津幡川に「浮島」が漂っていた。
画像では、右から左へと動いている。
辞書によれば浮島の定義は以下のとおり。
「湖や沼などに浮かんでいる、島のようなもの。
泥炭や植物の枯死体などの集まりで、
植物が生えている場合もある。」
…なるほど。
撮影したそれは、典型的な例だと言えるだろう。
想像するに、最初は一本の枝だったのかもしれない。
上流の何処かで、誰かが手折って捨てたのか、
あるいは風雨で折れたのか、ともかく一本の枝が樹から水面に落ちた。
淀みに捕えられた枝の周囲に漂流物が集まり、
徐々に面積が広がってゆく。
やがて、風に乗って運ばれてきた草の種が島に落ち、芽を出した。
水面下では、プランクトンやエビ、ヤゴ、カワムシなどが暮らし始め、
それを目当てにフナやコイもやってくる。
事実、周囲では魚影も見え隠れしていた。
こうなれば、立派な「命の寄り辺」…「一つの世界」だ。
しかし、漂着物が一定の質量を超えたところで何らかの外的要因が働き、
流れに乗って動き出してしまった。
浮島の行き着く先は「崩壊」。
下流には「川尻水門」が待ち受けている。
門が閉じていたなら、
他のもっと多くの漂流物によって押しつぶされてしまうだろう。
門が開いていたなら、
圧倒的な水流に巻き込まれて砕かれてしまうだろう。
その時、浮島を頼りに生きる命はどうなってしまうのか…?
想像に難くない。
運命とは、残酷なものだ。
では、また。
画像では、右から左へと動いている。
辞書によれば浮島の定義は以下のとおり。
「湖や沼などに浮かんでいる、島のようなもの。
泥炭や植物の枯死体などの集まりで、
植物が生えている場合もある。」
…なるほど。
撮影したそれは、典型的な例だと言えるだろう。
想像するに、最初は一本の枝だったのかもしれない。
上流の何処かで、誰かが手折って捨てたのか、
あるいは風雨で折れたのか、ともかく一本の枝が樹から水面に落ちた。
淀みに捕えられた枝の周囲に漂流物が集まり、
徐々に面積が広がってゆく。
やがて、風に乗って運ばれてきた草の種が島に落ち、芽を出した。
水面下では、プランクトンやエビ、ヤゴ、カワムシなどが暮らし始め、
それを目当てにフナやコイもやってくる。
事実、周囲では魚影も見え隠れしていた。
こうなれば、立派な「命の寄り辺」…「一つの世界」だ。
しかし、漂着物が一定の質量を超えたところで何らかの外的要因が働き、
流れに乗って動き出してしまった。
浮島の行き着く先は「崩壊」。
下流には「川尻水門」が待ち受けている。
門が閉じていたなら、
他のもっと多くの漂流物によって押しつぶされてしまうだろう。
門が開いていたなら、
圧倒的な水流に巻き込まれて砕かれてしまうだろう。
その時、浮島を頼りに生きる命はどうなってしまうのか…?
想像に難くない。
運命とは、残酷なものだ。
では、また。
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