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茨の道を歩む男性にとって共存社会は楽園の一部になる。

2015-08-20 | 社会問題
この世が共存社会に落ち着くことは、男性たちが無力であるという証ではなく、女性たちが男性よりも優れているからでもない。文明の進歩がそれを望んでいるからである。

男性社会の身を犠牲にする勇往邁進な闘争心の最も美しい実例は、愛する者を守り抜く誇り高き選ばれし者の証だが、それが何時しか災いを招く羽目になっている。

断っておくが、女性社会は、男性の尚武の気性を排除するどころか、むしろそれを押し進める格好にある。

勇き大和時代にも武士道精神と女性崇拝とは共存関係の真っただ中にあるもののように、恐ることなく強者に立ち向かって行くその姿と同時に、女性に忠義を誓い仕えることは、若々しい力に溢れるいずれの民族にも一致して認められる特徴である。

女性社会と男性社会での紳士的な進取の気性とその性質の結び付きは、さらに別の側面からも証明される。

現代の研究の弱点である学者たちの見解は、大和の理念よりも現代の理念に重きを置き、説明に当たっては日本伝統よりも世界に合わせようとして、その結果、必然的にただ懐疑し混乱するだけで、どうしようもない虚無主義に陥ってしまう。


また父なるものの意味は、自決的で生命の死とともに全く忘れ去られてしまうものでは決してない。

いにしえより我が国は全ての自由な国家成員が同等であるという点が、母国という共通の一つの母胎から由来することを見出している。


人間にとって一番の関心事は、最初にまず、自らが男性か女性かで大きな違いがあることだ。

女性はそれ自身の内に男性以上に高度な感受性を宿している。女性の不可侵性は自らの大地を母としての性質に基づくのに対して、男性の不可侵性は法律を以て理性的に説得されて初めて認められる。

女性が男性に貢献するのは純粋な自然状態にも見られるように、男性の場合はそうでもない。男性では法律によって宣言され、そして男性の欲望が母なる大地に還元されることによって初めて正当化されるのである。

男性はその一般的な特性として自然の生殖能力であるだけに、女性の生殖力に対する一般的な関係だけである。

子との関係からすると、全ての男性社会の歴史は父殺しそれ自体も男同士の策略、つまり男性の自然能力に対する侵害以上のものではなく、その為、多重殺人として区別されることもないどころか英雄気取りである。

父と子が誰かということには無関心な、純粋に傍観的な視点が取られている。父性の権限は出産によって初めて目に見える形で現れるが、親と子の根源的原理は女性にある。

あらゆる物質的な誕生に預かるあの神秘的な母の胎内と同じように、その子供たちの地位と役割を指名するのが現世の女性たち、いずれ死に至る人間の母なるものの使命である。

この使命行為の中に女性たちの持つ叡智、尊厳性の根拠がある。子供たちが自然生活一般に役立つ様に、この現世の女性たちは父と子の責任を果たしてこの世界の頂点に立つのである。

女性秩序は家族の幸福も国家の安泰をも促進するものであるから、粗暴な力が未だ荒々しく吹き荒れ、情熱を傾けるに値する者は未だ文化や生活の仕組みの中になく、女性の驚異的な感受性に対しては、選択と責任において共感し、それ以外で女性たちと共存する方法も無ければ恐れるものも何もない。

社会が自分勝手で制御の効かない権力を示し自慢するのに対して、女性たちは平和と秩序の担い手、法の体現者、献身的で貢献者として、社会に恩恵をもたらしてきた。

高次の感性能力の必要なることを暴力によってではなく、自らの自由意志で選び取ることによって平和な社会はある一時代を通じて維持され人間に幸福をもたらしている。

女性は男性には解らない掟を内に秘めているものであり、その掟は自然の潜在本能や人間の良心として、女性達から必然的に確信を持って受け継がれていく。

だが残念なことに、このような女性の優れた性質がのちに堕落していったのは、女性の活躍が生活の卑小な部分に限定され、女性が義務的な地位に落としめられ、一切の優れた仕事から排除され、その結果、男性社会の優位性によって謙虚に影響力を保とうとした方法は女性にとっても、男性にとっても、双方の不利益でしかないのである。

女性の美しい魂が、低次の欲望や低次な感情を追い払い、性的な欲情を拭い去り、子共たちに新たな力と雄々しき心とを約束するように、一つの民族を現代のような空虚な意味ではなく、大和心の堅固な意味で、正義ある者へ育て上げる為には、女性の高権と感謝ほど強力な要因はない。

自然法では必然的に母の本性を分かち持つ一方、市民法では必要的に父の後を継ぐ者となる。

自然法と市民法との対立は、自然法は普遍的生活の法であり、従って母性の法であり、男女法となる。この法に対する最大の侵害の一つは女性を遺棄することであるが現実に存在するから恐ろしくなる。



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