ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

コロナ終息そして平和を ~練馬区:田島山十一ヶ寺~

2020-10-02 | 公園・庭園・名所
秋の気配が深まって来ました。
少しづつ散策の場所を広げていきたいと思います。
そうはいっても、まだまだコロナは心配です。

ふと思い出したのが、練馬の「田島山十一ヶ寺」です。
以前にもこのブログで紹介したことがあります。



ここが、先日閉園した豊島園のすぐそばとはとても思えません。
それほどに、都会の喧騒を離れた、静寂そのものの別世界です。
十一ヶ寺は、もともとは浅草にあった寺の塔頭でした。

1923年(大正12年)の関東大震災で、塔頭すべてが焼失したのを機に、
十一の寺院が浅草からこの練馬の地に移転してきました。
宗派は浄土宗です。

十一の寺院は通りの両側に配置され、それぞれが異なった造りの建物と
庭をもっています。通りの突き当りは墓所になっています。

多くの寺院の庭には、お釈迦様やお地蔵様が祀られています。
いいお顔をしていらっしゃいます。
不思議と心が穏やかになるものを感じます。







仏様の上に掲げられている言葉は「倶会一処(くえいっしょ)」と読むのだ
そうです。
その意味は、浄土宗のHPに次のように書かれていました。

「たとえこの世で大切な方との別れを迎えようとも、南無阿弥陀仏とお念仏
をおとなえする者どうしは、阿弥陀さまのお迎えをいただき、必ず俱(とも)
に一つの処(ところ)、すなわち西方極楽浄土でまたお会いすることができる
のです」という教えです。







庭は小さいながらも、花木や草花が植えられ、静謐な雰囲気を
醸し出しています。
最も多くみられたのはヒガンバナです。
ピンクや赤だけでなく白花も多く見られました。











寺院によって、萩・ユリ・シモツケ・ホトトギスなど様々に
植えられています。和みの庭園です。









各寺院には、仏道を深める意味合いでしょうか、励ましや戒めの言葉が
掲示されています。
思わず自分のありようを考えさせられます。











墓所には、10月桜でしょうか、早咲きの桜の花です。
なぜかしらほっとします。現世に戻った感がします。







秋を感じながら、コロナ禍の一日も早い終息と世界の平和を願い
ました。


コメント (2)
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