銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

築地 福ろく寿にて「ひつまぶし」をいただきます

2006-12-20 18:56:43 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

事務方のお姉さまが寿退社することになり
今日は彼女の最後のランチだった。

彼女の好きなお店で
彼女の好きなものを食べさせようということになり
野獣6名をひき連れる美女のリクエストは
福ろく寿なるガラス張りの京料理屋だった。

曰く敷居が高そうで行ったことがなかったそうだ。



私も以前1度だけ入ろうとしたことがあったのだが、
店の前に並ぶメニューの価格帯を見て
尻尾を巻いたお店なのだ。

中に入り一番安い
うなぎのひつまぶし¥2,310を注文した。

ちなみにランチメニューは
この上に3,4,5,000円のものが並ぶ。



注文してまず出てきたのがごま豆腐。

京懐石を謳うお店では定番のメニューだが
可もなく不可もなく、普通に美味しい。

問題なのはタイミング。

うなぎを蒸したり焼いたりするのは
当然のことなのだが、ごま豆腐を食べ終えて
お茶を二杯もおかわりをさせるような
提供の仕方はどうにも解せなかった。

ガラス張りで中の料理人のようすは
逐一見渡すことができるのだが、
ごま豆腐後20分たってようやくひつまぶしがやってきた。



2串分のうなぎが2重になったうな丼。
茶漬け用のこぶ茶に香の物と肝吸いだ。



茶碗によそり、まずは普通にうな丼としていただく。

私がよく口にする三河産でも鹿児島産でもない。
脂のつきが鹿児島産に近いので宮崎産かと尋ねれば大正解。

お魚博士のマグロ君オススメの宮崎産なのであった。

上品な身をしっかりと味わえるように
甘すぎず辛すぎないタレで焼きあげられたうなぎは、
うなぎの脂が苦手な方にも食べていただけそうな美味しさだ。



二杯目はへらでうなぎの身をほぐして
山椒をまぶしてかっ込む。

旨い。

個人的にはこの食べ方が一番好きなのだ。



3杯目はつぶしたうなぎにこぶ茶をぶっかけ、
うなぎの身をさらに載せてネギを添える。

ひつまぶしだ。

皆には評判のこの食べ方も、
やさしいこぶ茶の旨みをもってしても
うなぎの旨みよりも強すぎるように感じてしまい
私は茶漬けでない方がよかった。



香の物も可もなく不可もなく。

口直しの役目は果たしているが
スペシャルなものではない。

驚いたのは普段の私ならば米の硬さを
異様に気にするのだが、こちらの仕事は
そんなことすら感じさせない丁度良さだった。

タレの付いたうな丼として食べても、
こぶ茶で茶漬けとして食べても、
米がああだのこうだのと気にならない
絶妙の炊き加減だったのだ。



食後にはわらび餅がやってくる。

天然もんではもちろんないのだが
味はともかく心遣いがありがたい。



しまった!
黒みつを・・・かけすぎた!

自業自得で黒蜜の甘味ばかりを堪能する
ハメになってしまったのでが、
お茶と共につつくわらび餅は
いつ食べても旨いもんだ。



こちらのお店の他のランチメニューはわからないが
少なくとも¥2,310の仕事と素材は使っている
ひつまぶしなのであった。

内装もこじゃれた感じで、
客先の接待などには飛びっきりではないが
はずれないお店との印象だ。

ご馳走様でした。

福ろく寿本店
〒104-0045
中央区築地1-13-1ADK松竹スクエア1F
℡03-3524-1545
年中無休

ひつまぶし ¥2,310

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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