さて、シドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)を真正面に眺めてのコーヒーブレイクであるが、ここは、1788年1月26日、あのアーサー・フィリップ(Arthur Phillip)船長率いる最初の移民船・『First Fleet』が、700人の囚人、兵士とその家族計1300人を乗せ、英国から到着し、ここからシドニーが始まったといわれる「シドニー発祥の地」、ロックス(The Rocks)である。当時は“岩だらけ”であったためこの名前がついたと言う。
シドニー・コーブ(Sydney Cove)に突き出すように建つ、白く、ヨットの帆が膨らんだような「シドニー・オペラハウス」は、シドニーのみならずオーストラリアのシンボル的存在となっているが、デンマークの建築家ヨーン・ウッツォンの設計で、複雑な構造を持つ建物は幾多の困難を乗り越え、竣工(1959年)から14年もの歳月を経て完成したそうだ。
2007年、オーストラリア国内で17番目、文化遺産としては王立展示館とカールトン庭園(メルボルン)に次いで2番目の世界遺産に登録された。
そのユニークな形状は、折り重なるヨットの帆をイメージしているとされるが、実際に設計者ヨーン・ウッツォンは、「このアイデアがひらめいたのはヨットではない」という。
完成後、数年経ったある日、ウッツォンが「…本当は子供がみかんを剥いているのを見て、このデザインを思い立った」と!!