今日(12/30)は、わが愛犬「りくすけ」の誕生日である。
去勢雄のチワワで、満12歳になった。
人間に例えると還暦を超え、僕よりも年上になった計算。
すっかり白髪頭のシニア犬になった。
以前も投稿したが、僕が拙ブログを立ち上げた理由は、
彼を飼い始め、散歩に出かけるようになったからだ。
歩きの速度で街を見回すと、色んな発見がある。
例えば、季節に応じて姿を変える花々や木々。
例えば、空を往く雲の種類。
例えば、小さな生き物の営み。
例えば、川の流れや吹き抜ける風。
--- それらを感じることを、僕は忘れていた。
また、記憶の中と目に映る風景とのギャップにも気づいた。
街角の商店や施設など、子供の頃に過ごした場所が、幾つも消えていた。
北陸の片田舎も、ゆっくりとだが確実に変化している。
当たり前だ。
時の流れは止まることはなく、万物に永遠はない。
--- だからこそ、記録しておきたいと思った。
写真と文章で、身の回りの「今の質感」を残しておきたい。
また、自分の記憶を手繰り、失われた光景についても書き起こしてみたい。
そんな気持ちに至ったのは、一匹の小さなチワワと巡り合ったからだ。
以来、僕たちは、いつも連れ立っている。
風薫る春、暑熱の夏、実りの秋、震える冬を共に過ごしている。
彼なくして、こうして皆様に拙文をご覧いただくこともなく、
再び絵筆を握ることもなかったかもしれない。
相棒、誕生日おめでとう。
どうか、これからもよろしく頼む。
やがて別れが訪れるその時まで。