新年明けましておめでとうございます。甚平です。
みなさまの良い年を心よりお祈り申し上げます。
本年もどうかご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。
今年の正月は嫁の実家である越後の国には帰らず
私方の親戚回りなどをして過ごさせていただいた。
とは言っても3日もあれば全ての用事は
滞りなく済んでしまうもので、
結局は初売り三昧に明け暮れて
あっと言う間の休暇は終わってしまったという訳なのだ。
今日はその初売り三昧中に喰らった
新年、最初のお店をご紹介したい。
時は1月2日。伊勢丹経由高島屋の
人、人、人。の狂想曲を経て、たどり着いたのが
13階のレストラン街。
昔から日記を読んでいただいている方はご存知なのだが、
新婚旅行で行ったフランスで嫁に食べさせたかった
フランスの伝統料理を提供してくれるお店があるので
喰いはじめはそのお店にしようと思ったのだ。
ブレッツカフェクレープリー。
ブルターニュ地方の郷土料理。
そば粉のクレープと言えばピンと来る人も多いのだろうが、
パリでこいつを食べようにも他に食べたいものが多すぎて
結局喰わず仕舞で帰国の途に着いていた。
流石に新宿と言えども路面店はやっているお店も少ない。
ランチ難民の多くがこういったデパートのレストラン街に
殺到するであろうことはご想像の通りで、
20分程の並びを堪えてようやく入店できた。
ちなみに、私は福袋が大嫌いだ。
唯一ピエールエルメのお菓子の福袋は
中に何が入っているのか全て見せてくれたので
DVDを見ながら酒の肴として購入させていただいていた。
フランス人ウェイターが仕切るホールは
テーブル席は上品な佇まいだ。
後ろもぎっしりと並びが列を成していたので
カウンター席に陣取ったのだが、
カウンター席は話し込むのには隔離されているので
お奨めできるが、テーブル席の優麗さは微塵もない。
女性陣にはテーブル席をお奨めしたい。
注文したのは私は季節のガレットのダームガリシア¥1,800。
嫁もガレットの中からコンブレット トマト
シャンピニオン¥1,250。
それからデザートとして
ビグデーヌというクレープグラッセ¥1,250と
カプチーノ¥650を注文させていただいた。
こちらは嫁のコンブレット トマト シャンピニオンだ。
有機野菜のトマトとマッシュルーム、
ハムにスイス産のグリエールチーズを
かきまぜた卵と一緒にガレットで焼き巻き上げたものだ。
グリエールチーズはチーズフォンデュの際には
ほとんどの方々が使われるチーズでお馴染みだろうし、
それぞれの食材も比較的入手しやすいものだ。
要するに自宅でも手の届きそうな
ガレットなのだが、そば粉の風合いと
バリッとしたガレットの加減、
卵とグリエールチーズの濃厚な味覚から
パッと弾けるトマトの酸味を味わうと
急激に高嶺の花に押し上げてしまうようにも思えた。
旨いのだ。
続いて私の頼んだダームガリシアだ。
イベリコ産チョリソーにポテトとラクレットチーズ。
チーズのとろ味が増すように生クリーム。
こいつをガレットで巻き上げエスブレット産の
パプリカが添えられている。
¥1,800という値段を考えると
食材の単価以上に感動を求めてしまうものなのだが
ラクレットチーズと生クリームをポテトに絡めながら
風味豊かなガレットを口に運ぶ幸せこそ目を見張ったが
辛味の薄いチョリソーは引き立て役だ。
イベリコ産でなくて良いから
¥500程お安くして欲しいと
現金に勘定してしまった。
ガレットの生地の加減。
この風合いを家庭で出すのが難しそうだと
痛感させられたのだ。
これが生クリームとラクレットチーズの
とろけた海に鎮座するポテトとチョリソー。
そもそがピッザ好きというのもあるのだが
こういったチーズのとろけたものには
全く持って目がないのだ。
バリッとと表現したガレットは
断面を見るとクレープの如く薄い。
両面焼かないものだと認識していたが
こいつは両面焼きなのではないだろうか?
