銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

新宿伊勢丹 ピエール エルメにて「イスパハン」をいただきます

2007-08-14 17:55:11 | 新宿

あまりの暑さにバテまいと
甘味を求めて新宿伊勢丹に寄ってきた。

食品フロアが改装してからというもの
今まで以上の頻度でこの地下1階の
食のワンダーランド参りに行くようになった。

今日のお目当てはピエールエルメのイスパハン。

元々マカロン自体は
あまり好んで食べるものではなかったのだが
嫁の誕生日に購入して以来、
すっかり甘酸っぱいこのマカロンの
虜になってしまったのだ。



ピエールエルメのショーウィンドウには
機械仕掛けのオブジェがこんな風に稼動している。

男の子ならば誰でもこういうものには
釘付けになるのだろう。

もちろん私もその1人。



ショーケースの中で
旨そうな甘味達が私の指名を待っている。

喉元まで出かかった「これ全部」という無謀な言葉を
なんとか飲み込んで初志貫徹な品を購入した。

ちなみにこちらのお店。
ケーキは1個1個箱に入れてくれる。

夢を与える商売は
効率よりも美しさを選択しているのだ。




こいつがイスパハン。

バラを練りこんだピンク色のマカロンの上には、
バラの花びらに滴った雫を飴で表現している。

中にはこれまたバラを練りこんだバタークレームと
甘酸っぱいフランボワーズ。

フランボワーズを掻き分けると
さらにライチがお目見えするのだ。

バラ、フランボワーズ、ライチのどれを取っても
香りの高いものなのだが、柔らかく甘いバタークレームが
見事に香りを纏めている。



こいつにドラ焼きの如く
10個くらいドーンと噛り付きたいのだが
たった1つの虎の子を大事に大事にいただいた。

旨い。

ややしっとりとしたマカロンに
フレッシュなフランボワーズの果汁が
飛び散るように潤いを与えてくれた。



お判りになるだろうか?

手提げ袋にもしっかりと手が施されている。

葉っぱのような形にヌキの加工がしてあるのだが
箱代手提げ代で¥200~¥300はしそうな念の入れ様だ。

せっかくの夏休み。
行く宛てがなくお叱りを受けそうな輩には
奥方様の気をなだめるうってつけの品として
ご購入いただきたい。

ご馳走様でした。

ピエール・エルメ・パリ 伊勢丹新宿
新宿区新宿3-14-1新宿伊勢丹本館B1F
TEL03-3352-1111 
10:00~20:00 
不定休(伊勢丹に準ずる)

イスパハン ¥580

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
 明日から暫し越後の国に流されます

新宿 神座にて「おいしいラーメン大盛り」をいただきます

2007-07-24 13:16:52 | 新宿

ちょいと古い話で恐縮だが
記憶が劣化する前に上げておきたい日記がある。

道頓堀 神座 新宿店。

実は先週の月曜日にダイハード4.0を
歌舞伎町まで見に行ったついでに
大阪に行ったことのない嫁に教え込むために寄ったのだ。

映画の方は何も考えずにスカッと見るのにはもってこい。
客層の7割が40~50代という異様な光景の中で
さくさくっと見させていただいた。



場所は皆さんもよくご存知だと思うのだが念のため。
歌舞伎町のセントラル通りの
ギトギトスープで有名な天下一品の角を右折。

左手に白いcafeのような建物を見つけることができるだろう。

おいしいラーメンを自称する店内に入り
その看板メニューの大盛りを注文させていただいた。

ちなみに私は心斎橋で3回、新宿で4回目の訪問だ。



注文後6分程で私の方は用意されたが
嫁の普通盛りは順番は抜かされるはで
結局10分程の時間を要した。

スタッフはインカムを付けているのに
完全に宝の持ち腐れの様相だった。

それからもう1点。
私は犬には負けるが常人以上に鼻が利く。
1階席は気にならなかったが
2階席は水垢の溜まったあのヘドロのような匂いが
かすかに漂っている。

千駄ヶ谷のホープ軒は特に酷いが
飲食店ではこういったことはあってはならない。



さて、肝心のおいしいラーメンだが
まずはスープを一口・・・

こちらのラーメン。
白菜と豚からでる独特の甘味がウリなのだが
他所様は異論もあろうが心斎橋の甘味は新宿にはない。

同じ素材。同じ手順で仕上げようが
人が代わると味も変わってしまうのだ。



多店舗展開する際の弊害が
こういった所に出てしまうのだが
私が一番もったいないと思うのが
これによって過去に1段1段築いてきた名声が
音も無く崩れてしまうこと。

10年前に心斎橋で味わった感動は
家のラーメンの究極形を思わせるような
どこか懐かしいおふくろの野菜炒め入りラーメンだったのだが
あのテロ~ンとした甘さはすっかり影を潜めていたのだ。



麺は細めの中華麺。

硬茹でで頼んだが伸びやすい麺だ。

私は好きなタイプではないがこれは好みの分かれ目だ。

家のおふくろの味を実感できたのならば
この麺の方が実感しやすいのだと思う。



大盛りは確か¥250増しだ。

普通に考えると結構な割増度合いだが
どんぶりはもちろん。麺も野菜もしっかりと大盛り仕様。

納得の行く設定だろう。

心斎橋と比べると希薄と言えども
初めて食べた嫁には野菜の甘味の
言わんとしたことが伝わったようだ。



こちらのラーメン。

チャーシューの他にも豚バラ肉が
そこそこの量で入っている。

チャーシューは食材の特徴上
全国一律で同じ味を維持できているように感じる。
(私が知るのは2店舗のみだが・・・)

どこぞの味噌ラーメンなんかは
豚バラをこんな風に一緒に炒めて
旨みをスープに付加しているが直前に炒められた
豚の風味は味噌にしろ醤油にしろ旨いものだ。



半分程食べ終えてテーブル備え付けの
ニラキムチをポンと足す。

醤油にあっという間に馴染み
ニラニラしくはならず、ニラの甘味もしっかりと加わった。

これは必ず入れた方が良いだろう。

姑の小言のような申し振る舞いだったが
企業化してあの味が味わえなくなるのを危惧してのこと。

この辺でブレーキを踏み再点検を望みつつ
ご馳走様でした。

神座 新宿店
新宿区歌舞伎町1-14-1
TEL03-3209-3790
11:00~翌8:00
年中無休

おいしいラーメン大盛り ¥950(ライスを除く)

甚平満足度 ★★▲☆☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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新宿 ル・クープシューにて「スズキのソテーキャベツソース」をいただきます

2007-07-17 19:56:35 | 新宿

日記の方は暦通り休ませていただいたが
食事の方はさすがに断食をしようとはならずに
活発に食べさせていただいた。

週末に台風と共にわが家を訪れていたのは奥方様のお誕生日。

1年程前からご所望されていた
お財布が思いのほかの重石となり
ディナーという訳には行かず
ランチ+ピエールエルメのケーキでご勘弁いただいた。

訪れたのはル・クープシュー。

以前、パリ4区というフレンチのお店をご紹介したが
そこから数件先のこれまたフレンチのお店だ。



場所は新宿西口のヨドバシカメラの裏手あたり。

面構えこそ脆弱に見えるお店なのだが、
これで中味は全くの別物。

カウンターとテーブル席が4つ程の落ち着いた空間が
新宿のど真ん中で静かに呼吸をしているのだ。



ちょうど15日の日曜日に行ったのだが
このお店の良いところは他の名店の多くが
土曜こそやってれど大抵は日曜日がお休み。

こちらは第3月曜日がお休みなので
掃除やら洗濯に追われた土曜日を過ごした週末などに
日曜こそゆっくりと過ごすのには
うってつけのお店ということになる。

ランチは1コースで
前菜は海の幸のお菓子仕立て。
スープはミックスベジタブルポタージュ。
メインをスズキのソテーキャベツソースか
ポークフィレ肉のローストカレーソース仕立てから選択。

