君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
二次小説とオリジナル小説の置き場となっています。
同人に傾いているので入室注意★

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☆入室ありがとうございます☆ PN:真城灯火です。 『小説家になろう』で書いています。「なろう」で書いている小説も転載させていますが、ここはアニメ「地球へ…」の二次小説置き場です。本編の『君がいる幸せ』は終了しています。今は続編の『限りある永遠』を連載中です☆まずは、カテゴリーの「はじめに」と「目次」「年表」で(設定やR指定について等…)ご確認の上、お進み下さい。 ブログタイトルですが、これの「君」は自分自身、心の事で、「僕」は自分の身体の事です。 自分の心がそうであるなら、自分はそれに従う覚悟を意味しています。 だから、ジョミーや誰かが一方的に誰かに…って意味ではありません。(小説停滞中) 2021年に、他にあるブログを統合させたので、日常の駄文とゲームの話が混ざった状態になっています。

『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 十六話

2014-09-28 15:42:16 | 『君がいる幸せ』 limitato etemita編
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。
<人物>
ジョミー ノア副首相に就任 ジュピターは宇宙の軍を動かせる権限を持っている
キース・アニアン ノアの首相 人類の評議会議長を兼任
ソルジャーズのブルー 人類が作ったブルーのクローン(タイプブルー)
      ジョミー 本当はジョミーのクローンではない(タイプイエロー)
シド ミュウの優秀なパイロット 今はジョミーの専属

   『君がいる幸せ』 限りある永遠(limitato etemita)編 十六話


  惑星ニュクス(マザーシステム内)