フォークとナイフではらりとめくってみると
片面焼きであることが理解できた。
チョリーソーでほんのり色づいたチーズ。
この按配も食欲増進作用をもたらしてくれる。
結局、半分ずつシェアして食べてみたが
嫁の注文したコンブレット トマト シャンピニオンの方が
私の食べたダームガリシアよりも
コストパフォーマンスも含めて美味しいとの結論は
変わらなかったのだが、一番驚いたのは
食後のクレープグラッセの方だった。
ビグデーヌ。
クレープの中にはりんごのコンポートが。
そいつを包み込んでバニラアイスとカルバドスに漬け込んだ
レーズンがたっぷりと添えられている。
この活字でピンと来ればたいしたものなのだが
カルバドスはりんごから作ったブランデーだ。
ラムに漬け込んだレーズンとは一味違う
りんごの蒸留酒に漬け込んだレーズンを
バニラアイスに絡めながら、
りんごのコンポートでぐじゅっとした
柔らかなクレープと一緒に食す。
不味い訳がないのだが
りんごで串を差す哲学が
驚き以上の喜びを与えてくれるのだ。
バニラアイスはクレープとりんごの甘みを増させ
カルバドス漬けのレーズンが大人びたアクセントを
鼻腔に吹き抜ける風となってもたらしてくれる。
旨すぎる。
カプチーノこそ凡庸なれど、
こいつをいただきながらゆったりと時を過ごすのは
なんともかんとも贅沢な話だ。
こちらのお店ではカルバドスの1歩手前のりんご酒。
シードルはもちろん、塩キャラメルなんかも
売っていたりするのだが、様々な料理の端々で
行ったことのないブルターニュを感じることができた。
これらを考えた彼らの祖先に
料理1つで異国民に文化を感じさせることができたという
賛辞を送りたいのだが、お正月気分を吹き飛ばす
なんとも我に変えさせる出来事となったのだ。
ご馳走様でした。
ブレッツカフェクレープリー
〒151-8580
渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 タイムズスクエアビル13F
TEL03-5361-1335
11:00~23:00(L.O.22:00)
不定休(タイムズスクエアに準ずる)
ダームガルシア ¥1,800
甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★▲☆☆☆
コンプレット トマト シャンピニオン ¥1,250
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★▲☆☆☆
ビグデーヌ ¥1,250
甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★▲☆☆☆
・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
それでは明日もお会いしませう
会社のファイルサーバーにテキストで保存しました。それから印刷もしてカバンにしまいました。
むっしゅ、じゅてーむ。(爆)
あとで、御礼に横浜情報をお送りします。
横浜、よく行くんです。っていうか、前の職場が
桜木町でしたので。きっと、桜木町か山下町あたりにお泊りですよね。
こんばんは。甚平です。
案外あっさり思い出したのでご報告を。
私がパリでリーズナブルに
美味しいものを食べるのならば
オスマン大通りにある「Chartier」を
お奨めします。
シャンゼリゼ界隈で食時をすると
あっと言う間に50Eオーバーはざらなのですが
ここならば全然旨いものが20~30Eで
食べられます。
立地柄地元の人ばかりですが
確か1800年代からあるこのお店。
映画の舞台にもなり地元の人ならば
知らない人はいないと教えられました。
ちなみにお店の方にお奨めを聞いても
全部!とはぐらかされてしまいますので
周りのパリッ子に聞くのが良いでしょう。
私の日記の番外編でタルタルステーキが
新婚旅行で一番印象的だと大絶賛したのも
このお店のことでした。
パリにもう1度行けば必ず行きたいお店ですので
機会があればお試しを。
Chartier
住所 7 Rue de Faubourg Montmartre,9e
TEL 01-47-70-86-29
11:30~15:00 18:00~22:00
地下鉄 M8/9号線
グランプールヴァール駅から徒歩2分
オスマン大通りのMusee Grevin
(グレヴァン博物館)から
数十秒のちょっと奥まったところにあるので
この博物館で人に聞くと良いでしょう。
界隈は22:00頃にはとっても柄の悪い
場所に変貌しますのでお食事は明るいうちに。
ちなみに南仏まで足を伸ばされるのであれば
スペインのバルセロナは目と鼻の先。
ヨーロッパは学生時代に11ヶ国、
数十都市を周りましたが、
私はバルセロナが1番のお気に入りです。
思い出すだけで私も行きたくなっちゃいました。
面倒ならいいですよ!!!