こいつにパン、デザートコーヒーが付くのだから
¥1,575という価格も納得の仕上がりだ。



最初にやってきた前菜の海の幸のお菓子仕立て。

サニーレタスの下に
ツナやらいろいろと和えたペーストが盛られている。

ドレッシングはイタリアンドレッシングに
マスタードソースを混ぜたような感じだ。

まずは一口・・・

こ、この食感は!・・・



ペーストの中にプチプチとした
食感の食材が使われている。

ねっとりとしたペーストに絶妙のアクセントとなり
シャリッとしたレタスの食感が一段と際立つのだ。

こいつは旨い。

プチプチの正体は蟹子だ。
オイリーなドレッシングにマスタードをちょいと混ぜるだけで
やぼったくなっていない点もこのお菓子仕立てのポイントなのだろう。



時間をほぼ同じくしてバケットも届いたのだが
付け合わされたバターがなんとも旨い。

普段は高脂肪だと嫁のストップがかかるような食材なのだが
「家も多少高いバターにしようか?」と
驚きのコメントが帰ってきた。

ありがたい。

バケットはおかわりを追加料金なしに持ってきてくれる。
このバターならばふかふかのフランスパンだけで
3本は食べれてしまいそうな代物だ。



続いてミックスベジタブルのポタージュ。

パンプキンカラーで南瓜はすぐにピンとくる。
スプーンを口元に近づけるとトマトとオニオンも香ってきた。

うん。これも旨い。

にんじんも入っているのかな?

南瓜とにんじんのドロッとしたベータカロチンに
トマトのしつこすぎない酸味がスープを甘々しくしすぎず、
最後までさっぱりと飲ませてくれる。

飲み終えた際に口の中に立ち昇る残り香が
なんとも至福のひとときを与えてくれた。



豚とスズキはスズキを選ばせていただいた。

前菜から白ワインをいただいていたのだが
ここでひとつアクシデントが・・・

白ワインのおかわりを頼んだのだが
何故か別のグラスと共に赤ワインが・・・

最初はカレーもスパイスされたスズキに合う
赤ワインを持ってきたのだとポジティブに解釈していたのだが
どう舌で転がしても合いそうにない。

赤はデザートまで寝かして
白ワインを再度注文させていただいた。



スズキの上にはインゲンが。

ソースはメニューの通りキャベツのソースだ。

前述の通り焼き目のスパイスにカレーを
使っているのだがこれはなるほど。

水気の多いキャベツソースもスズキも味気は淡白。
両者を引き立てるために強いカレーを入れているのだろう。

ただし、これは賛否両論だ。
スズキの引き立て方は他にもあるので
これはこれで1つの方法なのだが
キャベツソースがカレー粉に負けているのが
どうしても気になってしまった。



デザートにはココナッツのブラマンジェ。

味付けはまずまず。

ぷるんとした弾力とは完全に反対方向の仕上がりで
瑞々しさは嫁の好みであって私の好みではなかった。



デザートと一緒にコーヒーが・・・

こいつは出して欲しくなかった。

ヒーターが切られているのではと
疑いたくなるような温度で、
赤ワインでデザートを食べていた私はともかく
嫁の方はぶち壊しだったのではないだろうか?・・・



パン、前菜、スープが飛びぬけ
メインとデザートはまずまず。

コーヒーとオーダーミスは論外だったのだが
¥1,575というお値段とサービスを考えると及第点以上。

嫁は雰囲気も含めパリ4区よりも
こちらのお店の方が好みということだが私は逆の意見。

真偽のほどはご自分で確認していただくのが良いだろう。

ご馳走様でした。

レストラン ル・クープシュー
新宿区西新宿1-15-7西口ライフビル1F
TEL 03-3348-1610
11:30~14:00
17:30~24:00(L.O.22:00)
第3月曜定休

ランチ ¥1,575(グラスワイン¥600を除く)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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⇒ あなたはどっち?パリ4区もチェック!

新宿 ル・モンドにて「リブロースステーキ」をいただきます

2007-06-28 12:22:21 | 新宿

私が幼稚園児の頃。

うちの親父は肉を喰わなきゃ元気がでないなどと
朝っぱらからステーキを食べていたのを思い出した。

親父が30代の頃だから
それがどんな暴挙なのかようやく
理解することができる歳になったのだが、
血は争えない。

今日はどうしても肉が喰いたくなり
新宿の安くなかなかの肉を喰わせてくれる名店へ。

ル・モンド。



ステーキの神様を名乗るこのお店の厚切りステーキは
コストパフォーマンスがとてもとても抜群の品なのだ。

新宿西口のヨドバシカメラの目の前に
ひっそりと佇むカウンターだけの店。

お腹が空いているときならば厚切りステーキを、
そうでもない時ならばベーコンの周りにヒレ肉が鎮座した
ヒレステーキを注文するのだが、
今日は今まで食べたことの無いリブロースステーキを
ライス大盛りで注文させていただいた。



ちなみにランチタイムのメニューは
リブロースステーキ(150g) ¥950
サーロインステーキ(150g) ¥1,100
ヒレステーキ(110g) ¥1,200
厚切りステーキ(300g) ¥2,500
※厚切りはサイズバリエーション有り

生ビールは中で¥470だったり
グラスワインが¥360だったりと
どれもこれもついつい頼みたくなってしまう価格設定だ。



最初にやってくるのはレタス。

オーソドックスなイタリアンドレッシングが
かけられているのだが、
こいつがなかなかに旨い。

炭火で網目がくっきりとつけられるのを横目に見ながら
まだかまだかと平らげてしまった。



5~7分程度だろうか。

お待ちかねの牛の背中の肉がやってきた。

大盛りごはんのこの量。

肉や食事のバランスを考えるのならば
ポテトも大盛り(¥100)にすれば良かったかな。

いざとなれば胡椒でペッパーライスにして
平らげてしまおう。



この店のお米はそんなに良いものを使っていない。

お肉の出来を考えると
毎回、ややボサッとしたお米だけが
唯一の欠点なのではないかと考えさせられてしまう。



こいつがル・モンドのリブロースト。

旨そうな匂いがプンプンしている。

付け合せにはたっぷりのインゲンにフレンチポテトが
綺麗に盛り付けられている。



肉の上にのっている辛子色のペーストはバターだ。

バターだけではこんな色にはならないのだが
野菜や香辛料を練りこんでいるそうだ。

何が練られているのか全く判らない。

もちろん最初に言っておけば
バターなしにもしてくれるので
気になる方はお申し付けを。



ナイフを入れると
若干スジのある部分もあるが
基本的なスジ抜きはしっかりとされている。

焼加減は何も言わなければ私好みなミディアムレアだ。
好みがあれば最初に申し出ると良い。

肉の扱いをしっかり行なっているのだから
注文ごとに聞いても良いのだが、
あまりステーキに馴染みの無い日本では
好み嗜好のある少数派が申し出た方が効率が良いのだろう。



