Tenkuu Cafe - a view from above

ようこそ『天空の喫茶室』へ。

-空から見るからこそ見えてくるものがある-

みちのくの小アルプス - 神室(かむろ)連峰

2008-06-08 | 東北
みちのくの小アルプスと呼ばれる神室連峰は、秋田・山形県境に位置する水晶森、前神室山から、山形県東部にそびえる八森山、杢蔵山へと至る脊梁山脈で、浸食によってできた非対称な刀刃峰が南北25kmも続いている。神室山(1365m)は、古来から山岳修験の山として鳥海山と並び称される存在であった。「神室山の天狗」など多くの伝承が言い伝えられている。

タキタロウ伝説の山 - 朝日連峰

2008-06-07 | 東北
「遠い朝日」とうたわれる朝日連峰には二つの秀峰がある。ひとつは主峰大朝日岳で、もうひとつが北の以東岳(1771m)である。以東岳を有名にしたのは、その懐深く静かに佇む亜高山湖、大鳥池の『怪魚タキタロウ伝説』だろう。1メートルを超す謎の巨大淡水魚が棲息するという。想像力を膨らませ通りすぎる。

「奥の細道」の山 - 月山

2008-06-04 | 東北
月山は山形県の中央に位置し、標高1984m。八幡平と同じ日本ではめずらしい楯状火山である。また、湯殿山(1500m)・羽黒山(418m)とともに出羽三山のひとつに数えられ、修験者の山岳信仰の山として知られる。『月の峯幾つ崩れて月の山』松尾芭蕉は嫋(たお)やかで神々しい月山が月の光に照らされて横たえている情景を詠んだ。

「飯を豊かに盛るが如き」山塊 - 飯豊(いいで)連峰

2008-06-03 | 東北
福島、山形、新潟の三県にまたがる豪雪地帯に、主峰飯豊山(2,105m)、最高峰大日岳(2,128m)、北股岳(2,024m)などの2,000m級の一大山塊が連なる。陽春の5月、周囲の山々とは異なりまだ豊かな残雪を湛えている。ブナの森や日本三大雪渓の一つ「石転び雪渓」を擁する。晩夏にも雪田が残る。

コバルトブルーに輝く「吾妻の瞳」- 吾妻連峰

2008-06-02 | 東北
福島と山形に跨って2000m級の峰を連ねる吾妻連峰。東西二つの火山群からなり西側は深い針葉樹林に包まれ最高峰の西吾妻山(2035m)をはじめ西大嶺などが連なる。東側は一切経山(1949m)、吾妻小富士(1707m)、東吾妻山など火山景観を多く残す。コバルトブルーの五色沼は「吾妻の瞳」とか「魔女の瞳」とも呼ばれる。

大噴火がつくった景勝地 - 磐梯高原

2008-06-01 | 東北
猪苗代湖がある磐梯山南側の表磐梯に対して、北側一帯は裏磐梯と呼ばれる。明治21年の噴火で発生した山体崩壊により、川などが埋まり、桧原湖、小野川湖、秋元湖、五色沼、その他多数の湖沼群が誕生した。噴火で犠牲になった遺体は81体が収容されたが、あとの369人は美しいこの景観の下で今も眠っているという。