つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

昭和を揺るがす世紀の一戦!~34年前の津幡の記憶~

2010年06月26日 00時05分12秒 | 日記
1976年6月26日(土)日本時間13時00分、日本武道館。
世紀の一戦が行われた。
「アントニオ猪木」対「モハメド・アリ」である。

石川県には、テレビ朝日(NET)のネット局はなかったが、
銀髪鬼・「フレッド・ブラッシー」同席の物々しい調印式がブラウン管に映され、
数日前から、大人たちが何やら騒がしく囁き合っていた。
『プロレス王とボクシング王、一体どっちが強いんだ?!』
その熱気は、小学生だった僕にも伝染し、決戦の日をワクワクしながら待っていた。

だが、当日は、外せないスケジュールが入っていた。
「ボーイスカウト津幡第一団」のジュニアチーム「カブスカウト」の一員だった僕は、
午前中から行われる定例集会へ出席しなければならなかった。
その開催場所が今回の写真…「津幡公民館」である。

現在は、幼稚園や家屋が建ち並んでいるが、昭和51年には広場があったはずだ。
広場の中心にある樹木を輪になって囲み、スカウトの歌を合唱したり、
公民館の中でロープの結び方を習ったりするのだが…
正直、上の空、気が気でなかったように思う。

…だって「猪木」対「アリ」なんだから!

集会が終わった後、僕は走った。
家に着くと、青いカブスカウトの制服も着替えず、流れる汗もそのままに、
テレビの前で正座をして、勝負の行方を固唾を飲んで見守った。

あれから34年が経つ。
昭和を揺るがせた世紀の一戦の存在感は、大きくなるばかりだ。
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