こんばんは、ゆうこです
今日は文化の日ということで、「読書の秋Ruricafe本棚」としてメンバーおすすめの本を集めてみました。
これから何回かに分けてアップしていきます。
サクッと読めるものから、じっくり読めるもの、ほっと一息つけるもの、読んだらすぐ試してみたくなるもの、
いろいろ揃っています
秋の夜長、温かいお茶を飲みながら、素敵な読書タイムはいかがでしょう?
興味のある本を、どこかでぜひ手に取ってもらえたら嬉しいです
はるな「歳月がくれるもの~まいにちごきげんさん~」田辺聖子
落ち込んだとき、迷ったときに、そっと背中を押してくれる一冊です
恋愛・結婚・仕事・人生、いろんなテーマで書かれたエッセイで、
「今を生きる女性たちに、心からのエールと送りたい」という田辺聖子さんの思いが、
やさしくほっとする文章で書かれています
最近、私の心にグッと響いたのは、
女がね、『私が選んだことは最高や!』と思わなくてどうしますか。心を決めたら、自分の決断に後ろから紙を貼ってあげるといい。『大丈夫!』って。なるようになる。人生はそういうふうに出来ている。(p18)
たとえ今うまくいってないからといって、自分が自分をバカにしてはダメですよ。今は神サンがよそ見してるだけ。『私にはこんないいところがある』って自分で自分に言うて聞かせてあげて。これが自信のもと。(p27)
他にも、宝石のような言葉がたくさん詰まっています
作者の田辺聖子さんは、もう亡くなられていますが、たくさんの恋愛小説や古典の翻訳を書かれた方で、
戦時中を生き、小説家になりたいという夢を胸に抱きながら働き、
いろんな人と出会い、恋愛し結婚し、人生のよいところを見続けて、希望を見つけながら生きていた本当に素敵な方です
田辺聖子さんの小説の主人公は30代前後の、70年代に❝ハイミス❞と言われた女性たち。
「恋をしても、いつかは終わってしまう。仕事は楽しいけれど、現実はまだまだ厳しい。そこからどうやって抜け出るかで、あの頃、みんなそれぞれ闘っていたから。そういう「女の子」たちを励ますような小説を描こうって思っていましたね。」(あとがきp168)
「女の子の人生にはいろんな可能性がある。これが自分の幸せだ、幸せを自分で決める力をそれぞれがきっと持っている。(中略)人生には楽しいことがいっぱい。それをみんなで探して、抱きしめて生きていきましょう!」(あとがきp169)
ちょうど今の私も同じくらいの年代ということもあり、
そっと励まされたいときに、読む一冊です
田辺聖子さんの小説も好きで、いくつか読みましたが、
現代の私たちも共感するところがたくさんで、
女性たちの悩みや心の中は、いつの時代も同じなのかもしれないな、と思います
ゆか「未来のサイズ」俵万智
サラダ記念日を読んで以来、俵万智さんの五七五で表す世界のとりこです。
短い言葉があらわす情景を味わうのが好きです。
短い言葉から色んなことを想像できる、人の数だけ解釈があることが豊かだと感じます。
一首一首読み切りなので、どこから読んでも楽しめます