ソースをできるだけ
かからないようにしながら一口・・・

うん。旨い。そして柔らかい。

嫁はここのヒレステーキが大好物。

今日の抜け駆けを見て近いうちに
強制連行されるのだろうが・・・



ここのソースは洋風なようで和風だ。

単体ではしょっぱくも感じるのだが
肉汁が合わさるとむしろさっぱりと感じたり、
バターの濃厚すぎる部分をまろやかにしたりと
肉に合わせるものとして考えて作られている。

初めてのリブロースも
コストパフォーマンスの高いものだったが、
やはりヒレや厚切りの方がより幸せに浸れそうだ。

美味しいごはんをご馳走様でした。

ステーキの神様 ル・モンド
新宿区西新宿1-16-11
TEL03-3343-7728
11:00~15:00
17:00~22:00
日曜定休

リブロースステーキ ¥1,050
(大盛り¥100増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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新宿 豚珍館にて「とんかつ定食」をいただきます

2007-06-25 12:34:55 | 新宿

相変わらずの風邪引きで、
のど飴もカンロの梅のど飴から
浅田飴にグレードアップ。

皆さん。季節の変わり目につきご注意を。

今日は新宿に用事があったついでで、
クリスピークリームドーナッツ程ではないにせよ
行列のできるとんかつ屋に行ってきた。

豚珍館。

安さと独特の食感、ボリュームで評判のお店だ。



場所は新宿郵便局を1本甲州街道よりに入った
ビルとビルの静けさの同居する一角だ。

お昼時ならば2階へ続く階段はもちろんのこと
路上にも激安ボリューム満点メニューを求める
学生やサラリーマンがたむろする。

平均価格帯は¥700程度か・・・

いかリングとかにクリームコロッケ ¥550
いかリングときす ¥580
紙カツ ¥600
チキンセット ¥680

などお父さんにやさしいメニューから
上は¥1,000ちょっとのメニューまで多種多様だ。



時間が早かったこともあり
階段に3人程の並びこそあったが
回転の速いこのお店にあって
3人なぞは調理時間と同程度のもの。

全然問題ない。

最近とんかつを食べていなかったこともあり
こちらのデフォルトメニュー。とんかつ¥800を注文した。



5分程の並びの末、
着席後1分程で今日の獲物が並べられた。

生憎、カウンターの1番奥の薄暗い空間で
申し訳ないが今日の写真は期待できないので悪しからず。

一揃えはごはんに新香、とん汁にとんかつ。

カウンターにあるややとろみがかった甘口ソースと
流体の辛口ソースを併せていただくことに。



こちらのお店の大きな特徴のひとつが
このとん汁とごはんがおかわり自由なこと。

写真では大根だけが目に飛び込むが
にんじんや溶けてなくなりかけた
豚肉などがしかと沈殿している。

もうひとつの特徴は
大旦那の内弁慶ぶり・・・

一目をはばからず職人に浴びせる怒声は
会社でも怒られている方にとっては
食事すらも生きた心地のしないものにしてしまう。

この辺はご一考いただきたい。



こちらが豚珍館のとんかつだ。

独特の食感と言ったのは行列にも秘密があるのだろう。

とんかつに2度揚げは常套手段なのだがこちらのお店はおそらく、
並びの最中にオーダーを取り高温で揚げるところまでを行い、
入店直後もしくは見切りで低温にぶち込んでいるのでは
ないだろうか?

余熱で肉の按配をコントロールをしているのかは判らないが
客を待たせない秘訣と衣をこげ茶でガリッカリッとした
あまりお目にかかれない食感に仕上げる秘密との
両輪をこれが担っているのだろう。



写真はひどいが味はなかなか。

この衣がやみつきになる人は
ここのとんかつしか食べれなくなるのだろう。

脂身の除かれた?
赤身ぎっしりのロース肉は硬くはない。

肉厚もなかなかのもので
ごはんとん汁のおかわりと共に
満腹中枢をしっかりと刺激してくれる。

やかましいのだけはご遠慮いただきたいが
こういうお店が少なくなっている平成の世の中には
旦那の小言も風情なのかなぁ・・・

とにもかくにもご馳走様でした。

豚珍館
新宿区西新宿1-13-8たかはしビル2F
TEL03-3348-5774
11:00~15:00
17:00~23:00(土曜11:00~22:00)
日曜・祝日定休

とんかつ定食¥800(ごはん、とん汁おかわり自由!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★▲

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新宿 つけ麺屋やすべいにて「辛味つけめん」をいただきます

2007-06-07 12:44:18 | 新宿

昨日は1日休みをもらって
3年ぶりに1日人間ドックに行ってきた。

前日の夜から水のみで過ごしていたので
空っぽの胃袋をハイオク満タンに
してくれそうなお店を四方八方。

15時という時間が災いして
結局、新宿のやすべえへ・・・

こちらのお店が渋谷にできた際には
渋谷界隈につけ麺ブームが巻き起こったのが
5年以上前のことを今でも懐かしく記憶している。



こちらのお店のウリはなんと言っても麺だろう。
もっちりとした自家製麺を¥680という均一価格で
並盛り(220g)・中盛り(330g)・大盛り(440g)と
胃袋に合わせて用意してくれる。

さらに¥100出せば特盛り550gという
レスラーメニューもあったりする。

ドック帰りで健康になったような錯覚もあり
辛味つけ麺を大盛り味玉付きで注文させていただいた。



5分程の並びはあったがそこはつけ麺屋。

回転が速い。

席守と言えば良いのだろうか?
客の喰う状況を見ながらオーダーを
コントロールする係りがいるので
着席後2分程度で獲物が用意された。

こちらがやすべえの辛味つけ麺だ。



ラー油で真っ赤に染まった魚出汁ベースのつけ汁。

体に悪そうな色だ・・・

中にはメンマとチャーシュウを
千切りにしたものと葱が入っている。

つけ汁を一舐め・・・

辛味よりも尖っていない酸味が
麺をさっぱりと食べさせてくれそうだ。

次回は辛味2倍くらいが私には丁度良いのだろう。



こちらが440gの麺だ。

高さを見れば中々の量であることが
お判りいただけるだろうか?

麺で言えば麺屋武蔵のつけ麺と非常に似ている。

中学生の時に1300gのカレーを完食したことはあるが
つけ麺1300gと闘えるのだろうかと
ふと考えてしまった。



こいつをラー油の溜まりに落として
服に死んでも跳ねないようにしながら慎重にすする。

うん、空腹時は何を食べても美味しく感じるのだが
麺の水気が落ちてもしっかりと絡むつけ汁。
歯ごたえのある麺は量も去ることながら、
本当に喰った気にさせてくれる。



正直、大量の麺を平らげる場合
味に変化がなければ飽きずにいるのは中々難しい。

私はここのは醤油味が一番好きなのだが
味の奥行きのある醤油でさえ飽きてしまうのに
より平坦な辛味つけ麺はさすがにこのままでは
食事が腹に入れる作業になりかねない。