 淡く光りながら星へと降下してゆくジョミーは、ゼウスが砲撃を開始したのを見る。
 星が赤く燃える。
 やはり守れないのか?
 未来を変える事は出来ないのか?
「なぜ、こんな事をこの星を本当に焼く気か?」
 ジョミーはキースにテレパシーを送る。だが、返事はない。
 戦艦に追いついたジョミーはその砲台が自分を狙っているのに気づく。
「…おもしろい。僕を撃つのか…」
 ゼウスから放たれたレーザー砲をかい潜り、青く光り出したジョミー。
「キース。本気でないと僕は堕とせないよ」
 しかし、戦艦はジョミーを狙うのを止めなかった。
 それはまるで、自分をここへ足止めするかのように、撃ってくる。
 ジョミーは艦橋に向かって真っすぐ飛んでその前に止まった。
「キース止めろ。僕は落とせない。そして、この戦艦で星を焼き尽くすのも無理だ」
「ソルジャー・シン…」
 何者かの声がした。
「だけど、僕にはこの船を止める事が出来る」
 そういうと力を加えて地表へと向かわせる。
「高度、落ちいています」
「浮上できません」
「落ちます!」
 艦内がパニックになる。その隙をつくように、ジョミーの思念がキースを捉える。
「キース。もう止めろ。これは君の所為ではないかもしれないんだ。だが…そう思うのが僕の未練なのか?」
「ジョミー」
 キースが艦橋から空見上げる。
「だが、見過ごせない」
 ああ、全くこれは僕個人の感情だ。
 僕は…守れないのか。
「……」
「人類とミュウの楔なんだろう?禍は消えなくてはならない…」
 戦艦がニュクスの地をかすめてゆく、風が巻き起こる。
 警報が鳴り響く。
「総員。衝撃に備え」の艦内放送と共に地表へと落ちるゼウス。
 高い建物もない、湿地帯が広がるニュクスの地表をを大きな船が滑ってゆく。
 ジョミーは船の上空に浮かんだまま、それをただ目で追った。
「来たのか…」
 いつの間にかキースのいる艦長室へ入ったジョミーの思念体にキースが声をかける。
「もっと早く会うべきだったと思っているけどね…」
 電気が落ちていたが、非常電源が入る。
「お前はジョミーなのか?ソルジャー・シンなのか?」
「それは…なぜ、今、それを聞くんだ…」
「……」
 キースはその問いに答えなかった。
「僕の答えは、知っている筈だ。どっちも僕だから、今さら君に対して分けたりしない…。君は何を求める。キースは、どうしたいんだ?」
「どうしたいか?と聞くのはこちらだ」
「そうだね…。では、ジュピターとして聞く。ニュクスへの攻撃を僕は止める要請をしたのに、何故攻撃をしたんだ」
「この星は危険だからだ」
「この星はもう何の脅威にならない。僕がここから全て持ち出している。それを君は知っている筈だ。だから、僕は命令を出した」
「それは正確ではない」
 その答えは、キースは僕がした事を知っていて攻撃をしたと言う事なのか?
 ジョミーの表情がゆがむ。憐れむような愛しむような顔になった。
「だったら…これは報復か…?キース。君はどこまで…」
「総意だ」
「それは…誰の?」
「人類のだ」
「それは違う。何故…どうして」
「全ての混沌を終わらせようとしただけだ」
「終わらせる…?」
 その言葉はジョミーに衝撃を与えた。
「この先に向かうのにここは邪魔だ」
「それはどういう意味で…」
 ジョミーの思念体が揺らぐ。
 何かが大きなものが近づいている気がした。
「……」
 キースは何も言わないまま、ただ睨み続けていた。
「空が…とても重い…」
 ジョミーの心の中で何かが鳴っていた。
「何かが…起きる」
 ジョミー本体が再び光り始める。
 ニュクスの薄く淡い緑の空の向こうにチカチカと光る船団が見える。
 ジョミーは空を跳んで、マザーシステムの境界を抜け、ベルーガへと向かった。
 その時、ニュクス全土で警報が鳴った。
 上空にいた戦艦が星に向かって降下を開始していた。
「降下?まさか!」
 マザーのシステムが書き換えられた?そんな事が出来る筈が無い。
「ヴィー」
 ジョミーはベルーガを呼んだ。
 あの船、プロメテウスはどこに?
 船団の中にその大きな姿が見えた。
「ジョミー。ニュクスの迎撃システムが解除されたと通信が…そして降下命令がプロメテウスからきました」
「まさか、キース。僕が出るのを待っていた?」
「確かに…星のデータでは攻撃システムは解除されています」
「解除された?いや…違和感がある。お前は降りるな」
「ジョミー?」
 眩い青に光り出したジョミーは艦隊が降りてゆく地点へと移動をしてゆく。
「プロメテウスに告ぐ。降下してはならない」
 ジョミーが叫ぶ。
 その目の前で大型艦プロメテウスがニュクスからの攻撃を受けて赤く燃え上がった。
 大きな衝撃と爆風が空を赤く染めた。
 その様子をゼウスから無表情のまま見つめるキース。
「…どうして!!なぜ?こんな」
 ジュピター2でその様子をモニターで見ていたヴィーが叫んだ。
 プロメテウスにはミュウ部隊を残してきている。
 艦隊の半数以上がプロメテウスの爆破に巻き込まれていた。
 それは一瞬の出来事で、惑星引力で引かれ落ちてゆく戦艦の残骸をマザーの迎撃システムが粉々に砕く中、その爆風を受けながらジョミーは眼下のゼウスを見下ろした。
 今回の出撃が正式なものでは無い為、プロメテウスの乗員は通常よりも少ない。だが、それでも、あの大きな戦艦には、千人近くは乗艦していた筈だった。巻き込まれた他の艦の乗員を足すと数千人近くの人間が目の前で一瞬で死んだ事になる。

「キース・アニアン」
 ヴィーが叫んだ。
 ベルーガがニュクスへ向かって降下を始める。
「ダメだ!」
 ジョミーが跳んでベルーガの前で船を止める。
「どいて下さい」
「まだ降りられない。同じことになる」
「だけど、このままにする気ですか?」
「……」
「何を信じれば…。何を」
「落ち着いて」
「まだ人類に何を望むんです?ミュウは道具なんですか?」
「ヴィー!」
「ジョミー。あなたは…降りられるのに…何故」
「……」
 この惨劇を起こしたのはキースだと言う事をヴィーは気付いている。
「今は、まだ僕も降りれない」
「…あなたは…」
「……」
「何の為にここに来たのですか?この悲劇を見る為ですか?」
 キースに対する怒りをそのままジョミーにぶつけている事はヴィーも気が付いている。その感情が止められないものである事はジョミーもわかっていた。
「あなたは…何なんです?」
 僕は何者?どちらでもある事は、どちらでも無い事なのか?
 ミュウなのか、人類なのか…。
 キースはそう聞いたのか。
「僕は…。僕はミュウのソルジャー・シンで、ジュピターだ…」
 ジョミーが着ている黒いガウンのような服がいつの間にか赤いマントの付いたソルジャー服へと変化していた。
「コンピュター・テラ。僕はミュウのソルジャー・シンだ。僕を中に入れてくれ」
 青く輝きだすジョミー。
 ベルーガ2がゼウスへと向けて降下を始める。
 プロメテウスの爆発でマザーの迎撃システムが淡く揺らめいて見える。小型艇がそれに触れたとたん、霧が晴れるようにニュクス全体を包んでいたベールがオーロラのように下へ流れ溶けてゆく。
 だが、システム解除には至らない。
「いったい、いくつシステムを抜ければいいんだ」
 さっきまで簡単に通れていたのが不思議だった。
「あれそのものが、計算されていたものだったのか」
 不時着した状態から再浮上したゼウスの主砲がベルーガに標準を合わせていた。
「お願いだ。キース。もう止めてくれ。この宇宙を再び戦乱に落とすのが目的なのか?」
 キースの側にいる思念体のジョミーが聞いた。
「ああ」
「嘘だ。もし、そうだと言うなら、僕は今、タイプブルーのミュウとなって人類の前に再び立とう。愚かな人類。今度こそ容赦はしない。お前たちも無慈悲に殺される側になればいい。僕は人類を滅ぼす化け物になろう」
「ジョミー。その言葉を口にしてはいけない」
 ベルーガの中でヴィーがジョミーを止めていた。
「僕はキースを止めたい…彼はここで全てを終わらせる気なんだ。お願いだ。グランド・マザー。僕を星に入れてくれ」

