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-空から見るからこそ見えてくるものがある-

さらば、ヨーロピアン・エアバス A300 - (4)

2011-04-23 | その他



1991年7月、東京-青森線に投入されたのを皮切りに、主に地方空港の東京線で活躍してきた。



以来、最盛期には22機が在籍したA300-600Rではあったが、昨年秋、JALは更生計画で経営の効率化に向け老朽化した航空機の撤退を掲げ、A300-600R全機退役を発表した。


そんな中、A300-600R(JA8375号機:旧・日本エアシステムが導入したA300-600Rの初号機)は、2011年3月26日、羽田から旭川、高松、鹿児島へと飛び、JL1878鹿児島-東京を最後に引退することが決まった。


3月26日、このJA8375の引退をもってA300-600Rが日本の空から消えることになるはずであった・・・。




ところが3月11日の、東日本大震災発生を受け、東北地方復興・支援のため、27日以降も当面の間、A300-600Rは継続して運航することが決まったのである。
震災の影響で、一部区間が不通となっている東北新幹線など、東北方面の地上交通機関が完全に復旧するまでは、同方面を中心に、引き続き、A300-600Rが活躍するものと思われる。



A300-600Rの就航初便が羽田-青森線であったこと、そして退役延期後も青森へ飛ぶことになったことを思うと不思議な運命を感じずにはおれない ...。










画面は、1980年11月29日に第5回国際航空宇宙ショーが埼玉県入間基地にて開催された際、エアバス社はレインボーカラーのコーポレート塗装に東亜国内航空(TDA)と書いたA300-B2(F-BUAD)で飛来した(羽田空港にて撮影)。

この機体を見て、TDAの社長以下関係者は感激し、このカラーリングがのちのTDAの塗装に決定した事はよく知られた話である。










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