再び、タイ・バンコク。
クルンテープ(天使の都)と呼ばれるバンコクは、チャオプラヤ川が上流から運び込んだ土砂が堆積してできたデルタ地帯に発達した。
かつては、「東洋のベニス」とよばれた水の都であり、市内には縦横に運河や水路がはり廻らされ、船が輸送や生活の手段であった。
しかし近年、バンコクは、都市と工場地帯が急激に拡大し、バンコクの人口は1950年には136万人だったが、2010年570万人と急増した。周辺部の都市圏を含めると1200万人を超え、世界の大都市圏ランキングの12位に入るまでになった。
人口が急増し、あちこちにスラムが形成されたり、世界有数の交通渋滞の街となった。