北島東海岸、イーストランド地方最大の街、ギズボーンは、1769年10月、キャプテン・クックがニュージーランドに初めて上陸した歴史的な土地である。
最初に陸地を発見したのは、船医の息子ニコラス・ヤング12歳であった。
キャプテン・クックは、“ポバティ(貧困)湾”にある岬、「テ・クリ・ア・パオア」を発見の記念として“ヤング・ニックス・ヘッド(Young Nick's Head)”と名付けた。
街中にはキャプテン・クックにまつわる記念碑や像が残っている。
また、ギズボーンの人口の45%がマオリ族であり、マオリの伝統が今でも色濃く残るエリアである。
“ギズボーン”で思い起こすのは、キリ・テ・カナワ
( Kiri Te Kanawa)。
世界的なオペラ歌手であり、1944年ギズボーンで生まれた。
名前からも分かるように、マオリの血を引いており、1971年、ロンドンのロイヤル・オペラハウスで「フィガロの結婚」を歌い上げ、伝説的ともいえる国際デビューを果たした。
以後、「世紀のソプラノ歌手」として、名声をほしいままにし、1982年にはイギリス女王エリザベス2世から、男性の「サー(Sir)」に匹敵する「デイム(Dame)」の称号を与えられた。
また、チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式では独唱で祝いの歌を披露した。
もう何十年も前のことになるが、「キリ・テ・カナワ」という、エスニックな響きに興味を惹かれ、“カセット・テープ”に録音した、彼女の、美しいだけではない、なにか生命感のようなものを感じさせる歌声に聴き入ったものだ。
Gisborne is the name of the largest city of northeastern New Zealand.
Captain James Cook’s cabin boy, Young Nick, sighted a piece of land (now called Young Nick’s Head) near Gisborne in 1769.
A memorial to Cook stands on the foreshore, marking the point where he first stepped ashore in New Zealand on October 8, 1769.
Around 45% of the population are of Maori descent, giving Gisborne District the highest proportion of persons of Maori descent anywhere in New Zealand.
By the way, Gisborne reminds me of Kiri Te Kanawa.
Kiri Te Kanawa is a New Zealand soprano who has had a highly successful international opera career since 1968.
Kiri Te Kanawa was born on 6 March 1944 in Gisborne on New Zealand's North Island.
She has Māori and European ancestry.
Dame Kiri Te Kanawa sang "Let the Bright Seraphim" by George Frederic Handel at the "Royal Wedding" for Prince Charles and Princess Diana at St. Paul Cathedral London UK in 1981.