ということで、備え付けの削り節を
麺にぶっかけて味に変化を・・・



出汁にも使われているだけあって
ラー油入りとはいえ相性はとても良い。

続けざまに刻み玉葱をスープに・・・

玉葱の甘さが元々のスープの辛さと
玉葱自体の辛さも引き立て
削り節で一層濃くなった魚っぽさと相まって
最初に感じた旨みとは別境地だ。



仕上げに出汁スープを貰いつけ汁をいただく・・・

麺の茹で汁に負けないだけの
滅茶苦茶濃いスープだったので
割らないととてもとても口には入れられないのだ。



渋谷で言えば
今ではすずらんの方が人気店なのだが、
安く胃袋に合わせて麺を用意してくれるこのお店は
私のような食いしん坊にはもってこいのお店だ。

逆に小食の方には不満もあるでしょうが・・・

ご馳走様でした。

つけ麺屋やすべえ新宿店
渋谷区代々木2-11-19
TEL:03-3375-5911
11:00~2:00

辛味つけ麺 ¥780(味付け玉子¥100を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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新宿 鳥茂にて「タン刺し」をいただきます

2007-05-28 16:05:06 | 新宿

今日は皆さんに訃報がひとつある。

私が東京で1番旨いお好み焼き屋だと思っていた
吉祥寺の吉祥夢が閉店した。

昨日久しぶりに指名喰いをと
電車を乗り継いでまで吉祥寺に行ったのだが。

ダブル(2倍)にしようかシングルにしようかと
胸を躍らせながらあるべき場所にたどり着くと
そこには見慣れぬCAFEが佇んでいた。

周辺の人に聞き込みを行なったところ
親父が田舎に帰るとかで1月ほど前に
暖簾を下ろしたそうだ。

これでお好み好きな私の心のよりどころは
新大久保のおうさか苑を残すのみ。

今日もしっかり昼飯を喰ってきたのだが
完全に上の空だ。

どうにも普通のランチ日記では気が治まらないので
本当は人にあまり教えたくない焼き鳥の旨い店を大盤振る舞いだ。

新宿の鳥茂。

金曜の夜に末席とはいえ
焼き鳥の旨いこの店に久しぶりに行ってきた。
ただし、残念。

末席が災いして光量が確保できず
ほっぺが落ちる品々をしっかりと捉えることができなかった。

今日は簡単にお店を紹介し、
ほぼ毎月行っているのでそのうち
ネタの方はレポートしたい。



こちらのお店。
場所は新宿駅南口の目の前にある。
ルミネ1の大きな交差点を代々木側に渡れば
角に写真のような場所を見つけられるだろう。

甚平一族のこの店の用途は説教部屋。
親父が私を叱り付けるのにかれこれ20年程愛用している。

店が開いてさえいれば間違いなく混雑する店なので
予約は必ず入れた方が良いだろう。

ただし予約を入れても
席が確保されるだけで相席に近いこともあるので
そこは恨みっこなしだ。



焼き鳥系の単価はだいたい¥400ほど。
他と比べると圧倒的に高いのだが、
旨いものがこの値かと納得できる高さだろう。

鶏肉だけでなく牛肉やホルモンも焼いている。

特にお薦めはレバ刺しとタン刺しを私は薦めたい。
どちらも¥1,000で下の写真がかろうじて見て取れる
タン刺しの写真なのだが、
張りの強い濃厚な卵に絡めて口に入れれば
独特のコリッとした食感の後から込み上げてくる旨みに
悶絶できるだろう。

また、〆の雑炊は外せないので
こちらの方も試して見て欲しい。



今日は特に写真が少なくて恐縮なのだが
今まで内緒にしていた贔屓のお店の話ができて
あ~すっきりした。

鳥茂は名前は知れた店なので
知っている人も多々いるかとは思うが
知らなければ是非1度。

親孝行をするも由。OLにえばりを効かせるのも由。
喜んでもらうのにはうってつけのお店だ。

ここまでベタ誉めするお店も珍しいので
私はよっぽど好きなのだろう。

これ以上大好きなお店がなくなりませんように。
ご馳走様でした。

鳥茂
渋谷区代々木2-8-5
TEL03-3379-5188
16:30~1:00
日曜定休

平均予算¥4,000~¥6,000

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★☆

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新宿 クリスピークリームドーナッツにて「シナモンアップル」をいただきます

2007-05-21 21:23:16 | 新宿

今日の日記は話せば長い話になってしまうので、
開設以来初のサーキット式で今日中の何回かに分けて
更新させていただきたい。

お話は先週の土曜日のこと・・・

金曜の夜に銀座時代の先輩に呼び出されて
渋谷で焼き鳥→ブリティッシュパブの午前様。

日記的には焼き鳥屋で書くべきなのだが
甚平の休日の生態を垣間見る方を
今回は選ばせていただいた。

明け方5時に床に潜り込んだまでは良いのだが
寝付くや否やわが家の目覚まし時計が
けたたましい音を吐き出したのだ。

時間は6時。

目覚ましを止めようと起き上がると
鬼嫁の冷たい視線が・・・

そうだ。土曜の朝は
クリスピークリームドーナッツで
優雅な朝食を取りたいとわが家の御息所様は
先週末からご所望されていたのだ。

2日酔いでギブアップなど
到底通じそうになかったのだ・・・



07:10

1度食べてみたいと思いながら
オープン以来の2時間待ちの行列に
並んでまで食べたくないと出した我々の回答がコレ。

休日の朝っぱらに早起きして行く・・・って
めちゃくちゃ並んでますよ・・・



高島屋に続く目を疑うような光景に
2人揃ってその場に崩れてしまった。

5分程でようやく立ち上がり
空腹を満たすことを優先して
睡眠時間1時間で身を削りながら落ち着いたのは
いつでもできる朝マックだった。

ハッシュポテトを頬張りながら
このままでは引き下がれないという
嫁の毒を解毒するために例の6億円の話題を・・・

08:30



実は水曜日の段階で3口ばかり購入していたのだが
西武新宿の宝くじ売り場は8時30が開店。

こちらの方はニュースで見た光景とは程遠い
先客1組の楽勝でもう2口のくじを購入することができた。

予定外の朝マックにご機嫌ナナメな嫁を
6億円で戸建てを買おうだとか、
会社を辞めて何をしようかだとか、
世の人々が同じ様にするであろう話題で
何とか矛先を違う話題にすり替えさせていただいた。



09:00

雲行きが怪しくなり
多くのお店が開店する10時まで
お茶でもしようか帰ろうか迷った結果、
帰宅することに。

くじの結果は土曜日の夕方には
戸立ての夢もろとも崩れ落ちる結果に。

朝のつまずきを引きずりながら
家の掃除やらをしている嫁の目は
まだ死んでいなかった・・・

つづく・・・




この日の晩御飯はいつもよりも早い17:30。

トマトソースのペンネにバケット、ジャーマンポテト、
サラダなどのイタリアのお昼ご飯のようなメニューにスペインの赤。

「弟の誕生日プレゼントを見に行きたいんだけど?」

「???」「いつ?」

「今から・・・」

時計に目をやると19:00。

フラッグスなんかは22:00までやっているとしても
休日の19:00過ぎから街にくりだすんですか?

耳を疑ったのだが本気らしい。



嫁曰く買い物をし終わる22時頃ならば
クリスピークリームドーナッツも空いてるのではとのこと。
やっぱそっちが目当てだったか! 

