さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんの今回の便秘ですが、今現在のところ3日間の苦闘が続いています

2020-10-20 23:46:59 | トイレ・排泄
前回の便秘解消の日は月末の9月30日でした。
10月に入って排便のない日が続き、10月7日(7日目)10月10日(10日目)も何ら音沙汰なし。
10月13日(13日目)、14日(14日目)、15日(15日目)と今回も当り前のように2週間を突破してしまいました。
でも、やっと予兆16日(16日目)17日(17日目)に現れたのです。
トレペに便の汚れがほんの僅かですが付いたのです。

本当は18日の日曜日には青梅丘陵を歩いて来たかったんです。
でも、いよいよ便秘との本格的な戦いが始まる可能性が強まって来ましたから、家にいることにしました。


◆10月18日(18日目)

●4時15分~6時40分

まだ暗い中、さっちゃんが起き出しました。
僕も目を覚ましますが、さっちゃんの様子がトイレっぽいのですぐにトイレへ連れて行きました。
トイレへは入りましたが、さっちゃんは自分が何をするためにここにいるのか分かっていないような感じ。
おしっこかな~? と最初は思っていましたが、おしっこはなかなか出て来ません。
最近はトイレに入っても、すぐにおしっこが出るわけではありません。
1分とか、時には数分たってから前触れなしに出るんです。

それにしても相当時間が経ちましたから、今回は空振りかと諦めて、念のためにトレペで拭いておくことにしたんです。
すると、肛門付近が膨らんでいます。
トレペにも便の汚れが付きました。
この瞬間に、排便が始まった! と確信したんです。

それからの2時間超、トイレの中ではさっちゃんと僕との壮絶な戦いが展開されました。
さっちゃんはどういう訳だか、便座から立ち上がってトイレから出ようとするんです。
僕はと言うと、まだ排便が続いていると思っていますから、トイレに留めようとします。
しかも、15分とか20分おきにトレペで拭いてみるのですが、一向にトレペの汚れは収まりません。
そんな状態でさっちゃんをトイレから出すわけにはいかないのです。

さっちゃんはトイレの介助用手すりを掴んで立ち上がろうとします。
僕はそんなさっちゃんの腰を押さえ付けて便座に戻そうとします。
腰で駄目なら、僕は立ちあがってさっちゃんの両肩を掴んで押さえつけるんです。
こんな時のさっちゃんは意外と力があって、僕も全力で立ち向かわないとかないません。
手すりを掴んだらすぐに手すりから指を引き剥がそうとするんですが、それも全力でしないと、さっちゃんの指は離れません。
手すり以外にも、便座を両掌で押して立ち上がろうともします。

結局、僕はさっちゃんの両腕を掴んでおくことにしました。
当然、さっちゃんは嫌がって僕の手を振り解こうとします。
もちろん、ずうっと腕を掴んでいるわけにもいきません。
トレペで拭くときもありますし、他にも用は多々あるんです。
自由になった腕でさっちゃんは僕に抵抗の牙をむき出しにします。
僕の頭を叩いたり(痛くありません)、僕を外に押し出そうとしたりします。

いろんなことが繰り返されました。
暗かった外が何となく白んで来ていました。
2時間25分、トイレの中にいたのですが、争いだけしていた訳ではありません。
途中で4粒の排便がありました。
それぞれの排便シーンも独特なんですが、今回は割愛させてもらいます。

さっちゃんがこれほどまでに僕と争って、トイレから出たがったのには訳があると思います。
今回、さっちゃんはとても苦しそうに排便を行なっていました。
これまでより痛いんだと思います。
なので、その痛みから逃れようとする気持ちが、トイレから出る行動につながっているんだと思います。

これで今回の便秘が解消されたとは到底思えませんから、リハパンを穿いてもらうことにしました。


●14時45分~15時5分

さっちゃんが下腹部をおさえるので、排便だ~っ! と思ってトイレへ連れて行きました。
でも、何事もなく空振り。
トイレの中での闘争だけは継続。
穿いていたリハパンは汚れていたので新しいものに交換。


