つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町で初めて手にした3分間の愉悦。

2011年11月02日 23時57分04秒 | 日記
「今日の一枚」は「白鳥橋詰交差点」角に立つ「ナガオカ電機」。
「カジマートみなみ店」に隣接し、津幡中学校に近く、
学校の行き帰りに毎日目にしていた電機屋さんである。
正しくは漢字で「長岡」と書くが、店舗の表記はカタカナで「ナガオカ」。
この文字を見るたび、僕は、あるブランドを思い描いていた。

@ダイヤモンドを先端に取り付けたレコード針。
@微かに整髪剤のような香りが漂う静電気防止スプレー。
@指になじむ持ち手と、柔らかいベルベット製接地面のレコードクリーナー。
@キャップを回すと揮発性のアルコール臭気漂う針先クリーナー…。
レコード世代の方ならお分かりと思うが、
音楽を聴くシーンにおいて「ナガオカ」は、欠かせない存在だった。
その歴史を紐解いてみると、以下の通りになる。

『昭和15年(1940年)5月にスタートした弊社は、
 時計用の部品製作からスタートしました。
 その後、「硬い・細かい」物の加工のプロフェッショナルとして、
 現在まで半世紀以上の月日を刻んできました。
 硬い物の代表といえばダイヤモンド。
 1973年にはこのダイヤモンドを先端につけた、
 「ダイヤモンドレコード針」の生産を開始しました。
 その後1984年には針の生産が 月産で100万本に達しました。
 世界中のオーディオファンから、高品質の評価を頂き、
 「音のナガオカ」として、高品質ブランドとしての名誉を頂きました。』
              (※原文ママ/ナガオカトレーディングHPより)

21世紀の現在もレコード針の製造を行っていて、
ナガオカは、自他共に認める“世界ナンバー1”ブランドである。

…さて、およそ一年前、2010年10月31日に投稿したが、
僕が初めてナガオカのお世話になったのは小学生時代。
アニメ「海のトリトン」のドーナツ盤だった。

 

一分間に45回転する音盤に針を落とせば、
プツッというノイズと共に、3分間の音宇宙が出現。

♪水平線の 終わりには 虹の橋が あるのだろう
 誰も見ない 未来の国を 少年は さがしもとめる
 広がる海の かなたから 何が呼ぶと いうのだろう
 希望の星 胸にのこして 遠く 旅だつ ひとり
 ゴーゴートリトン ゴーゴートリトン ゴーゴーゴーゴーゴー トリトン♪

ナガオカのレコード針が与えてくれた、心地いい初体験である。
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