“空飛ぶ絵師”こと五雲亭貞秀の『富士山真景全図』は、富士山をほぼ火口の真上から描いた一枚の絵である。
一辺が、約1m。視点を富士山の真上におくという大胆なアングルで描かれており、計算によると600〜700m上空から見た通りらしい。
火口には、もう一枚の紙が折り畳まれていて、引っ張ると立体的に立ち上がる、“起こし絵”、今でいう“飛び出す絵本”になっている。立体に組み立てることを考えて描かれたものなのだ。
また山麓辺りには、もう一枚紙が張ってあり、それをめくると洞窟が表れ、胎内巡りをする人々が描かれている。
この『富士山真景全図』は、富士山信仰の信者のために制作したものといわれる。版画なので数多く刷って、信者に配ったのであろう。
貞秀は、富士登山も実際にしており、嘉永年間に5〜6回登ったことがわかっている。
富士山の頂上から見た眺めが、それ以降の彼の作品に大きく影響することになる。
こんばんは。
以前、私も富士山を真下に見ながらルートをとる飛行機に搭乗した事があります。あまりのも迫力ある景色にちょっとドキドキしたものでした。もう一度その景色を見たくて、同じ便(羽田発スカイマーク001便)に何度か搭乗しましたが、富士山の真上を飛んでくれませんでした。
それにしても、富士山って不思議な山ですよね。私の住んでいる町からは、とても優しい姿の富士山を見る事が出来ます。私の娘は、以前冬の富士山が見える景色を眺めながら「まるで合成写真みたいだね」と言っていました。そう言われてみると、合成写真そのものに見えるものです。昔も今も、人々は富士山の魅力に惹かれるのはよく理解できるような気がします。
芋焼酎さま。
こんばんは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
そうなんです。
何度見ても飽きない山なのです。
円錐型なので、どこから眺めても同じようなものですが、
ほんの少し、ながめる角度や、光が変わると、ずいぶん違って見えるんです。
富士山のそばを飛ぶとソワソワしてしまいます。
このブログでも、富士山の出番が一番多いんじゃないかと思いますが
これからも、度々登場するでしょう。
見る者を、不思議な気持ちにさせる何かがあるのでしょうね。
この美しい形の山には。
昔、富士信仰(講)が生まれたのも頷けます。