つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

小正月、津幡の鎮守に焔立つ。

2011年01月16日 17時34分47秒 | 日記
「今日の一枚」は、清水八幡神社の「左義長」のスナップである。
本来は1月15日の「小正月」に行われる行事なのだが、
カレンダーの巡りによって、今年は今日・1月16日。
雪が舞い、突風も吹くあいにくの天気の中、
大勢の人たちが訪れていた。

左義長では、正月飾りや書き初めを燃やし、
煙に乗って歳神様が天上に帰ってゆくとされている。
別名「どんど焼き」「とんど」とも呼ばれ、
「どんど焼き」の火で焼いた餅などを食べると無病息災で過ごせる。
書き初めの火が高く舞い上がると、字が上達する。
そんな言い伝えもある。

僕が小学生時代、
ボーイスカウト津幡第一団のカブスカウトだった頃、
同じ場所で、餅を焼いて食べた記憶がある。
毎年、この行事が新年最初の活動だった。
…というのも、清水八幡神社の宮司さんがスカウトの隊長だったのだ。

皆、家から持ち寄ったものを燃やした後、
鏡開きで割ってあった餅の欠片を
竹竿の先の針金に通して、火の上にかざす。

ところが「どんど焼き」の炎は、
風にあおられて方向や勢いが変化し、燃え方が安定していない。
餅を焼くのも結構時間がかかる。
ずっと火を前にしていると、体の火に向かった面だけが熱くなり、
反対側は寒風にさらられて凍えたまま。
時々、持ち手や向きを変えて対応する。

団子位のサイズが拳大に膨らめば焼き上がり。
使う調味料は醤油と砂糖のみ。
凝った味付けはなしだ。
お焦げもご愛敬。
火傷しないように熱々の餅を頬張る。
焼餅の熱が胃の腑に落ちると、芯から温まってきたのを思い出す。

あれは、なかなか美味かった。
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