21:40

23時閉店のこちらのお店。
まだまだ並んでいます。

とはいえ高島屋側の並びがほとんどなく
待ち時間は推定1時間。
休日の朝7時よりも夜9時すぎの方がすいているのが
ちょっと新鮮だった。

並んでまでと思っていたのだが
嫁を引きずり出すことができず諦めて並ぶことに。



並びはじめて30分。

こちらのお店、12個入りの箱買いをするお客さんと
単品買いするお客さんで途中から並ぶ列を分けている。

22:00という時間もあり
お酒の回った客や帰路を急ぐ客は
多少早く買えるボックス買いに流れて行く。

この人間心理をついた売り方が
儲かっている秘訣のひとつなのだろう。

また、並んでいる全ての客に
オリジナルグレーズドという
こちらのお店のデフォルトメニューを配って回っている。

オリジナルグレーズドは馴染みの深い
ミスドで言えばハニーディップに近い商品なのだが、
なるほど。こいつは旨い。

揚げたてのもっちりとしたドーナッツフラワーが
購買意欲を激しく刺激し、並んでまで買うという引き返しにくい環境を、
単品買いだろうが箱買いだろうが勝手に作り出している。



22:15

ようやくお店の壁面まできた。

ここまで来るとドーナッツの製造過程を
まじまじと見ることができる。

社会科見学よろしく撮り捲ってきた。

第一工程はリフトのような機械に
たくさんのドーナッツがのせられ
左から右へ、上下しながら進んで行く。

この過程では生地が右に行くにつれて
膨らんで行くのが手に取るようにわかる。



膨らみきった生地が次の過程に・・・

どんどん油に飛び込んでゆく。

フレームで間仕切りしてあり
ドーナッツ同士がくっつかないように配慮はされているが、
中にはジャムって油に飛び込む口の部分で
詰まってしまっているものもあった。



片面が焼きあがるあたりで
クルッと裏面にひっくり返す機械がある。

ここでも半回転でなく1回転して
同じ面が2度揚がってしまうドーナッツも
中にはあった。



次の工程は左と右のドーナッツの
色の違いを見て欲しい。

コンベア-で機械をくぐる瞬間に
砂糖のナイアガラがあまあまのドーナッツに
仕上げるのだ。



機械の奥で真っ白な壁のようになっているのが
砂糖のナイアガラ。

恐ろしい。

このお店メニューにカロリー表示をした途端
お客の方も飛んでしまうのではないかという気にさせてくれる。



シュガーを身にまとったドーナッツが
ずら~っと流れてゆく。

実は私。大学4年間ミスドでアルバイトをしていた。

私の作るマフィンは通常のものよりも8g多く、
生地の量が多くなると膨らんだ際の形は多少
いびつになるのだが、明らかに大きく手作り感が出て
お客さんには喜んでもらっていた。

マニュアルを守らなくてすいませんでした・・・



ようやく店内に。

前のお客さんの隙間から
嫁はもぐらのように首を出し入れしている。

こちらのお店のドーナッツは
全部で15種類。

当初は4個程度を買うつもりだったが
不思議と6個位は買う気になっていた。



その中から
チョコレートグレーズドスプリングル。
シナモンアップル。
チェリーキッス。
オールドファッションチョコレート。
グレーズドラズベリー。
チョコレートグレーズドクルーラー。
チョコレートケーキの計7点を注文。

ちなみにオリジナルグレーズドが¥150で
それ以外は全て¥170だ。

22:30

嫁は明らかにBダッシュだった・・・

つづく・・・





1時間程の待ち時間で
このドーナッツたちがどれほど甘いであろうかは
嫌というほど目の当たりにしてきた。

23:00

ほぼ徹夜に近い体を
どこまで虐めてくれるのだろうか?

嫁はベッドとは完全に逆方向の
エスプレッソマシンに
コナコーヒーをセットし始めた・・・



こちらのクリスピークリームドーナッツ。

12個用と6個用の箱が用意されている。
売り子さんはお客の注文が入るたんびに
あと3っつ入りますよだとか、もう1個入りますよだとか
目でわかるようにアピールしていた。

ちなみに7個の場合は1個だけ
紙袋に包んでよこしてくれる。



こちらはシナモンアップル。

ミスドならば揚がったドーナッツに
プラスチック製の穴開け棒で
ジャムやらチョコレートの通り道を空けて
注入後にシュガーをふって出来上がりだが
こちらも見た感じは同じ仕上げ方だろう。



包丁を入れるとネーミングの通りの
林檎にシナモンが絡まった甘~い匂いが漂ってきた。

パクリ・・・

旨い。

こいつもオリジナルグレーズド同様
やはり生地にミスドを超える旨さを感じる。

ジャムの香料が強いがシナモンが
何とか甘ったるく感じすぎるのを抑えてくれている。



オールドファッションチョコレート。

さくっとした食感の後から
ふわっとした弾力がやってくる。

こいつの生地自体の味は抑え目な上品な味なのだが
コーティングしてあるシュガーが甘すぎる。



チェリーキッス。

チェリーパイが大好きな私でも
完全にアメリカンテイストなこのジャムは
日本人が受け入れるとは思えない程の甘さだ。

缶ジュースの糖分を解説するような番組があるが
そんな番組の格好の的になりそうな甘さだ。



チョコレートグレーズドスプリングル。

日曜の朝食にと取っておいたのだが、
朝風呂に入っている間に私でない胃袋に消えていた・・・



グレーズドラズベリー。

こいつもチェリーキッス同様の
アメリカンテイストだ。

今の並びの勢いで
日本人がこいつを消費していったら標準体型が
まさにタカ&トシになってしまう。



甘さに舌がだれてきてしまった。

こちらのドーナッツ。
日本風にリメイクしていないこともウリなのだろうが
一過性のブームで終わらないだろうか?

自分へのご褒美なる
素敵な言葉でハーゲンダッツなどは
着実に売れたのだがメタボリックの申し子的な
諸刃の剣で殴りこみをかけて成功しているこの店の未来に
一抹の不安を感じてしまった。



チョコレートケーキ。

ミスドで言うホームカットにチョコレートで
コーティングしたものだ。

生地に秀でている分
こいつは美味しくいただけた。



チョコレートグレーズドクルーラー

こちらもミスドで言うフレンチクルーラーを
チョコレートコーティングしたものだ。

エンゼルフレンチが外見は似ているが
あちらにはホイップクリームが入っているので
フレンチクルーラーという表現が
しっくりくるのだろう。



こちらはフレンチクルーラーのような
ふわっとした食感ではなく、
どちらかと言うとよりビスケット方面に寄った食感だった。

旨いには旨いのだが全ての中で
一番驚きを持って迎え入れることができたのは
店先で振舞われたオリジナルグレーズドだった。

驚くほど軽やかで且つもちっとした食感。
甘さは慣れてしまえば飽きてしまいそうだが
2ヶ月にいっぺんくらいのご褒美ならば
長生きできそうだ。

いずれにせよ今は一巡する前の一過性のブーム。
半年してもこの行列が維持できるかできないかが
勝負の分かれ目となるのだろうが、
新宿にしかない飢餓感で押すのか、
他店舗化してゆくのか楽しみに見守ろうじゃありませんか。

過去最長の日記もこれにて一件落着。
ご馳走様でした。

クリスピークリームドーナッツ
渋谷区代々木2-2-2新宿サザンテラス内
TEL:0120-46-1072
7:00~23:00

ドーナッツ諸々×7個 ¥1190

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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新宿 東京麺通団にて「ねばたま」をいただきます

