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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

武と美を兼ね備えたヒロイン。~巴 御前。

2016年10月10日 05時54分01秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載第二十二弾は「巴 御前」。

あなたは「火牛の計」をご存知だろうか?
牛の角に火の付いた松明を括りつけ、敵陣へ突入させる奇策。
日本において、唯一用いられたとされるのが、
今から800年余り昔、寿永2年(1183年)の源平合戦。
現在の津幡町と、富山県・小矢部市の県境で行われた「倶利伽羅(くりから)峠の戦い」である。

その勝者…「木曾(源)義仲」に従っていた女性が「巴 御前」。
「平家物語」によれば「色白く髪長く、容顔まことに優れたり」
             「強弓精兵、一人当千の兵者(つわもの)」との伝アリ。
「源平盛衰記」には、倶利伽羅合戦で義仲軍の一隊の大将として活躍したとの記述アリ。
つまり、美しくて強かったのだ。

巴御前が活躍した当時、戦闘で家を空けがちの男に代わり、
領地管理や使用人の掌握は女性の役目。
夫婦共働きで家を支える女性の地位は、とても高かった。
しかも、彼女は銃後の備えに留まらず矢面に立ったのだから、
そのポジションは推して知るべし。
大変な女傑だったと思われる。

さて、わが津幡町には、そんなヒロインの「ゆるキャラ」がいる。
「ともえちゃん」だ。

女武者の横に並ぶのは、夫「よしなかくん」。
両端で愛想を振りまいているのは、火牛の「カーくん」と「モーちゃん」。
彼らが登場した背景については、以下の文章に説明を譲り、今回の結びとする。

『津幡町では、NHK大河ドラマ化を目指して
 「義仲と巴」の誘致推進を展開しています。
 倶利伽羅が舞台となった源平合戦を通して、
 平家を打ち負かした源氏の武将、木曽義仲と義仲に寄り添い戦功をあげた
 「日本のジャンヌ・ダルク」ともいわれる巴御前の大ロマンスを、
 何とか21世紀のテレビで再現しようとしています。
 そのイメージキャラクターとして「よしなかくん」と「ともえちゃん」が誕生しました。
 (中略)
 「火牛の計」をモチーフにしたイメージキャラクター「カーくん」と「モーちゃん」も誕生し、
 「よしなかくん」「ともえちゃん」とともに大河ドラマの誘致活動で活躍しています。
 津幡町が制作したDVD「義仲と巴」では、
 各地のゆかりの史跡を巡る「義仲と巴の物語」と
 大河ドラマ誘致に向けた「津幡町の取り組み」が紹介されています。』
(※津幡町観光ガイドより抜粋/原文を少々加筆)
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