公演中の花組さんを、ようやく観に行ってきました。
私はヨン様のドラマは見てないんですけど、宝塚版はとりあえず、よく2時間半にストーリーをまとめたなぁ~と(苦笑)。その代わり、展開がジェットコースターのようですが(爆)。一応、ストーリーを追うことは可能でした。この間にこっちのエピソードが入るんだろうな~とか、ここにはたぶんこういう展開が入ったんだろうな~とか、かなりの部分は想像で補う必要はありますけどね・・・。
ドラマを見た人に聞くと、どうやらラストの結末は、宝塚オリジナルらしいです。宝塚らしく、終わらせようということなんでしょうけど。
主役タムドクの、まとぶん。優しげでおっとりとしていながら、実はちゃんと有能で内に秘めた激しさを持つ、育ちの良い王子様、そのまんまでした(笑)。
ドラマを私は知らないにしても、何となくイメージするヨン様のタムドクの雰囲気も、ちゃんと醸し出している。
豪華なコスチュームも、さらっと着こなせているのは、さすが元・星の王子様(笑)。
ただ、ジェットコースターな展開と、周囲のジェットコースター芝居につられて、まとぶんのお芝居も突っ走っているのが気になるところ。花組に組替えしてから、どうもお芝居にヘンな癖が付いちゃったみたい・・・(汗)。もうちょっと、間を置こうよ・・・。
ライバルのヨン・ホゲは、ゆうひさん。超カッコいい!!
快活な青年から、どんどん堕ちていくのが、似合いすぎです(爆)。2幕に突入してからの、暗く鋭い眼差しがたまらない・・・。
コスチュームも完璧。やっぱり似合いますよね~♪
孤高の人物なので、周りに流されず自分のお芝居が出来ますし、さすがゆうひさんはその辺りの緩急をきっちりと見せてくれました。
まとぶんタムドクとの対決シーンは、とっても見応えあります。
ドラマのホゲ役は、どんな俳優さんが演じたんだろう?ゆうひさんのほうがカッコよかったりしたら、ちょっとショックかも(笑)。
ヒロインのキハ役、彩音ちゃん。これまで演じた役の中では、一番似合ってたかも。妖しさと純真さのメリハリがあって、自分に正直で芯の強い女性として、きっちり見せることが出来てたと思います。
・・・小池先生、ありがとう(笑)。
主役3人を、最低限の分はきっちり描いてあった代わりに、周囲の人物がかなり希薄。四神の守り主は、説明されてちょっと出てきて終わりみたいな?ドラマを知ってる人なら、ああ!と思うんでしょうが、私の場合は少ない情報で芝居を観ながら想像していくしかない(苦笑)。
スジニはもっと恋のライバルとして活躍するのかと思ってたので、ちょっと愛音さんは気の毒かも。
一帆さんの悪の大長老(笑)は、暗躍してる時はちゃんと若い姿なので、ちょっとホッとしました。でも、何が一番印象的だったかといえば、フィナーレでの水を得た魚のように活き活きと踊る姿。ものすごくカッコよかった・・・。バリバリの花組ダンスなのには、大ウケでしたけど(苦笑)。
ほかにウケたのが、ホゲの子供時代を演じたれみちゃん。やっぱりアナタ、月娘ね~(大笑)。
とにかく怒涛のように物語が突き進んでいくので、周囲を観る余裕があまりなく、誰がどこにいるなんて、チェックできるはずもない。
これはもっと2階の後方席から、ぐる~っと見渡してみる必要があるかもしれません(苦笑)。
演出自体は、小池先生なのでさほど心配はしませんでした。回り舞台を上手く使ってるし。脚本も、苦労の跡は見えますけど、どうにかこうにかまとめてありますし。「カラマーゾフ」の齋藤先生みたいな、あらすじだけ~ということもなく、ドラマも書き込んであった手腕は、今の宝塚では小池先生しか成し得ないかと。
ただ、やっぱり花組なので、これからさらにマシンガン芝居へ突っ走ることを思えば、今のテンポでこの状態だと、恐ろしい気もする・・・。なんとか、もうちょっと抑えられないものかなぁ。オケの指揮が小池先生御用達(笑)の一番冷静な佐々田先生なので、音楽まで突っ走りはしないと思いたいんだけど・・・。
