日本では観光地として知られているペナン島は、一方で、東南アジアの‘シリコンバレー’とも言われている。優遇税制で呼び寄せた海外資本の工場が並ぶ大工業地帯でもあるのだ。日本をはじめ、アメリカなどからの企業もアジアの拠点をペナン島におく会社も多数ある。
南部の工業団地に進出した企業には、インテル、モトローラ、日立と三菱の合同出資会社ルネサステクノロジなど日米の情報通信関連企業が多い。
デル・コンピュータの製造拠点「APCC(アジア・パシフィック・カスタマー・センター)」もここにある。日本向けのデル製パソコンは、すべてここから出荷されているのだ。
第二ペナンブリッジや高速道路、モノレールなどの計画も進み、マレーシア国内の重要経済拠点として積極的に開発が行われている。