病院と老健の対応力の違いなんでしょうが、病院では毎日さっちゃんに直接面会できるのが嬉しかったですね。
老健に戻ると、さっちゃんに対してのキメ細かな介護があって、僕もより安心ですし、さっちゃんも心地よいのではと思います。
ただ、老健に戻ると、直接面会は出来なくなります。
窓越しの通話機を使った面会です。
▲5月30日16:21。病院での最後の面会です。いつも通り、僕がさっちゃんの目の前に顔を出すと、「あ~う~」と何やら小声で少し喋ります。僕の顔の印象、記憶が少しでも残っているのなら嬉しいですね。
この日はその後で『オッペンハイマー』を観るので、面会は15分で切り上げました。
さっちゃん、ご免ね。
『オッペンハイマー』は3時間もの大作で、アカデミー賞も受賞しています。
しかし、感動作とは思えませんでした。
扱っているテーマが重いばかりで、映画としては失敗作ではないかと感じてしまいました。
映画として観せるのではなくて、書籍として読ませるべき作品だと思いました。
翌5月31日6時半にアラームで目を覚ましました。
この日は雨です。
バタバタと準備をし、前日の食器を洗い、朝食を作りました。
自転車でなく、歩いて病院まで行くので、早めに家を出ます。
病院に着くと、入退院受付で入院費を精算しました。
そして病室へ行き、さっちゃんの荷物を背負って来たザックに詰めます。
介護タクシーの会社が用意してくれたストレッチャーにさっちゃんは移されています。
で、介護タクシーの運転手さんと病院を出ました。
病院の玄関を出ると、いきなりの強風でさっちゃんに掛けられていた薄手の羽毛布団が飛ばされてしまいました。
地面に落ちて少し濡れた面を上にして、さっちゃんに掛け戻します。
そのストレッチャーは介護タクシーにしっかりと固定できるようになっていますね。
▲5月31日9:43。介護タクシーの中です。僕はさっちゃんの横の席に座ることが出来ました。さっちゃんは真上の天井を見つめ続けていました。よく揺れますし、右や左に移動しますから、さっちゃんはどんな気分なんでしょうね?
I老健に到着すると、さっちゃんはしばらく玄関ロビーで待たされます。
ストレッチャーから老健のリクライニング車椅子に移されました。
羽毛布団もなくなったので、さっちゃんの荷物からミニ毛布2枚と肩掛けを掛けてあげました。
コロナの抗体検査(だったかな?)の陰性結果待ちです。
陰性が分かると、僕もさっちゃんも面談室へ。
さっちゃんは体重を計ると、3階へ行ってしまいました。
これで、しばらくは姿を見ることが出来なくなります。
その後、さっちゃんの荷物を老健の人に渡し、医師の説明を受けます。
再入所になりますから、入所手続きの幾つかの書類にサインしました。
次回面談予定が決まり、この日やることの全てが終了しました。
雨は止んでいて、買い物をしてからシティバスで帰宅しました。
疲れました。