ラストシーンの「ベルばら」ペガサス再びか?な装置と、フィナーレのいつもの構成は、もうご愛嬌と済ましておくしかないかな(爆)。
帰宅して、ちょうどBSでドラマの再放送をやってるな~とは思ったんですけど、同じ時間にCSで月組の「あかねさす紫の花」が放映だったので、そっちを観てしまいました。
待ちに待ってた全国ツアー版。ゆうひさんの中大兄皇子!これまた、素敵だったんですよね~♪アサコさんの大海人皇子と、バランスもぴったりだし。
入鹿ファンの私には、中大兄は仇ですが(笑)、この物語の中大兄はすごく面白くて好き。始めのほうで、6月12日を連呼されるとちょっとムカつきますけどね・・・(爆)。
柴田先生作品で、飛鳥三部作といえば「あかねさす紫の花」「あしびきの山の雫に」「たまゆらの記」ですが・・・唯一、何度も再演されてる「あかねさす」は、やっぱり一番宝塚らしいからなんでしょうか。
ちなみに改めて説明すると、「あかねさす」は額田王を挟む中大兄と大海人の恋愛物。・・・に、ちょっとだけ政治絡みも混ぜて。
「あしびき」は、大津皇子が主役。ビデオで一度観ただけなのでおぼろげですけど、恋愛よりも、父である天武天皇(大海人)との葛藤や、謀反事件へと発展する政治絡みがメインだったかと。
「たまゆら」は、長屋王事件を下敷きに、長屋王の息子・安宿王(あすかおう)と、藤原不比等の娘・安宿媛(あすかひめ、のちの光明皇后)、そしてのちの聖武天皇となる首皇子(おびとのおうじ)の三角関係を描いた作品でしたね。
そこに番外編(?)として、サエコさんの演じた蘇我入鹿の「飛鳥夕映え」が加わるわけですが。
「あかねさす」「あしびき」は、万葉集の歌がかなり使われてますね。タイトルも万葉集ですし。
その点「飛鳥夕映え」は、思いっきり権力闘争と青春群像に偏ってますから、恋愛物ですらない(笑)。だからなおさら、私がハマったのかもしれないですけど(爆)。
これらの作品が、全部柴田先生というところに、先生の思い入れというか、こだわりがわかるように思います。問題は、後継者がいないことか・・・(溜息)。
大野先生は、歴史作品にはマニアックなほどの細かい計算が働くけど、困ったことに恋愛を描くのが苦手なんですよね~(大爆)。恋愛と歴史をバランスよく描けた唯一の日本物が、小野篁を主役にした「花のいそぎ」でしたけど。
さぁ、いつかまた、飛鳥を描いた作品を作る意欲のある先生が、出てきてくれればいいのですが。
私はヨン様のドラマは見てないんですけど、宝塚版はとりあえず、よく2時間半にストーリーをまとめたなぁ~と(苦笑)。その代わり、展開がジェットコースターのようですが(爆)。一応、ストーリーを追うことは可能でした。この間にこっちのエピソードが入るんだろうな~とか、ここにはたぶんこういう展開が入ったんだろうな~とか、かなりの部分は想像で補う必要はありますけどね・・・。
ドラマを見た人に聞くと、どうやらラストの結末は、宝塚オリジナルらしいです。宝塚らしく、終わらせようということなんでしょうけど。
主役タムドクの、まとぶん。優しげでおっとりとしていながら、実はちゃんと有能で内に秘めた激しさを持つ、育ちの良い王子様、そのまんまでした(笑)。
ドラマを私は知らないにしても、何となくイメージするヨン様のタムドクの雰囲気も、ちゃんと醸し出している。
豪華なコスチュームも、さらっと着こなせているのは、さすが元・星の王子様(笑)。
ただ、ジェットコースターな展開と、周囲のジェットコースター芝居につられて、まとぶんのお芝居も突っ走っているのが気になるところ。花組に組替えしてから、どうもお芝居にヘンな癖が付いちゃったみたい・・・(汗)。もうちょっと、間を置こうよ・・・。
ライバルのヨン・ホゲは、ゆうひさん。超カッコいい!!