2007-03-27 13:16:49 | 新宿
昨日の日記でちらっとお話したのだが、
旬が過ぎぬ間に先週末のお花見のお話をちらりと。

23日(金)の出勤時に新宿中央公園の一角が
明らかにピンク色に染まっていた。
梅は終了、こぶしが旬という季節にあって
ピンク色といえばあの花だ。



気になるピンク色を確かめたくて
24日に行ってみるとご覧の様に
ひがん桜が満開なのであった。

新宿の中央公園にはソメイヨシノも
大量に植林されているのだが、
そちらの方はようやくつぼみが色づいた按配だ。



あいにくの空模様だったのだが、
25日は嵐の予報。

1日限りの一期一会を逃すまいと
ご近所さんが仰山参集していたのだ。



花には団子とばかりに
お腹の方も空いてきた。

名残惜しさよりも食欲が圧倒的に勝り
先日教えていただいた讃岐うどん屋で
腹ごしらえでもと駅の方に歩を進める。



やってきたのが東京麺通団。

讃岐うどんブームの火付け役となった
グループがプロデュースするうどん屋だ。

ここの売りがおもしろい。

饂飩場でうどんを打つ職人が
ローテーションするので、
饂飩の仕上がりが十人十色ときたもんだ。



注文はまず入口に程近い饂飩場で
職人さんにベースとなるうどんを注文する。

かまあげに卵の入ったかまたま、
そいつに納豆を入れたねばたまなる
うどんを大で注文した。

待つこと5分強。
茹で上がった饂飩をトレーにのせ
次のステージに移動する。



トッピングのずらりと並んだエリアで
お好きなものをお好きなだけ・・・

私はこのシステムにめっぽう弱い。
ビュッフェでもなんでもないのに
必要以上に拾い上げてしまうのだ。

妻の羽交い絞めでなんとか
イワシ天1つで我慢することができたのだが
まさに魔物が棲むエリアだった。



出来上がったのがこいつ。

最後に会計を済ませ、
ピカピカに輝いた饂飩に
目を光らせながら席の方に走る。



生姜とねぎは
会計時に好きなだけ盛らせてくれる。

生姜もねぎも大好物な私は
納豆に負けないくらいの量を
どてっと盛らせていただいた。

生饂飩を摘むみ喰うと・・・

うん。

コシもしっかりとしたなかなかの饂飩だ。



卵と納豆を良く伸ばして
ぐるぐるグルグルしたら出来上がりだ。

我慢できずに黄身の強い部分を掬い上げ
口いっぱいに頬張る。

う、うみゃい・・・



饂飩についた釜の残り湯と納豆の粘り気、
卵の黄身が丁度良い具合に伸ばし合い、
普通ならば卵1つでは全ての饂飩に
黄身が絡みきらないのだが、
不思議なことにカバーしきれている。

熱かけを食べた妻が直後に
腹を壊してしまったのは気がかりだが、
このねばたまとやらは、
是非一度お召し上がりいただきたい。

ご馳走様でした。

東京麺通団
新宿区西新宿7-9-15
ダイカンプラザビジネス清田ビル1F
℡03-5389-1077
10:00~2:00
年中無休

ねばたま ¥490(大)
イワシ天 ¥120

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★▲☆☆

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新宿 かのやにて「讃岐うどん」をいただきます

2007-03-16 13:47:10 | 新宿

黒船が自分の港に向けて出航した。

月曜日からわが家にお出でになっていた
嫁のお母様のことなのだが、
置いてけぼりのお父上の帰れコールに屈して
僅か平日5日間の滞在だった。

昨晩は午前様だったことも手伝い
結局ゆっくりと話すこともできなかったことが
気になるところだが、こればっかりはサラリーマン。

気持ちを切り替えるしかない。

今日は朝一で新宿のお得意さんの所に寄ったついでで
暖を取りたくなり饂飩屋に駆け込んできた。



お店の名はかのや。

複数店舗展開している
讃岐饂飩のお店なのだが
立ち喰い系のお店にしては
まずまずのお饂飩を食べさせてくれるお店だ。

今日寄ったのは新宿の西口の
ヨドバシカメラの脇っちょにあるお店だ。

暖を取るのならば饂飩だけで十分なのだが、
店内に入り朝からよせばよいのに五百数十円の
かき揚げ丼と饂飩のセットを思わず押してしまった。



さらに追い討ちをかけるように
カウンターで追加¥50を支払い卵も落としてもらった。

こちらがかのやのかき揚げ丼セット。

饂飩はわかめと揚げ玉とネギだけのシンプルな構成で、
おつゆは鰹と昆布のシンプルなものだ。

関西の方からすると
鰹がちょっと強く感じられる気もするが、
東京のしょっぱいものと比べれば
随分と食べやすいお饂飩なのだろう。



銀座で立ち喰い系に寄る際には
歌舞伎座の脇の歌舞伎蕎麦に行くことが多いのだが
こういったお店で気にしていることはタイミング。

歌舞伎蕎麦ならば入り口から中を覗いて
ざるにたっぷりと蕎麦が載っている際には茹でたて。

即座に入店する。

逆に中途半端に蕎麦が載っている際には
何人かずらして新しい蕎麦が上がるタイミングで入店する。

冷めたピザや伸びた麺類を食べるという
人生最悪の瞬間を回避するための処世術なのだが
かのやではタイミングが良ければ
コシのある太目の饂飩を喰えるのだが、
タイミングが悪いと表面から芯までボソっとした
あまり旨いとはいえないものが提供される。

こちらのお店では完全に運任せなのだが
今日の仕上がりはいかに?・・・



今日の運勢占いのようになってしまったが

当たった!今日は当たり日だ。

なみいる先客との番手争いをかいくぐり、
今日は丁度良い按配のお饂飩にありつけた。



こちらがかき揚げ丼。

正直に申し上げると完全に失敗した。

おそらくは何日も使いまわされている油が
もったりと胃にのしかり、追い討ちをかけるような
甘しょっぱいタレにどっぷりと漬されたかき揚げ。

先ほどの饂飩で味わった恍惚感が
すっかりと影を潜めてしまったのだ。



饂飩の出来栄えに当たり外れがあること自体は
感心できるものではないのだが、
立ち食い系の雄のひとつとしてお試しあれ。

ご馳走様でした。

讃岐うどん かのや
新宿区西新宿1-16-11
℡03-5320-1858
平日・土曜 7:30~23:30
日祝 9:00~23:00

かき揚げ丼セット ¥550?(玉子¥50を除く)
             メモリ忘れました。。。
甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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新宿 パリ4区にて「鴨胸肉のロティ」をいただきます

2006-12-26 15:12:56 | 新宿

今日の昼飯はお店の名誉もあるので、
残念ながらご報告できない。

同じ¥1,000札の使い方でも納得できる使い方、
できない使い方をここまで如実に感じてしまったのは
久しぶりのできごとだった。

しょうがないのでクリスマスイブイブのお話を。

コメントでのやり取りでご存知の方もいるのだが、
我が家には毎月1回贅沢の日なるものが存在する。

普段家で耐え忍びながら・・・フィクションです(笑)
冷や飯を喰わせている嫁に対して顔向けをするために
嫁の好きなものを食べに行く日。

これが我が家で言う贅沢の日なのだ。

今月はどこに行きたいのか尋ねると
新婚旅行でいたくお気に召された
フレンチが食べたいとのことなので、
3年前に引っ越してからちょこちょこお邪魔している
パリ4区へご案内した。



