るね」
 そう言うとジョミーは居間のソファーで眠ってしまった。

 セルジュはキースにも知らせなかった。
 ホットラインと呼ばれるものはある。
 ここにジョミーがいる事だけでも知らせようとしたが、彼の目が覚めてからにしようと思った。
 何か知らせなければならないような事があるのなら、ジョミーはそれを対処してからここに来ただろう。
 でなければ眠る前に何か言ったはず…。

 今は、疲れて眠りたいというだけのような気がした。
 寝かせてあげようと思うセルジュだった。
 


 しばらくして、

 「セルジュ…」

 眠っていたはずのジョミーが起きて自分の数値を確認した。

 そして、唐突に

「君を…愛していいかな?愛が足りないんだ」

 と言った。

「え、何を急に、愛が足りないって何ですか?」

「率直に言うなら、抱いていい?」

「だ、え?い、い、いいえ。よくないです。そ、そんなの」

「それが一番ポイントが回復するんだけどな…」

 と腕に付いたブレスで自分の数値を見せる。
 確かに「LOVE」が減っている。

 しかし、それは、それはなにの話だ。
 ポイントが回復って、何だそれは。
 いったい、どこのゲームだ。

「いいじゃないか?やらせてよ」
「よ、よくないです」
「だって君は誰とも結婚していないし、今は特定の好きな人いないだろ」
「確かに、いませんけど。それとこれとは違いますよ」

「トォニィには気付かれないようにするから」
「か、彼は関係ないですよ」
「なら、なおさらいいじゃないか?」
「よくないです」
「だったら、力で抑え込んじゃうよ」
「って、僕はもう、動けないんですけど…」

 僕はさっき彼が起きた瞬間からソファに押し倒されているのだった。
 上からジョミーが見下ろしていた。
 彼がうっすらと妖しく笑った。

「暴力で屈服させるんじゃないよ。僕の力は…合意の上で屈服させれるんだ」
「ご、合意…」

 ジョミーの唇が僕の唇と重なる。
 抵抗が出来ない。
 違う、抵抗をする気がない。

 これが…彼のみの力…。

「さぁ、軍人らしく諦めるんだ」
「負けを認めろって事ですか?」

「そう…だよ」

 と、微笑んだ。

「君が欲しい…」

 そして、
 もう一度、重なる唇。

「緊張しないで……力を抜いて」

「む…無理です…」

「今は…何も考えないで…もっと…自由になるんだ」

「……」

「もっと…自分を開いて…もっと…そう…もっと…」

「…ん……」



「愛してるよ…」




   「トウキョウ」

 ☆くじ引きCP シドとジョミー
※時間軸なし 場所設定なし、本編との関連性も全くなし。 


「トウキョウ?」

「トウキョウって何ですか?」


「ん、地球にある都市らしい」

「そこに何があるのですか?」

「そこで愛を語れってくじ引きで出たって…」

「あ、愛を…ですか!?」


「まぁ、とにかくその場所に行ってみようか」


 シドの操縦で時空を超えて現代の東京へ跳んだシャングリラ


「ああ、あれにしよう。スカイツリーとかいうのだ。アレに接岸で…」
 と指をさす。

「ジョミー。何故そんな観光案内持ってるんです?」

「細かい事は気にしない方がいいよ。このくじ引きは特にね」

「で、どうします?この夜景見ながら…どうすればいいのですか?」

「くじ的には君が僕にだから、いつもとそんなに変わらないね」

「いつも…、って、言われても、その…」

「君が僕に強引にキスしてきた時と変わらないって事だよ」

「あ、あれは…そういう状況だっただけで…」

「ふーん。じゃあ、あれは全然本気じゃなかったんだ」

「あ、いいえ。いいえ。成り行きとか、思いつきじゃありませんよ」

「じゃあ、出来るよね。語ってよ」

「いや、それは…」

「……」

「……」



「そうだよねぇ、出来ないよね。君の事は友達でいようって僕が拒否しちゃったんだもんね」とにっこり笑うジョミー

「え、ええ…ですね」
 と、シドは苦笑いする。

「ならさ、ここならば、今この時だけなら君の思いに答える。と言ったらどうする?」

「ジョミー?」

「どう…す…る?」
 シドを下から覗き込み、じっと目を見ている。

「…何をしても良いって事ですか?」

「ううん。愛を語って。それを僕は拒否しないって事…。だから…、そういう口調も無しで…言ってよ」

「……」

「シド」

「……」

「シド、やっぱり、言えないかな?君は頭も良いし、行動力も人望もあって。そして、何より誠実だ。僕は君のそういう所が好きだよ。だから…こんな形では言えなくても…仕方が無いと思うよ」

「え、いいえ。ジョミー…そのくじには従わないといけないのでしょう?」

「まぁね。今まではそうしてる」

「今までって?」

「色々ね…」

「何をしてきたのですか?」

「何故か僕がらみのばかり出るからね…色々と。だよ」

「じゃあ、これってチャンスなんですか?」

「かもしれないね。君とキースって出たらどうなるのだろう?とか考えちゃうね」
 と笑うジョミー

「それは、考えないで下さい」


 シドはジョミーを見て、意を決したように言い出した。

「僕には、愛を語るなんて出来ません。でも、ジョミーが好きだと言えます。前からずっと好きでした」
 だんだんと語尾が小さくなってゆく。

「……」

「だ、だめだ。やっぱり上手く言えない」
 シドは、せっかくの二人きりなのに、と言った。

「シド、いいんだよ。君は君で。僕はそういう君がいいんだから」

「でも、情けないな…」


「良いんだって、言い切れなくなったのは、僕の所為でもあるから…。僕がさっき君の事を誠実さが好きだって予防線を張ってしまったからさ」

「あ、いえ。僕はそれくらいしかないですから」
 と笑う。

「ううん。僕が悪いんだ。ごめんね」

「……」

「じゃあさ。ここまで来たんだしトウキョウ見物しようか?」

 と、ジョミーは手を差し出した。





「シド、君は何もしなくていい。僕が全部するから…二人で飛ぼう」











★ジョミーの「落としセリフ」は確信犯だと思います、、、、。