本当に時間があって、ご自宅(?)で思い出されて、気が向いたらでいいのでーー!
余計なこと言ってすみません。
おはようございます。甚平です。
イベント準備順調でしょうか?
お忙しい中コメントありがとうございます。
生粋のTokyoBoy。
いい響きですね。
もう1度言ってください(笑)
クレープは家でも作りますが
ガレットを作られたことがあるのは
流石ですね。
まだまだ風邪が流行っているようなので
大事な時期はくれぐれもご注意を。
イートインって奴ですね~
美味しそう~
高島屋は充実してますよね~
イートイン!
ぽちっと!
おはようございます。甚平です。
クレープの方は卵の柔らかな甘みが香る
そば粉ものではないものです。
日記の通り私はクレープの方が
お奨めしたいと思っております。
ガレットは食べたことがないようでしたら
1度お試しを。
ブルターニュ地方では
不作や飢饉の際にはこのそば粉料理が
大活躍をし、飢えをしのいだそうで、
歴史深い料理なのです。
今年もよろしくお願いします。甚平です。
私はパリには学生時代と新婚旅行で
2度程行ってきましたが、
新婚旅行時に食してオペラ座とモンマルトルの
中間に位置する地元の人が集うお店は
とてもお奨めです。
とは言え、店名住所共に調べなければ
判らないため1週間程お時間をください。
それでは今年も宜しくお願いします。
本年もよろしくお願いします。甚平です。
大晦日から元旦にかけて
喰いまくっていたのもあるのでしょうが、
ガレットにしたくなってしまったのは
どうやら胃が疲れていたのかもしれませんねぇ。
実は私よりドカ喰いをする部下のゴン太が
もちの喰いすぎで急性胃腸炎に。
お医者様に
大人はドカ喰いしてはいけませんと
叱られたそうです。
人のフリ見て・・・ですね。
おしゃれなガレット!
さすが生粋のTokyoBoyな甚平さん。
チーズがトロぉ~ンで美味しそうですね
以前家で作りましたが、あんまり上手に出来なかった
では、今年もよろしくお願い致します。
顔文字のせいか・・すみません。
クレープは「巻いてあってかぶりつくもの」というイメージがありますが、ナイフとフォークでなんて、粋にいってみたい・・・。デザートの生地はそば粉なのですか?
リンクさせていただきましてありがとうございます^^
ガレットって、本当にそば粉の風味がするもんなんですね。
なんとなく、コスパ高そうでいつも食べないままになってしまう(>_<)ので、今度行ってみようっと。
スイーツも美味しそうだ・・・・
シードル+ガレットという組み合わせもいいですね。
クレープはついつい「くるくると巻かれて、かぶりつく」と思いがちなれど、ナイフとフォークで、なんてやはりフランスは奥深いです。
確か、1年くらい前ですよね??
実は2月にパリに行きます。友達が南仏に留学していて、南仏&パリなんですが殆ど一人で回ります。
パリは初めてで、しかも方向音痴なんですが、
是非、ここは行った方がいいというお店があれば
教えて下さい!!!!!!!
今年も世の中のものを食べまくってください。
楽しみにしています。。。
しかし、お正月から旨そうなものを食ってますね~♪
甚平さんの満腹度と満足度が反比例曲線を描いてる所に
今年の初笑い!いただきました~♪