場所は新宿駅の西口。

ヨドバシカメラなどが連なる
繁華街のド真ん中にその店はある。

平日のランチタイムでも
テーブル席は予約で埋まることが多く
なかなかの人気店なのだが、
前日でも予約はよっぽどのことが
ない限りは取れてしまうので、
カウンターで肩を並べるくらいならば
予約をお薦めしたい。

ランチはA・Bの2種類があり、
Aは¥1,575。Bは¥2,940
何が違うのか大まかに言うと食材の違いと選択肢だ。

どちらも構成は
前菜、スープ、バケット、メイン、デザート、コーヒー。

この日のメニューは



Bコースで
前菜をフォアグラのテリーヌサヤインゲン添え(¥525増し)。
メインをうさぎの背肉と迷った挙句、
フランス産鴨胸肉のロティグリーンペッパー添え、
赤のハウスワインと共に注文した。



フォアグラのテリーヌサヤインゲン添え。

関心したのはドレッシング。
オリーブオイルにほのかに香るビネガー。
この酢加減が絶妙で、振ってある塩の味がピリッと
野菜を引き立てている。

フォアグラのテリーヌには特に驚きはない。

バケットに塗りこんで
赤ワインと一緒に口の中で転がしたり、
サヤインゲンに絡めてみたりと一通り愉しませていただいた。



カボチャのポタージュ。

幼少の頃に苦手だった南瓜を
食べれるようにしてくれた記念すべき一品だ。

まっさらな教科書で作ったような忠実なお味。
カボチャのクセは引き出さず、
甘味だけを上手に引き出している。



フランス産鴨胸肉のロティグリーンペッパー添え。

肉汁と一緒に滴っている旨み汁を舐めてみたが
何をぶっかけてあるのか解明しきれない。



鴨肉のクセは当然の如く生きているのだが、
グリーンペッパーの中から弾けるほのかな刺激と
一緒に噛み締めると不思議と臭味が旨みに変わってゆく。

旨い。

赤のハウスワインとバケットを追加で注文した。



付け合せは玉葱を筆頭にコーン、アスパラ、
冬瓜?サヤインゲン、ブロッコリーなど
しっかりと食べさせてくれる内容だ。



デザートは
カスタードプリンロイヤルミルクティのアイスクリーム添え。

粘度の少ないカラメルソースに
シナモンが振りかけてある。

ロイヤルミルクティとカラメルソースの甘ったるさを
カスタードプリンの甘さの中で際立つ苦味とシナモンの香りが
単調な甘ったるいだけのデザートにしていない。



コーヒーはエスプレッソも注文できる。

こちらはちょいと薫りに欠けて残念だったが、
料理の内容には満足している。

夜は別途10%のサービス料もかかるお店だが
数軒先のこれまた人気店、ル・クープシューと
切磋琢磨できる客にとっての好立地は、
今後も手軽にフレンチを愉しむためにはもってこいなのだろう。

お腹の方は若干バケットで満たさせていただいたが
美味しいランチをご馳走様でした。

パリ4区
〒160-0023
新宿区西新宿1-15-9
℡03-3342-5969
ランチ 11:30~15:00
ディナー17:30~22:30(日祝日21:30)
毎月第2月曜定休

Bランチ ¥3,465(フォアグラのテリーヌ¥525増しを含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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新宿 ビフテキあずまにて「オムライス」をいただきます

2006-12-01 13:35:53 | 新宿

新宿の客先に行った帰りに飯でもと
新宿三丁目界隈に行ってきた。

伊勢丹を御苑方面に渡った新宿三丁目には
私の好きな「新宿ホルモン」という安くて旨い
ホルモン屋など、とにかく食べる選択肢にはことかかない。

フラフラしながらふと目にとまったのがこのお店。



ビフテキあづまという昔ながらのネーミングが
とっても気になってしまったのだ。



場所は末広亭の隣り。
赤い看板が目印。



店先にはメニューが並び、
日替わり定食¥850.
まずまずの価格帯で即決した。

店内は創業当初のままなのだろうか?
60年以上お店を切り盛りしているそうで
戦後から今にいたる歴史に頭が下がる。

洋食といえばデミグラスソースを食べてみたい。
とは言え大好きな玉子もたっぷりと食べたい。
そんな欲求を満たしてくれるメニューが
あった。あったのだ!



こちらのオムライスは海老フライだとかハンバーグだとか
好きな一品を付け合せにしてくれる。
一件落着とばかりに注文した。

こちらは大盛りで約¥1,000。
(金額忘れちゃいました~スミマセン)

ちょいとばかし高い気もしたが
お味がよければそれで由。

しばらくしてサラダと一緒に盛り付けられた
オムライス、ハンバーグ付きがやってきた。



オムライスにはデミグラスソースと
ケチャップの両方がかかっていた。
個人的にはデミグラスソースだけで十分なのだが
お味の方はどうなのだろうか?



玉子をぱっくり割って中を見ると真っ赤なごはんが登場だ。

一口パクリ。

よく言えば懐かしい味。
要するにケチャップの味がたっぷり染み込んだごはんだ。

ハンバーグも硬めで、
残念ながら飛び上がるほどの美味しさではなかった。

デミグラスソースはまずまずだが、
角のとがった柔らかな麿味のないソースだった。



コンソメスープが一緒に出てきたが、
シングルにしてもややおとなしい味に感じられた。

立地が立地だけに、
末広亭で大人らしい楽しみを堪能した後で
昔ながらの味を楽しむのには良いのだろう。

看板メニューのビフテキを食べていない以上、
これだけで普通のお店と決め付けるのは申し訳ないので、
真価の程は次回にて。

ご馳走様でした。

あづま
新宿区新宿3-6-12 藤堂ビル1F
TEL03-3351-0188

オムライス ¥1,000?(メモり忘れました!)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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京都 しんぶの「ねぎ焼き」をいただきます

2006-11-27 14:05:09 | 新宿

出張で京都に来ているわけでも、
紅葉を見に来ているわけでもない。

新宿の高島屋には週替わりで全国各地の名店が
出張屋台で旨いもんを喰わしてくれるスペースがある。

今まで、ことあるごとにチョクチョク覗いて見ては、
気になる喰いモンを平らげてきたのだが、
今日は京都の「しんぶ」なるお好み焼き屋が出店していた。



11月は九条ねぎの収穫のシーズンだ。
一年前に植えられ、手間隙かけて育てられた九条ねぎのねぎ焼きが
遠出することなく食べれるこのシチュエーションを
見過ごすことはできなかったのだ。

当然のようにねぎ焼きと焼きうどんを注文してみた。



毎日京都から送られてくる九条ねぎは
特殊な機械を使ってすさまじいスピードで切り捌かれていた。

お好み焼き用の特製ソース。



琥珀色の濃厚なソースだ。
空けただけで甘酸っぱい刺激的な香りが広がる。

どうしてソースの香りは
こんなにも食欲を刺激してくれるのだろうか?
空腹が急激に加速した。



お待ちかねのねぎ焼きがやってきた。
鉄板の上ではてんこ盛りだった九条ねぎが
ぎっしりと凝縮されたねぎ焼きだ。



ポン酢と七味をぶっかけて、
まずは何もかかっていないところからパクリと・・・

旨い。

ねぎの違いがはっきりとわかる。
ねぎが元々小麦粉や芋にぴったりと合うのは
解っていることなのだが、
薄い生地と卵、ちくわ、油揚げだけのシンプルな構成の
このねぎ焼きは文句の言いようもございません。



