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梅雨の晴れ間に山陰海岸を飛ぶ (10) - 皆生海岸

2009-07-18 | 中国
上空から見ると、鋸の刃のような形をした米子市の皆生海岸。
この形状は「トンボロ」といい、約3kmに渡り設けられた12基の離岸堤によってできた地形である。皆生海岸は全国で初めて離岸堤が造成された海岸。
かつては日野川上流の「かんな流し」により、大量の砂が堆積していた。
「たたら製鉄」が衰退し、大正末期から海岸浸食が進行。海岸線は最大で300m後退するほど抉られたが、1971年に最初の離岸堤が完成し、浸食はストップ。トンボロ形状が現れた。
しかし海岸浸食を40年間近く守ってきた防波堤は老朽化が進み、国交省は防波堤から、自然な海岸線ができる「クレスト付型人工リーフ」に改良する工事に着手。
トンボロ形状が見られなくなる日もそう遠くない。


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