つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

近くて遠いヒロインたち。 ~ 祝 なかよし65周年。

2019年12月30日 02時44分52秒 | 手すさびにて候。

ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載、第百二十六弾は
(向かって左から)「月野うさぎ、サファイア姫、キャンディス・ホワイト」。

今月(2019年12月)、漫画雑誌「なかよし」が創刊65周年を迎えた。
「ちゃお」、「りぼん」と並ぶ少女向け三大マンガ誌の1つ。
また、日本で現存するマンガ誌の中では、最も長い歴史を持つ。
同誌で連載された作品も多数に上り、多岐に渡るが、
僕が(ほんの少しでも)触れたものは、数えるほどしかない。

まず真っ先に思い浮かぶのは「リボンの騎士」。
原作「手塚治虫」。
男性しか王位に就けない国に生まれ、男性として育てられた王女「サファイア」が、
「リボンの騎士」に変装して悪政と戦うファンタジー。
男装、姫騎士、バトルヒロインなどの元祖。
アンドロギュノスの妖しさや、国家の権謀術数なども内包。
「手塚」氏が好んだ「宝塚歌劇団」の影響も感じる少女向けストーリー漫画の先駆。

次は「キャンディ💙キャンディ」。
原作「水木杏子」、作画「いがらしゆみこ」。
第1回講談社漫画賞少女部門の受賞作品。
20世紀初頭のアメリカ、イギリスを舞台に、
孤児の少女「キャンディス・ホワイト」が、
逆境や偏見に明るく前向きに立ち向かい、成長する過程を描いた大河漫画。
アニメ版は、世界各国で放映され人気を博す。

そして「美少女戦士セーラームーン」。
原作「武内直子」。
漫画連載と同時にアニメ化され、国内では年代・性別の境を超えてヒット。
海外でも高い知名度を誇る。
魔女っ子×戦隊バトルヒロイン、恋愛+友情、セクシー&ファッショナブルといった要素は、
後の漫画界(アニメ界)に、多大な影響を与えた。

・・・といった具合に、超有名な3作品でも僕の知識は通り一遍の域を出ない。
あまり縁がなかったと言える。
だが、身近な存在でもあった。

昔、僕がまだ子供だった頃、
妹がチラシの裏に描く女の子は、皆、服の肩口が膨らんでいた。
手足が細くて長く、丸顔で、おちょぼ口。
顔の面積の4分の1はありそうな大きな目。
「随分奇妙な形状だな」・・・と思ったものである。

ある日、彼女たちの愛読している漫画誌を開くと、
画力の大差はあれど、傾向の似たキャラクター達が大勢いた。
表紙には大きな文字で「なかよし」と印刷されていた。

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