快活な青年から、どんどん堕ちていくのが、似合いすぎです(爆)。2幕に突入してからの、暗く鋭い眼差しがたまらない・・・。
コスチュームも完璧。やっぱり似合いますよね~♪
孤高の人物なので、周りに流されず自分のお芝居が出来ますし、さすがゆうひさんはその辺りの緩急をきっちりと見せてくれました。
まとぶんタムドクとの対決シーンは、とっても見応えあります。
ドラマのホゲ役は、どんな俳優さんが演じたんだろう?ゆうひさんのほうがカッコよかったりしたら、ちょっとショックかも(笑)。
ヒロインのキハ役、彩音ちゃん。これまで演じた役の中では、一番似合ってたかも。妖しさと純真さのメリハリがあって、自分に正直で芯の強い女性として、きっちり見せることが出来てたと思います。
・・・小池先生、ありがとう(笑)。
主役3人を、最低限の分はきっちり描いてあった代わりに、周囲の人物がかなり希薄。四神の守り主は、説明されてちょっと出てきて終わりみたいな?ドラマを知ってる人なら、ああ!と思うんでしょうが、私の場合は少ない情報で芝居を観ながら想像していくしかない(苦笑)。
スジニはもっと恋のライバルとして活躍するのかと思ってたので、ちょっと愛音さんは気の毒かも。
一帆さんの悪の大長老(笑)は、暗躍してる時はちゃんと若い姿なので、ちょっとホッとしました。でも、何が一番印象的だったかといえば、フィナーレでの水を得た魚のように活き活きと踊る姿。ものすごくカッコよかった・・・。バリバリの花組ダンスなのには、大ウケでしたけど(苦笑)。
ほかにウケたのが、ホゲの子供時代を演じたれみちゃん。やっぱりアナタ、月娘ね~(大笑)。
とにかく怒涛のように物語が突き進んでいくので、周囲を観る余裕があまりなく、誰がどこにいるなんて、チェックできるはずもない。
これはもっと2階の後方席から、ぐる~っと見渡してみる必要があるかもしれません(苦笑)。
演出自体は、小池先生なのでさほど心配はしませんでした。回り舞台を上手く使ってるし。脚本も、苦労の跡は見えますけど、どうにかこうにかまとめてありますし。「カラマーゾフ」の齋藤先生みたいな、あらすじだけ~ということもなく、ドラマも書き込んであった手腕は、今の宝塚では小池先生しか成し得ないかと。
ただ、やっぱり花組なので、これからさらにマシンガン芝居へ突っ走ることを思えば、今のテンポでこの状態だと、恐ろしい気もする・・・。なんとか、もうちょっと抑えられないものかなぁ。オケの指揮が小池先生御用達(笑)の一番冷静な佐々田先生なので、音楽まで突っ走りはしないと思いたいんだけど・・・。
ラストシーンの「ベルばら」ペガサス再びか?な装置と、フィナーレのいつもの構成は、もうご愛嬌と済ましておくしかないかな(爆)。
帰宅して、ちょうどBSでドラマの再放送をやってるな~とは思ったんですけど、同じ時間にCSで月組の「あかねさす紫の花」が放映だったので、そっちを観てしまいました。
待ちに待ってた全国ツアー版。ゆうひさんの中大兄皇子!これまた、素敵だったんですよね~♪アサコさんの大海人皇子と、バランスもぴったりだし。
入鹿ファンの私には、中大兄は仇ですが(笑)、この物語の中大兄はすごく面白くて好き。始めのほうで、6月12日を連呼されるとちょっとムカつきますけどね・・・(爆)。
柴田先生作品で、飛鳥三部作といえば「あかねさす紫の花」「あしびきの山の雫に」「たまゆらの記」ですが・・・唯一、何度も再演されてる「あかねさす」は、やっぱり一番宝塚らしいからなんでしょうか。
ちなみに改めて説明すると、「あかねさす」は額田王を挟む中大兄と大海人の恋愛物。・・・に、ちょっとだけ政治絡みも混ぜて。
「あしびき」は、大津皇子が主役。ビデオで一度観ただけなのでおぼろげですけど、恋愛よりも、父である天武天皇(大海人)との葛藤や、謀反事件へと発展する政治絡みがメインだったかと。
「たまゆら」は、長屋王事件を下敷きに、長屋王の息子・安宿王(あすかおう)と、藤原不比等の娘・安宿媛(あすかひめ、のちの光明皇后)、そしてのちの聖武天皇となる首皇子(おびとのおうじ)の三角関係を描いた作品でしたね。
そこに番外編(?)として、サエコさんの演じた蘇我入鹿の「飛鳥夕映え」が加わるわけですが。
「あかねさす」「あしびき」は、万葉集の歌がかなり使われてますね。タイトルも万葉集ですし。
その点「飛鳥夕映え」は、思いっきり権力闘争と青春群像に偏ってますから、恋愛物ですらない(笑)。だからなおさら、私がハマったのかもしれないですけど(爆)。
これらの作品が、全部柴田先生というところに、先生の思い入れというか、こだわりがわかるように思います。問題は、後継者がいないことか・・・(溜息)。
大野先生は、歴史作品にはマニアックなほどの細かい計算が働くけど、困ったことに恋愛を描くのが苦手なんですよね~(大爆)。恋愛と歴史をバランスよく描けた唯一の日本物が、小野篁を主役にした「花のいそぎ」でしたけど。
さぁ、いつかまた、飛鳥を描いた作品を作る意欲のある先生が、出てきてくれればいいのですが。