●夕食前

念のためにトイレに入りました。
何もないので、汚れていたリハパンだけを交換。


●21時15分~21時25分

空振り。
リハパンはほとんど汚れていなかったのでそのまま継続。


●21時35分~21時45分

さっちゃんに排便がありそうな雰囲気があったのでトイレへ連れて行ったのに、空振り。
リハパンも汚れなく継続。
ただし、さっちゃんと僕との闘争は激しさを増してくる。


●22時30分~22時45分

さっちゃんと僕との闘争だけは激しいまま。
つまり、さっちゃんの苦悶が続いているということ。
この時も空振りで、何も出ませんでしたが、痛みだけはあったのだと思う。

この時さっちゃんは僕の左の頬をぶったんです。
この時はちょっと痛かったですね。
僕は一瞬自制の鍵が外れてしまったみたいで、思わず直後にさっちゃんの右頬をパチ~ンと叩いてしまいました。
もう、すぐに謝り倒します。
「ごめん、ごめんね。本当にごめんなさい」
本当に思わず反射的に叩いてしまいました。
さほど痛くはなかったと思いますけれど、パチ~ンと実にいい音がしました。
さっちゃんにぶたれた僕の左頬を触ると、手にが付きました。
トレペで拭くと、さらに鮮やかにが付着しています。
どうやらさっちゃんの爪でも当たって顔の皮膚が切れたようですね。
僕はさっちゃんに大袈裟にその血を見せて、自分の大変さをアピールしましたが、さっちゃんには伝わらないみたいですね。

リハパンは交換しました。


◆10月19日(19日目)

●12時20分~12時25分

さっちゃんの様子が急に変わりました。
トイレのようです。
慌てて連れて行ったんですが、何もなし。
「何だったんだよ!」って思いますよね。
リハパンは汚れていたので交換。


●13時20分~13時35分

さっちゃんと僕との闘争は続いていますが、少し大人しめでしたね。
この時は便がひと粒だけ出ました。
この日はこのひと粒だけ。
リハパンは継続。


◆10月20日(20日目)

●6時30分~7時10分

この日はデイサービスの日ですから、アラームを6時半にセットしてあります。
さっちゃんが起き出した気配で僕は目を覚ましましたが、アラームが直後に鳴り始めました。
アラームを止め、トイレへ急ぎました。

この時の朝も、さっちゃんと僕との闘争は激しかったですね。
さっちゃんはすぐに立ち上がろうとします。
僕は全力で押さえつけて、便座に座らせようとします。
だって、お尻はまだ汚れたままですから。

立ち上がろうとするさっちゃんの腕を掴んでいて、その状態のままトレペで拭くのは不可能です。
さっちゃんのたぎった感情が少しでも和らぐ瞬間がありますから、そんな時を見計らって拭くんです。
すると、トレペを通じて太い便の感触が伝わって来ます。
硬くて太い便なんですね。
だから、痛いんでしょう。
僕は便を掴んで左右前後にゆっくりと揺らしながらポキッと折り取るような感じで外すんです。
その便を区切りとして、この回は収まったようです。
リハパンは交換しいました。
ひと晩を過ごした割には酷くは汚れていませんでした。


●デイサービスで

この日はデイサービスです。
一昨日からの状況をスタッフさんに説明して、ザックの中にリハパンも2つ入れてありますと説明。
帰って来た際に今日の様子を聞きました。
1本だけ出たそうです。
まだ出切ってないと思う、ともおっしゃってました。
入れておいたリハパンは2つとも使用したようです。

帰宅後はリハパンの交換はなし。
夕食後、さっちゃんはすぐに寝てしまい、そのまま起きることもありませんでしたから、リハパンは継続中ですね。


◎雑記

さっちゃんと僕との闘争の中で、さっちゃんは便座の前後によく動くことになります。
後ろへ行き過ぎたりした際に、便座カバーが汚れるんですね。
この3日間で2つ汚れました。


◎終わりに

さっちゃんの便秘との戦いが終了したのかしていないのかは、明日の様子を見ないと判断できません。
でも、この3日間のさっちゃんは便秘と一生懸命戦っていました。
強く息むことも多くありました。
痛みを何とかしたくてなんでしょうが、トイレから出ようとするのだけは勘弁ですね。
僕も最初のうちはトイレから出ようとするさっちゃんに腹を立てるだけでしたけれど、次第に同情出来るようになりましたね。
同情しても、僕がやることは同じですけどね。
僕にとっても、大変な3日間でした。
コメント
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