未来へ向けて!!!
皆様へ蔵の現状を酒販店向けに不定期ながら情報を送ってくれている新澤さん。
大丈夫ですかとの問い合わせも多く、
余震の中、一進一退の状況が、何とも歯がゆくもありますが、
再建をかけて長い道程、走ったり、歩いたり、ちょっと休んだりしながら進んでくれればと思います。
建物が壊れ、体まで壊れたら元も子もないですから。
応援している仲間を信じて頑張りましょう!!!
今回の『報告』は画像も含めてあまりにも生々しいので
皆さんへお知らせしてよいか本人に確認しましたが、
「ブログを通して皆さんへ伝えて下さい!」とのことでしたので、
蔵の将来を見据えた「決断」としてご報告致します。
以下 新澤さんからの報告です。
【宮城県 伯楽星・あたごのまつ 酒蔵に関するお知らせ】
平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
昨日で、震災より1カ月を迎えることとなりました。
宮城県では、水没した仙台空港が明日より再開され、東北新幹線も来月には復旧する見通しとの事です。
この1カ月、皆様のご協力、励ましのお陰で蔵の復旧が早く進むことが出来ましたが、
余震のたび、蔵中に砂埃が舞い、蔵が一層傾き、未来が欠けていく現状を見続けてきました。
補強でどうにかなる状態では無い事を理解しました。
何度も考えた結果、来季以降、現蔵での醸造継続は不可能と判断致しました。
現在、同土地に蔵を新設する他、様々な方法を模索し、
来季の製造に間に合わせるべく1分1秒を大切に過ごしています。
3年前の岩手・宮城内陸地震では、被災時に精米機械を導入し、
復旧だけでなく、品質向上を使命として、乗り越えてまいりました。
その気持ちは今回も変わらず、新設・移設・どちらにしても億単位の判断となりますが、
「究極の食中酒」の品質を上げ、伯楽星・愛宕の松を造り上げていきたいと考えています。
※現蔵での酒造りは、5月10~31日の間で、危険ながらも、思い出ある蔵で最後の仕込を行い、
次の造りまでの在庫を確保し、現状については幕を下ろす事を予定しております。
来季の酒造りに向けて、随時、正確な情報をご連絡させて頂きたいと思います。
今後共よろしくお願い申し上げます。
宮城県大崎市三本木 伯楽星・あたごのまつ醸造元
杜氏 新澤巖夫
本当は強い余震が来た場合は大変な状況の中で作業を行っています。
安易に何かお手伝いしましょうか?なんて言えないかもしれません。
しかし新澤さんの家族と蔵人、そして「伯楽星」、「あたごのまつ」の未来ため
彼らを想い、支え、応援し続けることが、この苦境を突破できる重要なPOWERとなります。
ポール・サイモンが「サイモン&ガーファンクル」時代に悩み落ち込んでいる自分を励ますために書いたであろう曲
「雨に負けぬ花」の一説を新澤さんへおくります。
My life will never end
And that flowers never bend with the rainfall
自分の人生(苦境)に負けたりしない。
だって 野に咲く花々も雨に打たれても決して折れたりしないのだから。
Flowers Never Bend with the Rainfall - Simon & Garfunkel
がんばれ 巖夫!!!!
http://save-sake.com/top
マチダヤにも、また行かなくちゃ。
是非ご来店ください!!!