つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

サクラサク、令和弐年。

2020年04月04日 11時04分39秒 | 草花
新元号が発表されてから、およそ1年。
すっかり浸透した感のある「令和」の春も、美しい染井吉野が咲いた。
津幡町でちょうど見頃を迎えた今朝、
僕は「本津幡駅」前の「一本桜」を鑑賞に出かける。

枝の下に立つ高札には以下の紹介。

『この桜は、本津幡駅周辺の発展を祈念して植えられたものです。
 戦前からの桜はこの一本を残すのみとなっています。
 当駅は、明治三十一年(1898)四月二十四日に民営鉄道として
 七尾港「矢田新」とを結ぶ七尾鉄道の始発終着駅「津幡仮停車場」として開設され、
 北陸本線が明治三十一年十一月三日に金沢から高岡まで開通し、
 明治三十三年八月二日に津幡駅と結ばれた折に
 七尾鉄道「津幡口仮停車場」となった後、現在地へ移転。
 「本津幡駅」として営業を再開し、
 明治四十年(1907)九月一日、当時の日本国有鉄道に移管された後、
 線路名称設定により「国鉄七尾線」の二線ホーム駅として
 昭和六十年四月の国鉄分割民営化を経て現在に至っている。
 その駅舎は今も往時の名残をとどめ、百有余年の歴史を刻む
 貴重な明治の近代化遺産の一つです。
 <中略>
 いつまでもこの一本桜が見守ってくれることでしょう。』


毎年、花が開くのを楽しみにしているのは、きっと僕だけではないはず。
川沿いや公園に連なる桜並木、新緑に囲まれた山桜もいいが、
少なくとも80年以上、風雪に耐え独り佇む桜には、孤高の逞しさを感じる。


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