こちらが焼きうどんだ。

讃岐うどんを使っているのだろう。
モチモチのうどんとソースの香りが堪らない。



こちらには、
九条ねぎ、キャベツ、油揚げ、揚げ玉、ちくわが入っていた。

鰹節が熱気で踊る様も
これまた食欲をそそってくれる。

昼食としては十分に腹のたしにはなったのだが、
京都まで行くのを考えたらとか、せっかくだからとか、
悪い虫が耳元で囁いている・・・

「・・・お好み焼きは気にならないの?」

「はい。気になります。」

ということで延長戦へ。

豚といかの入ったお好み焼きを
追加で注文してしまったのであった。



10分程お腹を落ち着けていると
程なくして焼きあがってきた。

玉の中心に満月を描くようにソースがかけられている。
後はお好みでと言うことらしい。



中を崩してみた。
外はしっかり中は緩めに焼き上げられたお好みだ。

小麦粉と芋を合わせた生地は
ユルすぎず外面のカリッとした食感とともに
疲れたはずの胃袋を再び活性化させてくれた。

とてもふわふわしていて中々旨い生地だ。



ソースのかけ加減で強弱をつけながら
こちらも旨いお好みを堪能させてもらった。

こちらのお店は明日28日までは
イートインもテイクアウトも可能なこちらの立地で、
29日から1週間は若干場所を移動してテイクアウトのみで
営業をするそうだ。

新宿に行く際には旬の九条ねぎを
たっぷりと堪能されたし。

美味しいごはんをご馳走様でした。

京都 しんぶ
京都市北区上賀茂御薗町56-1
℡075-781-2190
(新宿高島屋でお後1週間程営業中)

ねぎ焼き  ¥735
焼きうどん ¥525
豚・いか玉 ¥630

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★★

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新宿 サンデーブランチにて「赤いベリーのタルト」をいただきます

2006-10-02 19:25:26 | 新宿

子供の頃夢見た透明人間への憧れか、
昨晩の日曜洋画劇場「インビジブル」を
通算3回目にもかかわらず見てしまった。

映画を見ながら酒と甘いモノ。
私が最も気分転換できる時間なのだ。

そんな秋の夜長にうってつけのスイーツを
透明人間を見ながら食べてしまったのでご紹介したい。



新宿ルミネ1のB2階に入っている
サンデーブランチの「赤いベリーのタルト」。

ここ半年の間に、
こいつほどすっぱ甘く私を癒してくれる
極上スイーツにはお目にかかっていない。



ブルーベリー、ストロベリー、クランベリーの
ベリーベリー攻撃にメロメロなのだ。

甘すぎず上品なクリームが
果実本来のビタミンを引き出していると
感じざるをえない。

シャンパーニュのような高嶺の花を
毎週飲めるような生活ではないので、
爽やかな甘味のアスティのスプマンテと一緒に
映画を見るひと時は誰にも邪魔をされたくない時間だ。



個人的にはモンブランが一番好きなのだが、
コレだ!といったモンブランには未だに巡り合えず、
ここ最近はこのタルトばかりを好んで買っている。



ルミネ1はPM22:00までやっているので
新宿経由でご帰宅される方々、
家族を円満にしてくれる要寄り道なお店ですよ。

サンデーブランチ
新宿区西新宿1-1-5 ルミネ新宿店ルミネ1 B2F
℡03-3343-3366
10:00~22:00

赤いベリーのタルト ¥683

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

⇒ルミネ1はオススメフードコート!本格タイ屋台もあるぞぃ

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新宿 思い出横丁ひさごにて「焼き鳥」をいただきます

2006-09-11 11:52:12 | 新宿

疲れの溜まる週末には
人々の活気がある場所で一杯やりたくなる。

同僚のメガネ君と新宿の思い出横丁に行ってきた。



思い出横丁にくると私は自然と3歳の誕生日を思い出す。

東口に繋がるガードの麓にあるペットショップで
親父に犬を買ってもらったのが3歳の誕生日だ。

ペットショップとは言ったが、
昔はそこいらへんで拾ってきたような
雑種ばかりを扱っていた。

白い柴犬(柴犬じゃない!)にひかれ、1万数千円を即決。

親父に隼人と名づけられたが、
子供心に古風な名前が気に入らず
「他の名前はだめなの?」という問いにも
「大和は沈んだ戦艦の名前だからだめだ。」と一蹴された。



ご存知のように、このあたりは俗にしょんべん横丁
などとも呼ばれているが、たしかに昔は(今はたまに)
立ちしょんべんの臭いがそこいらじゅうに充満していた。

ここに来たときは大抵「カブト」でうな串を
つまんだ後に向かいの「かめや」でうどんを
喰って帰るというのが私の行動パターンなのだが、
あいにく9時を回ってしまい「カブト」は閉店。



「ひさご」というモツ焼きのお店に行ってみた。

ここいらのお店のほとんどが2間ほどの小さなお店ばかりで、
10名も入るような大きなお店は数えるほどしかない。



「ひさご」も多聞に漏れずこんな様相だ。

とりあえず1皿5本のもつ焼きを塩で、焼きナスに
厚揚げ、ビールを注文した。



出てきて一口。
臭みもなくとても新鮮な鶏肉だ。

こちらのお店。
店が狭いこともあり、大皿に串打ちしたモツ類を
並べるようなスペースはなく、注文後2階で串を打って、
店のおっちゃん・おばちゃんたちが1階店先の炭場まで
バケツリレーよろしく手渡しで回すのだ。



付け合せの味噌との相性も良く、ビールがすすむ。

隼人の話に戻るのだが、
結局、私が20歳の誕生日を迎えたすぐ後に、
物置の下に入り込んで1日中でてこなくなってしまった。

慌てて解体屋を呼んで物置の床をはがしたのだが、
すでに息絶えていた。

死に目を人に見られたくなかったようで、
17年間を一緒にすごした相棒を懐かしむ。



焼きなす。

七味くらい小さなものしか置くスペースがないので、
かつお節には醤油を予めたらしてある。
薄口醤油を適量に、味を壊さない配慮がされているので、
美味しくいただけた。



厚揚げも同様に炭焼き後、
薄口醤油、ネギ、しょうがが添えられている。
炭の香りとしょうがの薫りが立ち上り
こちらも旨い一品だ。



思い出横丁には土曜の昼間に来ることが多いのだが、
休日も真昼間から本を片手に串をむさぼる人やら
店主との会話を楽しむ人など、
炭の煙なのか人の熱気なのかわからなくなる程
とにかく活気に満ち溢れている。



塩焼きが旨かったのでタレ焼きも頼んでみた。

タレもタレで旨いのだが鶏が新鮮ならば
塩焼きをオススメしたい。

自分が疲れているときに周りの人に活力をもらう。
自分も元気になるので他の人に活力をあげる。
思いで横丁とはそんな街だろう。

再開発でなくなってしまわぬ前に
行ったことのない人にはぜひ1度訪れていただきたい。

みんなの活力をご馳走様でした。

思い出横丁 ひさご
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-2-7
℡ 03-3342-1634
平日17:00~23:00
⇒新宿西口商店街 
ビール2本、串×10、厚揚げ、焼きナス ¥2,900

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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