「キース」
 誰かが呼ぶ声がした。
「やっと…来たね。目を開けて」
「その声はジョミーか…」
 どこか体が落ち着かず浮いているような感覚があった。自分の腕を誰かが掴んで支えてくれているのがわかった。
 ゆっくりと目を開くキース。
「おはよう」
 目の前にはジョミーが立っていた。
「ここは?俺は…」






 続く




※ぎりぎり九月UPに間に合いました。。次回は追加した会話部分です。^^

月イチ雑記 九月「夜のアロマ」

2014-09-11 03:18:16 | 月イチ雑記「青い星」
☆月イチ雑記です。
九月になったのに書くのを忘れていました><;
せめて、週イチ~十日に一回で更新させようと思っていたけど、
もう九月もアッと言う間に十一日。
参加させてもらった展覧会も終わって、ゆっくり出来そうだったのですが…。
部屋の大掛かりな模様替えを開始してしまいました^^;
片付けると気分が良いけど、まだしばらくごたごたしそうです。

後から加わる用事の断れるものは断って、小説を進めたいと思っています。
十月からまた文章講座に参加して勉強をしてくる事になりました。
また、うんうん唸って無い頭を絞ってきます><b

それで、少しでも自分の軌道に乗れればいいな~と思います。


さて、タイトルの「夜のアロマ」ですが…。
先日、通っている整体におすすめアロマと売っていたので買ってきました。
ボケ防止アロマってTVで紹介されたみたいですね。
友人が五月ごろに話題にしていました。
整体で何気なくこの「夜のアロマ」セットを手にして、思わず購入。
興味無かったのに何故買ったのかと言うと、

ラベンダーとオレンジ。が「夜の」アロマだったから。

ラベンダーはうす紫。オレンジはオレンジ。
私にとってこの二色は、銀と金に続く、ブルーとジョミーカラーなのです。

「夜のアロマオイル」ってのにも惹かれました(笑)

イメージカラーのブルーが銀と紫なのはわかると思いますが、
ジョミーが金と赤。と思えなくて…。
(金と赤で似合いますけど…)
朝陽と夕日のイメージでオレンジです。
ちなみに、トォニィもオレンジです。
でも、オレンジと緑だと、葉付きみかんを連想してしまいますね^^;

「夜のアロマ」と違うけど、
ブルーのイメージのフレグランスは「ローズ」だと思います。
ジョミーは「ユリ」かな…?
トォニィは「蘭」でしょうか?
でも、イメージそのままだとつまらないので、
「ユリ」の移り香がするブルーなんてのを想像するのも楽しいです^^

いつか、ユリとブルーを描いてみたいです。


小説ですが、進んでいないので、申し訳ないです><。
私としても早くキースと会わせたい。
でも、会わせると一気に終わっちゃうので、ちょっと会話を加えています。
どうぞまだしばらく、よろしくお願いします。

※追加です。
ジョミーのイメージフレグランスですが、「ユリ」じゃなくて、
「ヘリオトロープ」が良いな。と、思ったので訂正します。
花は絵的にはゆりで良いけど…。
ヘリオトロープは「バニラ」っぽくて、甘くて淡い感じです。