さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今日の言語リハビリは途中で中断することなく、最後までかかわる気持ちが切れなかったようです

2020-10-28 23:54:52 | 言語リハビリ
今日、水曜日は言語リハビリの日。
STのT田先生のお仕事の都合で、10月に入ってからは午後1時から行なっています。
午後からなのでバタバタと慌てずに出発できるかと思いきや、やっぱり同じようにバタバタしてしまいますね。

最近の言語リハビリ中のさっちゃんですが、必ず途中で「帰りたいモード」になってしまっていました。
自分で椅子から立ち上がって、4畳半くらいの言語リハビリ用ルームから出て行こうとするんです。
こうなると、さっちゃんを無理やり引き留めても益々抵抗が激しくなるだけですから、先生も僕も一緒に外に出るんです。
PTのリハビリ(トレーニング?)ルームを通り抜けて同じ階にある屋上のような場所まで行くんです。
歩いて、外を眺めて、先生と会話して、さっちゃんに気分を変えてもらいます。
再びSTのリハビリルームへ戻って、リハビリ再スタート。

リハビリと言っても、T田先生が望むメニューをさっちゃんはほとんど全て行なってくれません。
歌だけは本当に小さな声で口ずさんでくれる程度です。

それが今日は、珍しく1回も「帰りたいモード」を発現させませんでした。
先生のやりたいことをしてないのは相変わらずですけれど、いつもよりはほんの少し先生の方へ心が近づいていたような気がしました。
マイペースで喋り続けるのではなくて、先生のことも聞いているのでしょう、一瞬の沈黙が幾度もありました。
「ふじの山」を歌ったんですが、相変わらずやっと聞こえる程度の小声ですが、歌詞にそって歌ってるように聞き取れました。
曲名の「ふじの山」のことも、紙に書かれた文字を見て、声に出していました。

先生もそのことに気付いたのでしょう。
絵とひらがなのカードを取り出して、ゲームのように先生とさっちゃん交互に読みっこを始めました。
ひらがなで「りす」と書かれている楕円のカードの裏には可愛いリスの絵が描かれています。
さっちゃんの番になってもなかなか発声してくれませんが、そんな時は先生が代わりに読みます。
そんなこんなでたくさんのカードをめくりました。
何枚だったかは分かりませんが、おそらく数枚のカードをさっちゃんは読みました。
「ほし」とか「きりん」とかなんですが、「◎※ほし▲$」とか「&◆きりの※▽」のように発声します。
でも、これで十分ですよね。
さっちゃんはひらがなは読めるんですね。
脳の言語野のどこかの部分が委縮してその機能を発揮できないでいるんでしょう。
まだ大丈夫な脳の他の箇所でこの衰えている機能を代替してくれないものなんでしょうかね?

先生も最後におっしゃっていました。
「今日は最近の中では一番よく出来ましたね」と。
最後の最後になって、ちょっとだけ「帰りたいモード」が出かけましたが、すでにもう終了です。


話は変わって、帰宅後のことです。

今日の夕食は珍しく完食し、まだ食べたそうだったので、ヨーグルト(75g)も1カップぺろりと食べました。
それからいつも通り、すぐに寝てしまいました。
このまま朝まで寝るのかなと思っていたら、11時ころに起き出して来ます。
僕はまずトイレに連れて行きましたが、おしっこは出ません。
続いて、入れ歯を外し、口腔ケアをスポンジブラシでほんの少し行なえました。
本当はもっと時間をかけて念入りにスポンジブラシで口腔内のネバネバしたものを取りたいのですが、さっちゃんはすぐに口を開けてくれなくなります。
今晩は水で漱いでもくれませんでした。
水を含んでもらおうと、コップを口に近づけるんですが、口を固く結んで開けてくれません。
まあ、こればかりは仕方ありませんね。
入れ歯はよく洗って、ぬるま湯に浸けてパーシャルデントを入れておきます。
最後に寝巻きに着替えてもらって、今晩はほぼ完璧な就寝ですね。

毎晩このように出来ればいいのですが、出来ないことの方が多いんです。
出来たのが珍しくてブログにも書いているので、出来ない日の方が圧倒的に多いということですよね。
コメント
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